むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • いつも以上に忙しい休日

    連休初日、いかがお過ごしですか?私はいつもどおり朝5時には起きて職場にでかけました。朝、涼しい時間に職場に行き、まずは駐車場の植え込みの草取りをしました。梅雨の間にどんどん草が伸びて大変な状態です。30Lのビニール袋に5つほど取りました。早朝、風の強い曇り空でそれほど暑くないと思ったのですが、草取りが終わる頃には指がつってしまいました。脱水症状です。いったん、涼しい室内に入って水分補給をし、それから、また外に出て往診に使う軽自動車の洗車、ワックスがけをしました。だいぶ汚れていたので、きれいにすると気分も上がります。

    クリニックはお休みですが、訪問診療は通常通りです。近くの老人ホーム入居者さんの健康管理の仕事ですが、20名ほど見て回りました。訪問診療に行く前に全員分のカルテを準備し、それぞれの血圧、体温などのチェックをします。事務作業だけでも1時間以上かかります。そうこうしていると、今日は診療やってますかと電話の問い合わせとか、実際に来院される方もいて申し訳ないのですが、カレンダーが変わっているのでわかりにくいと思います。土曜日の午前中は通常通りですので、手持ちの薬でなんとかそこまでしのいでください。

    金曜日も訪問診療のため、同じようなスケジュールで仕事です。全然休みがないのですが、この休み中にしないといけないと思っていたリストが10くらいあり、順調にToDoが消去されているので自分的には満足です。夜にはスポーツジムで汗を流し、その後併設の温泉でもう一度汗を流す。朝の草取り、ワックスがけに始まり何度汗を流せば気が済むんだろうと、われながらおかしくなります(笑)。

  • 心不全パンデミック

    梅雨が開けたというものの、毎日雨が降りますね。日中は暑いですが、夜に犬の散歩をするときは涼しい風が吹いて、7月も下旬とは思えない変な気候です。うっかりエアコンをつけっぱなしにして寝てしまうと風邪ひきそうな感じです。気をつけましょう。今週は変則的な祝日が入っているため、月曜は結構混み合いました。多くが、血圧などの定期薬が連休中切れないように早めに来院された方たちですので、あまり時間は取りません。待合が混んでいても、案外順番はすぐ回ってくると思いますので、お待ちいただけたらありがたいです。

    当院では週に1回薬の勉強会をしています。今日のテーマは心不全治療薬の話でした。心不全は人口構成の高齢化に伴い爆発的に増えています。心不全パンデミックと言われています。当院は普通の内科クリニックにしては珍しく通院患者さんは若い女性が大半です。漢方とか、栄養療法(メガビタミン)などに興味があるのは若い女性が多いからでしょうか。一方、訪問診療となると、平均80歳後半くらいです。当然、心不全も多くなってきます。これら慢性心不全の在宅患者さんたちを入院させずになんとか生活できるレベルに維持するというのは、私のように循環器を専門にしていても結構たいへんです。それだけ、年をとってからの心不全は手強いのです。

    心不全の新薬が出てきて、治療成績はあがっています。以前だと入院しか方法がなかったような心不全も、通院で内服コントロールでなんとかなるようになってきています。しかし、大事なのは予防です。高血圧、糖尿病、高コレステロール血症などを若いうちからきちんとコントロールすることが大切です。人生90年となると、60歳の人もまだ30年残っていますから、健康管理は疎かにできません。

  • 骨を丈夫にするには

    19日(月)はカレンダーによっては祝日みたいになっていますが、正しくは平日ですので、通常通りの診療となります。今週はカレンダーが印刷された後に祝日の変更があっていますから、注意が必要です。まず月曜は今書いたとおり平日です。そして、木金が祝日、土曜は普通の土曜ですから診療は通常通り午前の診察となります。お間違えのないようにお願いします。スマホのカレンダーは正しいので、そちらでご確認ください。

    最近、骨粗鬆症に関してのアドバイスを求められたので、こちらにも書いておこうと思います。女性の場合、閉経を境に急激に骨密度が低下してきて、骨粗鬆症の診断を受けることが多くなってきます。裏を返せば、女性ホルモン(エストロゲン)が骨密度の低下を予防する働きがあるということです。整形外科に行けば、ボナロン(アレンドロン酸)などの骨粗鬆症治療薬と、エディロールのようなビタミンD製剤を処方されます。最近、流通の関係でエディロールが手に入らなくなったので、ビタミンD製剤は古いアルファロールみたいな薬に変更されるケースが多いようです。ビタミンDを飲むときはカルシウムのサプリは飲まないほうがいいと思います。尿管結石が増えると言われています。

    カルシウムの補給に牛乳をおもい浮かべるかもしれませんが、牛乳より小魚がおすすめです。酪農大国のアメリカやデンマークは骨粗鬆症が非常に多いので、牛乳は効果がないようです。また、骨はカルシウムだけではなく、大部分はコラーゲンで出来ています。そこで、良質のタンパク質をしっかり取る必要があります。骨を丈夫にするビタミンはDだけではなく、KとCも必要です。そして、骨に骨を作る刺激を与えるには重力(G)をかけないといけません。寝たきりが一番骨に悪いです。宇宙ステーションみたいな無重力空間でもあっという間に骨が弱くなります。Gをかける運動は縄跳び、ジョギング、テニスなどですが、家庭で簡単にできるのはかかと落としです。背伸びして、かかとからドンとかかとをつく。一日何回でもしましょう。歯磨きしながらとか、お湯が沸くのを待つときの習慣にするといいでしょう。

  • 客(患者さん)のニーズを正確に知ることが大切!

    いよいよ梅雨明けです。青い空。蝉の声。暑くなっています。熱中症に注意が必要です。今年はかなりの空梅雨でした。水不足にならないといいのですが、どうでしょう。私は日ごろ結構な冷え症で、自宅で寝るときはエアコンを入れないか、入れても30Cに設定したりします。ところが、診察中はマスクのせいかオーバーヒート気味で、診察室を冷やしていないと頭が働きません。診察中に寒いときは遠慮なく言ってください。エアコンを切ります。

    当院の建物のセキュリティーはキューネットに頼んでいますが、このたびキューネット・九州警備保障は創業50周年だそうです。半世紀も企業が続くのは素晴らしいことです。会社が長く存続するために大切なことは何かと考えました。それは、金儲けを第一にしないことだと思います。お客さんの満足を第一に考えて一生懸命に働けば、収益はついてくる。決してお客さんを裏切るような裏表のある行動をしないことです。もし、裏切るような行為を続けていると、同業社は他にもあるわけですから、遅かれ早かれ客は他の企業へ流れていくでしょう。

    病院も、昔はかかりつけ医といえば一生付き合うくらいの仲でしたが、最近はとても流動的です。なかなか治らない、薬ばかり増えてしまった、検査ばかりして高い、などなど不満がつのってくるといつの間にか他のクリニックへ移っていきます。そこで、日々、どんなに忙しくても期待をうら切らないようにしたいと思うし、できることなら期待以上のことをして喜ばせたい、と思います。実は、そのために一番大事なのは、患者さんが何を求めて来院されているかという期待値をうまく聞き出すことなのです。これは、病院に限らず、すべてのビジネスに通じることだと思います。

  • ワクチン予約第5期開始です。お早めに!

    未明からの激しい雷雨で目が覚めましたが、梅雨といえば、このくらいの大雨が降って当然です。今までがあまりに少雨だったので、逆に心配していました。日中もかなり降ったので、往診の際は大変、と思ったら、昼過ぎには小ぶりになり午後はやんでくれました。良かったです。おかげで午後の診療はノンストップの忙しさでした。待ち時間が少々長くなり、すいませんでした。コロナワクチンは今週から年齢制限が外れてすべての方が対象となっています。本日(7月10日)からコロナワクチンの第5期予約受付が始まります。ご希望の方はこの週末に手続をしてください。あっという間に予約枠は全部埋まってしまいます。https://www.city.kumamoto.jp/hpkiji/pub/Detail.aspx?c_id=5&id=35808

    ニュースによると、今回の予約まではワクチンがあるようですが、その後の入荷は未定だそうです。そこで、今後の予約は日本各地で一時中止や延期となっているようです。熊本市にも来るか来ないかわからないみたいなので、基礎疾患がある方は早めに申し込んでください。逆に、若くて体力がある人はお年寄りに譲ってあげていいのではないかと思います。

    うちの自宅は熊本地震で屋根が壊れて雨漏りしていました。すぐ大工さんに直してもらったのですが、最初の工事では治らず、もう一度みてもらって、やっと雨漏りしないようになりました。それから5回目の梅雨ですが、昨夜みたいな大雨が降るたびにまた雨漏りしていないか、と気がきではありません。そして、雨漏りしていないのを確かめると「大工さんありがとう、ちゃんと治っています」と心のなかでお礼を言います。雨漏りしないというのは、家の中がカビないということで、健康を保つ上でとても大切なことです。