むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 訪問診療と訪問看護は車の両輪

    昨日Netflixに加入して、どんな作品が見られるのかいろいろ試しましたが、アマゾンプライムビデオとはあまりかぶらず、相当たくさんの映画やドラマが見られるようです。これではどれだけ時間があっても足りません。うれしい悲鳴です。それにしても、世の中なんでもネットの時代です。そして、アマゾンやNetflixのように定額で見放題(使い放題)のサービス(サブスクといいます)の時代です。医療はまだ国が決めた価格設定で出来高払いの仕組みとなっています。病院が勝手に値段を付けたらいけないことになっています。しかし、世の中の流れを考えると、クリニックの会員(かかりつけ)に登録して毎月いくらかの固定費を払えば、月に何度受診してもよい、みたいなサブスク型クリニックになる世の中も妄想ではないかもしれません。

    ところで、当院は訪問診療に力を入れています。訪問診療は月に2回定期的に訪問して薬を処方したりします。サブスクに似たシステムです。似た医療サービスに往診というのがありますが、往診は臨時で体調の悪い患者さんのところへ出向くサービスです。こちらは毎月の契約ではなく、出来高払いになっています。もし、ご高齢で通院するにはタクシーしかないような場合でしたら、訪問診療を契約したほうが経済的にもいいかもしれません。

    また、当院には訪問看護のサービスがあります。医師ではなく看護師が患者さん宅まで定期的に出向いて看護するものです。寝たきりに近い場合や、認知症の一人暮らしなどで薬の管理ができないなどあれば、訪問看護を利用するのもいいと思います。こういった訪問診療や訪問看護を受けてみたいという場合、まずはお気軽にご相談ください。決まったケアマネージャーさんがいれば、そちらに聞かれてもよいと思います。

     

  • 人生を楽しむコツ

    熊本ではすでに3週間ほど新コロの発生がなく、落ち着いています。他県ではまだあちこちで感染者が出たという報道がされているので気が休まらないですね。そういう私は、まったく気にしていないので、毎日楽しく過ごしています。ニュースやワイドショーばかり見て怖がっていては楽しいことも楽しくなくなります。また、人からマスクをしろとか、手を洗えとか、自宅待機しろなど、とかく指示されることが多いこの頃、自分たちの生活を楽しめないと思っている方が多いと思います。そんな中で、人生を楽しむにはどうしたらいいか、大切なコツをお話しします。

    それは、能動的に生きるということです。人から言われたことをするのは受動的生き方です。その反対に、言われないうちに自分からするのが能動的生き方です。マスクや手洗いなども言われなくともすすんですること。この気持ちの持ちようが大切です。会社でも同じです。自分が部長のつもりで能動的に動けばストレスが減るのです。はたから見ると結果的には同じことなのですが、言われたからしているのと自分からすすんでしているのでは全然違うのです。

    そこで、毎日何か一つでもいい、小さなことでもいいので、自分の意志で動く習慣をつけましょう。もちろんワクワクすることがいいと思います。私は、人づてに聞いたのですが、韓国の「愛の不時着」というドラマはとにかくドキドキハラハラ面白い、自宅待機の暇な時間が楽しく過ごせた、という話を聞き、ネットフリックスに加入しました。月800円か1200円くらいです。自分の意志で好きなことや面白いことを体験することが何より大切な時代です。

  • 梅雨入り間近

    6月です。もう間もなく梅雨入りですね。今年は梅雨入りが早そうです。梅雨になると、体を壊す人が出てきます。一番多いのは片頭痛。天気の変化に敏感な人が頭痛を起こします。次に多いのがめまいです。朝起きたらぐらぐらするとか、耳鳴りや耳が詰まった感じを伴う場合もあります。食欲不振になる人もいます。このような症状は体質で起こってきます。それぞれ、体質によって弱点がありますが、漢方で水毒・痰飲という体質が梅雨によわいのです。漢方である程度は体質改善ができます。毎年頭痛やめまいで困っているようでしたら、梅雨入り前から漢方を試すのもいいかと思います。

    今年はこの6月から学校も始まります。新学期です。ストレスも多いし、すごく長かった休みで生活もだれていることでしょうから、学校の生活になじむにはしばらく大変です。また、クラスを半分に分けて、偶数、奇数で登校日を分けているところもあるようです。がらんとした教室、手洗い、マスク着用などうるさく言われてストレスでしょう。先生も同じ授業を今までの2倍しないといけないので大変ですね。

    話は変わって、飲食店など会社の経営が相当大変な頃だと思います。客足が回復しているところもあれば、まだまだというところもあります。社長さん、大事なことを忘れていませんか?神頼みです。神頼みは初詣だけのものではありません。今こそ「困ってます、助けてください」と神頼みしましょう。そして、一人で悩まず、取引先などにもあいさつしましょう。どこかに救いの手があるはずです。

     

    俵山 萌の里

  • ムズムズ足とアカシジア

    むずむず脚(レストレスレッグス)症候群という変な名前の病気があります。寝ようとすると足がムズムズして眠れなくなります。仕方ないのでベッドから起き上がって部屋をウロロします。動いていないと気持ち悪くて落ち着かないのです。不思議ですね。このところたて続けに何人もの患者さんが来院されました。患者さんにしてみれば、眠れないだけでなくとにかくムズムズして落ち着きません。しまいにはイライラして精神的にも参ってしまいます。

    むずむず脚症候群にはいくつかの原因があるようです。第一に鉄欠乏です。女性、特に産後に見られることが多く、男性や更年期以降の女性には少ないようです。鉄を補充することでムズムズが取れます。もう一つが、脳神経の問題。パーキンソン病の治療薬が有効です。比較的高齢の方に多い気がします。3つ目にそのどちらでもないパタン。実はこれが結構多いと思います。末梢神経(感覚神経)の異常ではないかと思うのですが、ある種の安定剤がよく効きます。当院では、これらのどの原因で足がムズムズするのかを調べながら、治療を勧めます。

    とても似た病態でアカシジア(静座不能)という病気があります。ソワソワして、いても立ってもいられなくなり、動き回ります。はたから見ると、落ち着きがないレベルではなく、明らかにおかしい感じがします。このアカシジアの原因は薬剤性が最も多く精神科の薬の副作用であることが多いので、薬剤の見直しをすることが先決です。何も薬を飲んでいないのにアカシジアが出ている場合、ムズムズ足と同じように安定剤の一種がよく効きます。このような状態では、待合室でじっと待つこともとても苦痛を伴うと思いますので、受付で事情を話していただければすぐに対応します。命に関わるわけではありませんが、急患扱いで順番を繰り上げて対応します。遠慮なくご相談ください。

    下通のアーケードで見つけた韓国料理ハヌルオンマ。サムギョプサルセット1500円。特大のポークにサンチェ、キムチなどがついてました。間違いなく本場の味でした。

  • 不眠の治療

    去年の秋に顔のレーザーシミ取りをしました。レーザーをしたあとは一度シミの部分の皮がむけて下から新しい皮膚が再生してきたのですが、その新しい皮膚が赤みが強くて最初よりもかえって目立っていました。最初にシミ取りクリニックで「いったん赤みが増したあとだんだん色が薄くなります」と聞いていたので、辛抱強く待っていたら、最近やっとその部分の色が薄くなって、きれいになりました。シミの部分は殆ど目立たなくなりきれいな頬になり、満足です。シミ取りは自己満足の世界なので、欲を言えばきりがないのですが、これ以上は当分いらないかと思っています。最近は新コロのせいで仕方なくマスクをして仕事をしています。残念ながら、せっかくきれいになった私の頬は誰も見れないですね。

    話は変わって、最近は不眠症の新患さんが大勢来られます。眠れない人に睡眠薬を出して、ハイ終わり、というわけにはいきません。心療内科も標榜するプロとして、睡眠に関しても色んな方向から分析して薬を決めています。不眠は、入眠障害(寝付けない)と、中途覚醒(いったん寝てもすぐ目が冷めてその後眠れない)、早朝覚醒(あさ3時4時頃目が冷めてその後眠れない)などに分けられます。どのパタンかによって使う薬を変えます。

    また、背景に職場や家庭のストレス、入試、何かの締切に追われて寝てる場合じゃない、などの原因もあります。また、不安障害で、風が吹いて窓がゴトゴトとなっただけで眠れなくなるとか、うつで自分の価値がわからなくなってしまって眠れないとかいろんなパタンがあります。それぞれに最適な薬で眠れるようにします。最近は、デパス(エチゾラム)とかハルシオン(トリアゾラム)などをできるだけ使わないようにという風潮です。私の外来でも極力こういった薬剤は出さないように注意しています。