むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 無駄に働く日本人

    先日新聞を読んでいたら、分別したプラスチックごみは7割以上焼却処分になっているそうです。あんなに気を使って丁寧に分別していても、ほとんど燃えるゴミに混ぜて燃やされているなんて、がっかりですね。以前から思っていたのが、プラゴミと紙ゴミを分別した残りの燃えるゴミはほとんど生ゴミです。ということは、生ゴミなんて石油か何かかけないと燃えるはずありません。プラスチックが混ざっているとよくもえるのですが、プラゴミを分別した後また混ぜて燃やすなんて意味不明です。最初から分別せず燃やしてしまえばコストがかなり下がります。分別している人の手間もものすごく省けると思います。よくプラゴミの中にプラスチック製のおもちゃや洗面器のようなものを入れている人がいますが、もちろん回収してくれません。ルール違反です。プラゴミはプラスチックの包装等となっているので、薄いものしか対象でないようです。燃やしてるんならそこまで厳密にしないでほしいと思います。

    アメリカのゴミ回収は非常に大雑把です。ほとんど分別はありません。なんでも一つの回収ボックスに投げ込みます。クリスマスが終われば、クリスマスツリーがそのままの姿で投げ込まれている程です。それでも分別より回収コストが低いため、合理的とされています。テレビを見ていてびっくりしたのが、アメリカの老朽化した地下鉄車両の処分方法です。なんと、船に積んで車両をそのまま海に捨てていました。番組で紹介していたのは、その捨てられた何百という車両にサンゴがついて魚のすみかとなり、更にはそれを見たいというダイバーたちのダイビングスポットになっているということです。なんとも低コストで合理的な話です。

    私たちも割り切った合理性というのを見習わないといけません。日本は慣習や見かけにこだわりすぎて、無駄な努力(骨折り損)があまりに多い社会です。真面目な人ほど仕事で疲弊してしまっています。簡単で手抜きをしているかに見える方法も理詰めで良し悪しを検討すべきだと思います。

    博多マリンタワーよりみた巨大客船。 いちどは乗ってみたいものです