むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • いくつになっても勉強! 認知症の対策にもなる

    経営者モーニングセミナーに参加しました。今日は何ヶ国語も喋れる人の講演でした。英語、中国語、韓国語などを自由に操る人。すごいですね。私もアメリカに長かったので英語は結構わかりますが、ペラペラではありません。特に私のように医学者として留学した場合、リサーチに関する英語だけ上達して日常会話とはかけ離れた言葉です。例えば、日本語に訳して言えば「我々は、本研究を通してヘパリン吸入療法が急性呼吸促迫症候群の治療に有用であることを発見したのでここに報告する」みたいな言葉を英語で言うわけです。日常全然役に立ちません。今日講演した演者さんは高校の時熊本の姉妹都市のサンアントニオに交換留学生として行ったとのこと。ものすごくきれいな英語の発音でびっくりです。やっぱり外国語は少しでも若いときに勉強しないといけません。

    その人は中国語と韓国語もビジネスできるレベルだという話でした。私は最近になってNetflixで韓国と台湾のドラマにはまっているので、だいぶわかるようになってきたのですが、日常会話ができるレベルではありません。しかし、語学の勉強は頭の体操になっていいと思います。当院近くにある学研ココファンという高齢者住宅ではさすが学研です、算数、国語、美術、英語、習字などの勉強が毎日あっています。歳をとっても勉強するのは楽しいし、ボケ防止になります。たまに、患者さんの家族からうちの親の物忘れが気になるので薬を出してほしいと言われます。仕方なく処方しますが、効果は期待できません。

    認知症に適応になった薬はいくつかあるのですが、どれもほとんど効果はないのです。フランスなどでは効かないという理由で保険で認められていません。認知症には血圧管理、糖尿の管理、頭に十分な栄養、血流改善、アルミなどの脳毒素の排出(キレート)など複合的に取り組まないと絶対に無理です。そして、重要なのは頭の体操です。薬を飲んだだけで、一日一人部屋の中でボーとTVをつけて過ごしていれば刺激もなくてボケるのは当たり前です。いくつになっても本や新聞を読んだり字を書いたりすることがとても大切です。