むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 体にいい食材選びのコツ

    前のブログでしいたけ以外のきのこも干してみると美味しくなりますと書きました。患者さんから干し舞茸(まいたけ)はとても美味しかったと聞きました。わたしはまだ舞茸で試したことがなかったので、今日は早速スーパーに舞茸を買いに行きました。明日もいい天気なので、ほぐしてザルに並べてベランダにおいておきます。楽しみです。

    美味しい話題その2:ピクルスをいろいろ試しています。ピクルス用の酢を普通の米酢で半々に薄めてきゅうり、玉ねぎ、生姜などを一晩つけて食べます。最近はゴーヤも美味しくつけられることがわかりました。生のゴーヤはビタミンCがたっぷりです。健康に良いに違いありません。美味しい話題その3:めかぶが体にいいことはご存知だと思います。スーパーでは納豆みたいなパックに入って3つ100円位で売ってあります。これはポン酢みたいなのがついているので、それで食べるものだと思いがちですが、味噌汁の具にするととても美味しいです。山芋、めかぶ、モロヘイヤなどヌルヌル系の食材は健康に良いと言われています。

    私の食材選びの基本は「まごわやさしい」です。まめ(納豆やナッツも含む)、ごま、わかめ(海藻)、野菜、魚、しいたけ(きのこ)、芋の頭文字です。もちろんそれに肉と卵と赤ワインを追加します。健康に良い食材の基本ですからスーパーでは「まごわやさしい」を呪文みたいに唱えながら買い物するといいと思います。

    久木野

  • 梅雨入りが遅れている今年の気象を考察すると・・

    風邪が増えています。高熱が出る場合もありますが、インフルエンザではないようです。日中はともかく、夜は肌寒いですね。寒暖差が大きく洋服の調節が難しいです。今年は九州はまだ梅雨入りしていません。週間天気予報では今週末にいったん雨になりそうですが、その後も晴れのマークが並んでいます。このように梅雨が遅れている理由を考えると、北の涼しい高気圧が南の湿って暑い小笠原高気圧より強いのだと思います。北のほうが強いのか南のほうが弱いのかは気象予報士でないので知りませんが、理屈を考えるとこのバランスの問題で説明できます。

    北が強いとはいえ、7月頃になると南の夏の高気圧がだんだん強くなり、梅雨前線が北上します。しかし、北と押し合いになるといつまでも梅雨明けせずに夏が短くなるかもしれません。また、別のシナリオでは、梅雨の終わりごろに梅雨前線が動かずに豪雨をもたらし水害が出る可能性があります。最近はこのパタンが多いのですが、今年は特に注意が必要だと思います。

    北が強そうなので、おそらく冷夏となるでしょう。去年のような40度近い日はそれほど出ないのではないかと思います。漢方をやっていると、自然の氣の動きをとても気にします。気候などの自然現象は当然体調に影響します。今年の梅雨は頭痛、めまいなど特に多くなると予感しています。

    久木野は田植えが終わっていました

  • いろんな情報をリアルに思い出すには・・・

    月曜は忙しい一日でした。新患が20名以上でした。1年ぶりに来院される方もあり、懐かしかったです。当院の患者さんに配る診察券には患者番号があるのですが、すでに9千人ほどいます。そのお一人お一人との会話はカルテにメモしてあるので、1年ぶりでも昨日のように思い出されます。あのときはまだ学生さんだったなーとか、こんなことで悩んでいたなーと思い出します。学校とか仕事とか、できるだけ具体的にお話いただいていると、印象に残りやすいと思います。僅かなキーワードからぱーっといろんな情報が頭に蘇ります。中にはあまり仕事の事や家族のことを話されない方もおられますが、そのようなときは思い出すのに時間がかかることがあります。人の記憶というのは本当に不思議なものです。

    東大生のノートというシリーズが本にありますが、私が読んだ一つに、東大生がノートをとる際には情報をきちんとまとめるだけでなく、先生がその授業で話した余談、冗談、ちょっと変わった服装や髪型など、授業をリアルに思い出すためのキーワードを書き込んでおくそうです。なるほどと思います。その時の情景を思い出すことができれば、芋づる式に習ったことがずらずら思い出されるのです。

    それに習ったたわけではありませんが、私もカルテに患者さんを思い出すための情報を書き込むことがあります。ちょっとした雑談や洋服、持ち物などです。今度孫が生まれるとか、そういうことも重要なキーワードです。この前まで介護関係で働いていた人が今は物流関係に転職したとか、そういう情報は患者さんの生活をリアルに想像できるだけでなく、体調不良の原因を探る上でも重要となります。

     

    宮地から望む根子岳

  • 温泉で自律神経を整える

    阿蘇一宮での漢方合宿の二日目は私の講義だけが予定されていました。朝から昼までたっぷり時間を貰ったので、鍼灸の歴史から刺し方、ツボの解説などをした後に医学生たち同士でハリを刺して見る実習をしました。大分の鍼灸師の成田先生がお手伝いしてくれたので、助かりました。成田先生は大分の竹田から来られていましたが、一の宮まで40分できたとのこと。熊本市内からの半分くらいの距離です。九州各地から集まるのに阿蘇というのは案外真ん中でいいのかもしれません。学生さんたちはすべての日程が終わったらファームランドなどに立ち寄ったみたいで、それぞれ阿蘇を満喫して帰ってもらったようです。

    そういう私も阿蘇には久しぶりにいきました。地震後の立野の通行止のため全然行っていませんでした。久しぶりに俵山を超えて久木野から長陽、立野、内牧方面へ行ってみると懐かしい風景です。以前と何も変わっていません。合宿帰りに立野のアーデンホテル横のドンドコの湯に立ち寄ったのですが、昔のままでした。お客さんは以前より少ない印象です。やはり57号線の立野が行き止まりですから仕方ありません。

    私は温泉では必ずサウナに入ります。しっかり汗をかいて、その後水風呂に入ります。これは交感神経と副交感神経を交互に刺激して自律神経の鍛錬になります。自律神経失調を治すにはこのように温泉に入る、サウナに入るの他に規則正しい生活をすることが大切です。朝はちゃんと起きてご飯を食べる。日中はダラダラしない、昼寝しない。そして夜は定時に寝る。こういう基本ができていることが自律神経を整える上で最も大切です。

     

    宮地から阿蘇高岳を望む(大阿蘇病院前にて)

  • 阿蘇で合宿

    九鼎会(くていかい)という九州各大学の漢方サークルの合宿が阿蘇であっています。土曜の診療後から慌ててクリニックを出発し、参加しました。私は鍼治療の講義と実習を担当します。参加してみて驚いたのは。九州各地から30〜40名ほど来ています。沖縄からも参加があります。しかも阿蘇の一ノ宮です。交通の便がいいとは言えない場所によく集まったものです。

    ここで学生さんたちが学ぶのは、漢方の基礎理論です。これは将来臨床をするときにきっと役に立ちます。西洋医学も、臨床医学だけでは発展しません。いかに基礎を固めるかが大事です。生化学、生理学、薬理学、免疫学というかんじです。そして、こういう基礎は常に発展しますから、勉強を怠ってはいけません。

    参加している学生さんたちは、九州各大学で同じ漢方に興味ある人同士ですから、夜遅くまで飲んで楽しく交流します。医者の世界で人脈はとても大事だと思います。

    健軍神社