むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 禁断の新米ーー旨すぎる!

    熊本で漢方をやっていた吉冨先生といえばご存知のかたも多いと思いますが、吉冨先生は2−3年前から高知県の山奥でお米とお茶の農家をしながらときどき町立病院で医者もやっているという生活をされています。この度、吉冨先生が作ったコメが届きました。もちろん新米です。渾身の作です。私は日頃糖質制限をしているのでご飯(お米)を自宅で食べることはないのですが、貴重な新米ですからありがたくいただきました。米を研ぐ時から濃厚なコメの香りがします。もしかしたら、天日干しかもしれません。

    炊きあがったらピカピカに輝くご飯でした。ひと口いただくとなんとも素晴らしい味わいです。ちょうどいいタイミングで、訪問診療先から手作りの高菜を頂いたので、高菜を添えて食べました。禁断の夕食です。あまりの美味しさに箸が止まりません。ご飯も3杯食べてお腹いっぱい。おかずは結局高菜がメインで後はどうでも良くなります。

    実は、こういう和食が病気の元です。美味しすぎて文句のつけようがないのですが、タンパク質が足りません。そして塩分と糖質(炭水化物)が過剰です。食べ終わるとぐったりして動きたくなくなります。先日、ちゃんと食べてちゃんと寝ているのに疲れが取れないと来院された患者さんに、炭水化物(ご飯やパンなど)を減らすように、そしておかずをもう一品増やすようにと指導しました。その人は1ヶ月も待たずに体調は回復しました。ご飯を主とした食事ではビタミンと蛋白の欠乏状態となります。あまりに美味しいお米だからこそ、バクバク食べずに上品に少し味わいたいものです。

  • 無駄に働く日本人

    先日新聞を読んでいたら、分別したプラスチックごみは7割以上焼却処分になっているそうです。あんなに気を使って丁寧に分別していても、ほとんど燃えるゴミに混ぜて燃やされているなんて、がっかりですね。以前から思っていたのが、プラゴミと紙ゴミを分別した残りの燃えるゴミはほとんど生ゴミです。ということは、生ゴミなんて石油か何かかけないと燃えるはずありません。プラスチックが混ざっているとよくもえるのですが、プラゴミを分別した後また混ぜて燃やすなんて意味不明です。最初から分別せず燃やしてしまえばコストがかなり下がります。分別している人の手間もものすごく省けると思います。よくプラゴミの中にプラスチック製のおもちゃや洗面器のようなものを入れている人がいますが、もちろん回収してくれません。ルール違反です。プラゴミはプラスチックの包装等となっているので、薄いものしか対象でないようです。燃やしてるんならそこまで厳密にしないでほしいと思います。

    アメリカのゴミ回収は非常に大雑把です。ほとんど分別はありません。なんでも一つの回収ボックスに投げ込みます。クリスマスが終われば、クリスマスツリーがそのままの姿で投げ込まれている程です。それでも分別より回収コストが低いため、合理的とされています。テレビを見ていてびっくりしたのが、アメリカの老朽化した地下鉄車両の処分方法です。なんと、船に積んで車両をそのまま海に捨てていました。番組で紹介していたのは、その捨てられた何百という車両にサンゴがついて魚のすみかとなり、更にはそれを見たいというダイバーたちのダイビングスポットになっているということです。なんとも低コストで合理的な話です。

    私たちも割り切った合理性というのを見習わないといけません。日本は慣習や見かけにこだわりすぎて、無駄な努力(骨折り損)があまりに多い社会です。真面目な人ほど仕事で疲弊してしまっています。簡単で手抜きをしているかに見える方法も理詰めで良し悪しを検討すべきだと思います。

    博多マリンタワーよりみた巨大客船。 いちどは乗ってみたいものです

  • 待ち時間が増えてきてすいません

    年末の月曜ということもあり、相当混み合いました。待ち時間が長くなって申し訳ありません。どなたもいろいろと相談事が多く、時間がかかってしまいます。高血圧などシンプルな処方だけでいい場合は長時間お待ちいただくのも申し訳ないので、順番を繰り上げてさっと診察する仕組みを導入しています。いつもの処方をもらうだけでいい場合は、あらかじめ当院スタッフにお申し出ください。

    時間がかかってしまうのは心療内科の相談です。それぞれ悩みは深く、家庭や仕事に関して大きな転換点とも言える時期にストレスで体調を悪くしている方がほとんどです。仕事を辞めたいとか、離婚を考えているという相談に簡単には結論が出せないことばかりです。どうしても時間がかかります。実は、心療内科の病院はどこもパンク状態で、たいてい1ー3ヶ月待ちです。当院は開院以来予約無しで心療内科の新患を受けてきました。しかし、このままでは患者さんが多すぎてきちんと対応できそうにありません。

    めが回るほどのスピードで仕事しているのですが、ニーズの全てに答えられません。すべての患者さんの要望に答えられるだけの時間が取れないことは残念ですが仕方ありません。また、以前から来ていただいている患者さんにもちゃんと満足して帰っていただくには待ち時間にも限度があります。その兼ね合いを考えると、心療内科の新患は今後完全予約制にするしかないかもしれないと考えています。ギリギリまでがんばりますが、限界が近いと考えています。当院は薬物療法を基本としており、カウンセリングのみを希望という場合はお受けしていません。

  • 休日出勤

    日曜日は地域医療センターの出動協力で朝早くから勤務でした。日曜の救急外来ですから、発熱や下痢の人が大勢来られました。まだインフルエンザは1名しか出ませんでした。地域医療センターは医師会病院ですから、夕方から夜にかけての時間帯や土日祝日は常勤医でなく私たち開業医が当番で外来を担当(出動協力)しています。みんな2−3ヶ月に1回の協力ですから、医療センターの電子カルテの使い方も熟知しておらず、思ったように素早いペースでは診察できません。とにかく入力に時間がかかります。おそらく、これは私たちが慣れていないだけでなく、採用している電子カルテのシステムが古すぎて使いものにならないのだと思います。今はもっと優れた電子カルテがたくさんあります。ここの電子カルテは私が15年ほど前に国立病院で使っていたものと同じなんです。いまだに使えているのが奇跡です。

    また、この病院はとても古く建て替え計画が進んでいるところですが、現状古すぎてスタッフの動線がかなり悪くなっています。陪席についている看護師さんもすぐにどこかいなくなっていまいます。カルテを回したり、インフルエンザの検査の検体を提出に行ったり、とにかくあちこちへと動き回っています。そのたびに診察がストップします。

    朝8時頃には救急車も入って現場はいそがしくしていました。そんな中、患者さんがえらい剣幕で怒鳴り込んできました。救急病院なのにいつまで患者を待たせるんだ!その人のカルテを見ると便秘と書いてあります。いろんな理由で外来がスムーズでない救急外来と言うのは働く方も待つ方もストレスですね。

    地域医療センター の医局にあった観葉植物

  • 能動的に生きよう

    バスに乗ったら降りるときにボタンを押さないといけません。横断歩道も押しボタン式ならじっと待っていてはいつまでも渡れません。このように、人生は小さい決断と行動を繰り返しています。誰かに指示された通りとか、流れに逆らわないようにとか、受け身のまま流されると、自分の望んだような人生にはならないかもしれません。

    どうしたほうがいいか考えがまとまらないときは、基本的には好きな方、楽しそうな方、興味のある方が進むべき道だと思います。悩んだ末に、いばらの道を選択して最初はきついかもしれないけど、将来性を考えてとか、給与の面を優先して、という考えでは、やはり後になって後悔することが多いような気がします。好きこそものの上手なれという言葉のとおりです。

    仕事が忙しいとか、子育てで手一杯とか、親の介護に時間を取られるという場合、ほとんど自分の時間を人のために費やしているような気がするかもしれません。しかし、長い人生そういう時期もあるかもしれませんが、ずっとではありません。レストランで食事を選ぶ際には誰かと同じものでなく自分の好きなものを注文するとか、些細なことでいいと思います。日頃から自分の人生を自分の決断で方向づけるよう心がけるといいと思います。