むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 私のストレス解消法

    厳しい日照りが続いていましたが、週末は久しぶりの雨となりました。植物にとっては恵みの雨です。しかし日曜午前中で雨は上がり、ひどい蒸し暑さでした。私は院内にワックス業者が入っていたので、せっかくの日曜でしたが、いちにち院内に缶詰でした。ちょうど月初めでレセプトチェックがあったので、ひたすら作業に没頭しました。もちろん、それだけでは眠くなるので、Netflixで延々ドラマを見ました。午前中はアメリカのドラマ、午後は韓国のドラマを合計5時間ほど見たかと思います。おかげで作業ははかどり、見たかったドラマもだいぶ先まで見ることが出来ました。

    しかし、それだけでは運動不足だし、ストレスも次の週に持ち越してしまうので、ワックスがけが終わり次第スポーツジムに行きました。土曜もジムで走ったり、筋トレしたりで1万9千歩でしたが、今日も同じだけのランニングなどをこなし、運動の後はジム1Fに降りて、いつもよりゆっくり温泉に浸かりました。あー、これで1週間分の疲れが抜けて、また明日からガンバレます。よく、ストレス解消にお酒を飲む人がいますが、お酒は肝臓に負担になるので、翌日疲れが抜けるどころかかえってきつい思いをします。飲み過ぎには注意しましょう。

    ストレス解消に甘いものに走る人も多いと思います。確かに甘いものを食べると、心はワクワクし満たされます。しかし、食べた糖分は代謝されるときにビタミンB1がないと燃えません。日本人は日頃からご飯(お米)を食べるので、炭水化物を取りすぎており、ビタミンB1欠乏状態にあります。B1欠乏で燃えなかった甘いものは、中性脂肪となって血液中をただよい、肝臓に貯まると脂肪肝となります。これも慢性の疲れの原因となります。アリナミン(ビタミンB1)を飲むと元気が出るのは、多くの人がB1欠乏状態にあることを意味しています。

    下通りドンキ近くで見つけたベトナム料理屋 定番のPho ga (チキンヌードルスープ)を頂きました。美味しかった!

  • 熱中症にご注意を

    私は毎朝6時過ぎにはクリニックに出勤しています。診察は8時半開始なので、2時間以上前から入っています。何をしているのか。まず、クリニックの換気をして、そのあとはエアコンを入れて部屋を涼しくします。待合室が十分冷えて快適になるには時間がかかります。次に、玄関周りの掃除。落ち葉や蜘蛛の巣など一晩で汚れてしまいます。ほうきを持って掃除です。そして、夏のこの時期限定でやっているのが、花壇の水撒きです。広い植え込み全体にホースで水をまきます。朝の清々しい空気の中、水をまくと本当に気持ちいいです。植物たちからも喜びの声が聞こえてくるようです。そして、ついでに玄関前の車のアプローチ部分にも打ち水をします。あたりの空気が清められた感じがします。料亭みたいですが、これでお客様(患者さん)を出迎える準備完了です。

    それにしても暑い毎日です。ついに熱中症の患者さんが数名来院されました。野外で作業する人、部活などで炎天下スポーツをする人などは要注意です。室内でも、エアコンの効いていない工場で働くひとやバトミントンなど体育館での競技の場合、注意しましょう。直射日光でなくても暑さにやられます。私が今日昼に往診したお年寄りは、体温感覚がおかしくてついこの前みたときはダウンのジャケットを着ていました。今日はダウンは来ていませんでしたが、お部屋はエアコンなどつけずものすごい暑さ。汗だくで診察するのですが、患者さんは寒くてしかたないと言われます。こういう人も知らないうちに脱水が進んで倒れるんじゃないかと心配します。

    漢方で、熱中症対策は清暑益気湯という処方が有名ですが、実際はこの薬だけでは足りません。熱を冷ますには黄連解毒湯。これを飲めばほてり、頭痛などが軽くなります。そして水分をとってもとってもお腹がちゃぷちゃぷになるだけで飲んだ水を胃腸が受け付けないという場合、五苓散が著効します。また、私が患者さんにいつも言うのは冷たく冷やした水分より、冷やしていないものを飲みましょう、ということ。冷たい飲み物は胃腸の機能が低下します。インドや東南アジアでスパイスの効いた料理を好むのはこうして機能の低下した胃腸をスパイスで温めたり刺激するためだと思われます。ということは、夏バテの胃腸にはカレーがいいのかもしれません。

  • いつも以上に忙しい休日

    連休初日、いかがお過ごしですか?私はいつもどおり朝5時には起きて職場にでかけました。朝、涼しい時間に職場に行き、まずは駐車場の植え込みの草取りをしました。梅雨の間にどんどん草が伸びて大変な状態です。30Lのビニール袋に5つほど取りました。早朝、風の強い曇り空でそれほど暑くないと思ったのですが、草取りが終わる頃には指がつってしまいました。脱水症状です。いったん、涼しい室内に入って水分補給をし、それから、また外に出て往診に使う軽自動車の洗車、ワックスがけをしました。だいぶ汚れていたので、きれいにすると気分も上がります。

    クリニックはお休みですが、訪問診療は通常通りです。近くの老人ホーム入居者さんの健康管理の仕事ですが、20名ほど見て回りました。訪問診療に行く前に全員分のカルテを準備し、それぞれの血圧、体温などのチェックをします。事務作業だけでも1時間以上かかります。そうこうしていると、今日は診療やってますかと電話の問い合わせとか、実際に来院される方もいて申し訳ないのですが、カレンダーが変わっているのでわかりにくいと思います。土曜日の午前中は通常通りですので、手持ちの薬でなんとかそこまでしのいでください。

    金曜日も訪問診療のため、同じようなスケジュールで仕事です。全然休みがないのですが、この休み中にしないといけないと思っていたリストが10くらいあり、順調にToDoが消去されているので自分的には満足です。夜にはスポーツジムで汗を流し、その後併設の温泉でもう一度汗を流す。朝の草取り、ワックスがけに始まり何度汗を流せば気が済むんだろうと、われながらおかしくなります(笑)。

  • 心不全パンデミック

    梅雨が開けたというものの、毎日雨が降りますね。日中は暑いですが、夜に犬の散歩をするときは涼しい風が吹いて、7月も下旬とは思えない変な気候です。うっかりエアコンをつけっぱなしにして寝てしまうと風邪ひきそうな感じです。気をつけましょう。今週は変則的な祝日が入っているため、月曜は結構混み合いました。多くが、血圧などの定期薬が連休中切れないように早めに来院された方たちですので、あまり時間は取りません。待合が混んでいても、案外順番はすぐ回ってくると思いますので、お待ちいただけたらありがたいです。

    当院では週に1回薬の勉強会をしています。今日のテーマは心不全治療薬の話でした。心不全は人口構成の高齢化に伴い爆発的に増えています。心不全パンデミックと言われています。当院は普通の内科クリニックにしては珍しく通院患者さんは若い女性が大半です。漢方とか、栄養療法(メガビタミン)などに興味があるのは若い女性が多いからでしょうか。一方、訪問診療となると、平均80歳後半くらいです。当然、心不全も多くなってきます。これら慢性心不全の在宅患者さんたちを入院させずになんとか生活できるレベルに維持するというのは、私のように循環器を専門にしていても結構たいへんです。それだけ、年をとってからの心不全は手強いのです。

    心不全の新薬が出てきて、治療成績はあがっています。以前だと入院しか方法がなかったような心不全も、通院で内服コントロールでなんとかなるようになってきています。しかし、大事なのは予防です。高血圧、糖尿病、高コレステロール血症などを若いうちからきちんとコントロールすることが大切です。人生90年となると、60歳の人もまだ30年残っていますから、健康管理は疎かにできません。

  • 骨を丈夫にするには

    19日(月)はカレンダーによっては祝日みたいになっていますが、正しくは平日ですので、通常通りの診療となります。今週はカレンダーが印刷された後に祝日の変更があっていますから、注意が必要です。まず月曜は今書いたとおり平日です。そして、木金が祝日、土曜は普通の土曜ですから診療は通常通り午前の診察となります。お間違えのないようにお願いします。スマホのカレンダーは正しいので、そちらでご確認ください。

    最近、骨粗鬆症に関してのアドバイスを求められたので、こちらにも書いておこうと思います。女性の場合、閉経を境に急激に骨密度が低下してきて、骨粗鬆症の診断を受けることが多くなってきます。裏を返せば、女性ホルモン(エストロゲン)が骨密度の低下を予防する働きがあるということです。整形外科に行けば、ボナロン(アレンドロン酸)などの骨粗鬆症治療薬と、エディロールのようなビタミンD製剤を処方されます。最近、流通の関係でエディロールが手に入らなくなったので、ビタミンD製剤は古いアルファロールみたいな薬に変更されるケースが多いようです。ビタミンDを飲むときはカルシウムのサプリは飲まないほうがいいと思います。尿管結石が増えると言われています。

    カルシウムの補給に牛乳をおもい浮かべるかもしれませんが、牛乳より小魚がおすすめです。酪農大国のアメリカやデンマークは骨粗鬆症が非常に多いので、牛乳は効果がないようです。また、骨はカルシウムだけではなく、大部分はコラーゲンで出来ています。そこで、良質のタンパク質をしっかり取る必要があります。骨を丈夫にするビタミンはDだけではなく、KとCも必要です。そして、骨に骨を作る刺激を与えるには重力(G)をかけないといけません。寝たきりが一番骨に悪いです。宇宙ステーションみたいな無重力空間でもあっという間に骨が弱くなります。Gをかける運動は縄跳び、ジョギング、テニスなどですが、家庭で簡単にできるのはかかと落としです。背伸びして、かかとからドンとかかとをつく。一日何回でもしましょう。歯磨きしながらとか、お湯が沸くのを待つときの習慣にするといいでしょう。