むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ビタミンDを取りましょう

    雨が続きます。九州北部ではまた災害が起こっています。数年前にも同じようなところで水害が発生したので、大変だろうと思います。これからはこのような豪雨被害は毎年のように起こると思われるため、水害の起こりやすい土地はなるべく手放して安全なところに引っ越したほうがいいと思います。動物が植物と違う最大の点は「動物には足がある、自分で動ける」ということです。食べ物を求めて歩き、危険を避けて移動する。つまり、移動するのが人を含めた動物の動物たるところです。日本人は農耕民族なので、住むところと田んぼが切っても切り離せず先祖代々同じところに住み続けてきました。しかし、今はそんな時代ではありません。安全なところ、いい職場の近く、買い物などの便利なところに引っ越すのはもっと気軽にすべきだとおもいます。

    これだけ雨が続き、太陽を見ることがないと、体も鬱っぽくなってきます。これは、太陽により体内で合成されるビタミンDが減ってきたことが関係します。ビタミンDは一般的にはカルシウムの吸収に関連し、骨を丈夫にすると言われていますが、免疫系や精神神経系にも深く関与しています。コロナもビタミンD濃度さえしっかり上げておけば、かかっても重症化しないと知られています。その大事なビタミンDがこの日照不足で低下していると思われるので、皆さんサプリのビタミンDを飲んでおくことをおすすめします。毎日1000から2000単位、5000単位の錠剤なら週2−3回、1万単位の錠剤なら週1−2回で良いと思います。

    昨日から東洋医学会総会がWEB開催されているので、朝から晩までずっと講演を聞いています。リアルの学会では久しぶりに合う人と話したり、出店される漢方専門図書の立ち読みなどに忙しく、講演などあまり聞く暇がないのですが、WEBだと全部聞けます。しかも、大事なところはスライドを止めてメモすることもできるし、こんな素晴らしい学会、これからずっとWEB開催してもらいたいです。

  • 今週末、お盆休み中です

    クリニックはお盆休みを頂いていますが、私は通常通り訪問診療があり仕事でした。朝から出勤して訪問のためにカルテを準備していたら、休みと知らずに来院される方や、今日はやってますかという問い合わせの電話が次々とかかってきました。皆さん、申し訳ないです。月曜から通常通りとなります。ところで、せっかくのお盆休みですが、連日の大雨で油断すると危険な状態です。高速も福岡方面は通行止めらしいです。私は昨日も書きましたが、ちょうど東洋医学会総会で、今年はWEB開催だったので、クリニックや自宅のパソコンから参加できます。これって最高です。朝早くからサイトにアクセスしてみたら、生放送の学会は午後から開始なのですが、オンデマンドの講演はすでに早朝から視聴できました。

    私は、診療が忙しいため学会に参加できずにずっとほったらかして来たのですが、今回のWEB学会のおかげで指導医講習と医療倫理・安全講習という専門医と指導医を更新するために必須の項目を自宅にいながら受講できました。家ですから新聞を読みながらとか、お茶を飲みながらのんびり聞けるのがいいです。それから、今度の学会がすごいのは、学会が開催される3日間を過ぎてもしばらくはオンデマンドで講演を視聴できるのです。リアルの学会だと、会場が複数同時進行なので、どれか選んで聞かないといけませんが、この方式だと、時間のある限り全部視聴することが可能です。おかげで、今日は、鍼灸、呼吸器、消化器、耳鼻科などの演題を聞きました。まだ、その他いろんな科にわたる漢方の発表を聞いたり、特別シンポジウムなど聞けるので、とても勉強になります。これからこの先、毎年この方式でやってもらいたいです。

    新聞を見ると、コロナ患者さんがどんどん増えています。もう、慣れっこになってマンボウなんてよそ事みたいにしていますが、かかった人は大変みたいです。当院にも、コロナの後遺症でつらい思いをしている患者さんが多数来られています。西洋薬では治療法もないので漢方でいろいろ考えてやっています。ワクチンの効果は期待できますが、過信できません。皆さん、免疫を落とさないようにしましょう。よく食べよく寝てストレスを溜めない。ビタミンB,C,Dを取ること。これは基本中の基本です。

  • 13−15日はお盆休みです

    一日中すごい雨でした。昼に往診にでかけたときも滝のように降っていて、神水や江津湖付近は道路が冠水したところも見られました。線状降水帯が熊本にかかり、300ミリぐらい降ったとニュースで言ってました。水害は去年の人吉の例もあり、他人事ではありません。怖いですね。クリニックの周辺では、激しい雨の中カラスがたくさん鳴いていました。不吉な予感がしますが、災害にならないことを祈っています。

    当院は13−15日はお盆休みです。薬が切れてしまう、という方がいたら、ご迷惑をおかけしてすいませんが、月曜までお待ち下さい。私は、訪問診療だけは予定通り回るので休みではありません。この機会にやりたいことも山積みなのですが、何しろひどい天気で何も出来ないかもしれません。

    実は、このお盆の3日間は東洋医学会総会があります。例年だと実際に学会に参加するのですが、今年はWEBで参加できます。そして、発表の多くはオンデマンドで、学会が終わってからも見ることができるので、相当楽しめそうです。本当なら東北で開催される学会ですが、旅費をかけず参加費だけで良いのでこんないいことはありません。天気が悪いようなのでずっと漢方の勉強になりそうです。

  • 足がむくんでも慌てない

    お盆休みを前にして、梅雨に逆戻りしたような大雨でした。今年は梅雨明けも早かったので、もしかしたら夏もこれで終わりになるのかもしれません。今日は季節が変わったと思わせるほど肌寒い一日でした。しかし、診察中はどんどん来る患者さんに頭を使うので、オーバーヒートしないよう診察室を冷やして仕事をしました。多くのカレンダーは今日が祝日となっていたため、勘違いしている人もいたようですが、山の日は先週末に移動して今日は平日でした。紛らわしいことこの上ないですね。

    お年寄りの患者さんで、足がむくんだと大騒ぎして来院される事が結構ありますが、ほとんどの場合、心配には及びません。経過観察でいい(ほっといていい)のですが、心配されるので、利尿剤を増やしたりして足のむくみはできるだけ取れるようにします。しかし、それがいいかどうかはわかりません。薬を強力に使ってむくみを取ると、血管内脱水になり脳梗塞のリスクが増します。ナトリウム・カリウムなどの電解質バランスも狂ってくるし、腎機能も悪化します。それでも足のむくみをとって欲しいと言ったり、知人が亡くなる前に足がひどくむくんでいたので、自分もそろそろ危ないのではないかと心配したりします。私達からすると、そんなの関係ないです。むしろ、大量の利尿剤を高齢者に入れて無理やり利尿してむくみを取ることのほうが危険で怖いです。

    むくみは腎不全、心不全、肝不全(低たんぱく)、栄養失調、蜂窩織炎、深部静脈血栓、などいろいろな原因で起こってきます。採血すればどれが原因かはだいたい分かるのですが、どれにも該当しないときはリンパの流れが悪いと考えます。そういう場合、薬を使っても仕方ないのですが、患者さんが心配されるので、危険を承知で利尿剤を増量して無理やり浮腫の治療をしているのが現状です。たいてい、デイケアなどでじっと同じ姿勢で座りっぱなしなのがいけません。本来なら座っている時間を減らして、歩いたり、足を心臓より高く上げる(ゴロンと横になって壁の高いところに足を上げる体勢)を取るとか、マッサージするのが良いでしょう。

  • 社長は登る山を決めるのが仕事

    随分涼しい一日でした。夜はエアコンがいらないし、昼の往診の際も死ぬような暑さではありません。帰宅して犬の散歩をするときは涼しくて心地よい風が吹いています。なんだかホッとします。今日は、連休とお盆休みの中日でものすごく忙しい一日でした。訪問診療やワクチン患者さんを合わせて120名ほどの患者さんでした。目が回る忙しさ。

    それでも、一例一例しっかり話を聞いて、難しい症例はじっくり考えて最適と思われる解(処方)を出したつもりです。患者さんの話を聞いたり診察する時間は1秒でも長く、そして、患者さんの入れ替わりは1秒でも短く、と思って動いています。私の周りのスタッフも、それぞれの立場で慌ただしく動いてくれていました。ナースは私のサポートだけでなく、訪問診療の準備や採血など。医療事務も受付、外来患者さんのお金の計算、電話対応、その他たくさんの仕事を分担して、待ち時間が最短でしかも間違いなく仕事をこなす。みんなその道のプロに育ってくれたなーと感心します。

    実はわたしはほとんどスタッフを指導したりしません。あれしろこれしろと言いません。具体的な仕事の動きは私より現場の人のほうがわかるに決まっているからです。私にできるのは、目標設定です。大事なことなので、もう一度書きます。「患者さんの話を聞いたり診察する時間は1秒でも長く、そして、患者さんの入れ替わりは1秒でも短く」です。目標がはっきりすれば、あとはみんなが考えて動いてくれます。

    最後に鴨頭さんのYoutube講演で聞いた話。社長は登る山を決めるのが仕事。富士山にするのか阿蘇山にするのか。部長やマネージャーはその目標達成に必要な具体的方法を考え、社員に落とし込むのが仕事。社長がマネージャーの仕事をすると、社員からは嫌がられるだけです。