むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 睡眠薬の話

    当院は心療内科も標榜しているため、不眠症で睡眠薬の相談に来られる患者さんが結構います。眠れないのは本当に辛いもので、布団に入ったままモゾモゾしながらまだ1時、まだ2時と時間が過ぎるのを気にしていたら朝になった、みたいな感じ。おかげで日中は眠気で仕事もはかどらず、その日の夜もまた眠れない。体調が悪く疲れが取れない。今晩も眠れなかったらどうしようと考えがぐるぐるめぐってさらに眠れない。困ったものです。

    このような患者さんで困るのが2パタンあります。一つは、昔デパスとかソラナックスをもらったらすっきり眠れたのでそれを出してくれ、と薬を指定される方。今はそう言った習慣性のある安定剤を睡眠薬がわりに使うことはありません。ほとんどのケースでお断りしています。もう一つが、睡眠薬は抵抗があるので漢方で眠れるようにしてほしいというもの。軽い不眠ならそれも可能ですが、多くの場合漢方で眠るのは難しいです。

    最近は睡眠薬の開発が進んで、ベルソムラとかデエビゴといった習慣性の少ない眠剤があります。当院では多くの場合これら安全な眠剤をお勧めしています。それでもうまくいかない時は、デジレル(トラゾドン)やレメロン(ミルタザピン)などを考慮します。いわゆるベンゾジアゼピンという系統の眠剤はできるだけ使わないようにしています。ただ、中にはどうしても満足な睡眠が得られず、マイスリー(ゾルピデム)やルネスタ(エスゾピクロン)なども使います。考えるのは薬の安全性、依存性、作用時間の長さ、目覚めのすっきり感などです。私自身は生まれてこの方一度も眠剤を飲んだことがないのですが、患者さんの訴えを詳細に聞きながら薬剤選択を適切にしたいと思っています。

  • 英語は手段

    珍しくアメリカ人の患者さんが来院されました。いろいろ探したけど、英語対応可で心療内科をやっているところは当院しかなかったとのことで連絡があったのでどうぞきてくださいとお伝えしました。コロナ禍で大変だったと思いますが、最近来日して仕事を始めたそうですが、慣れない環境や仕事のストレスで体調を壊されていました。私は留学も長かったので、相手の言っていることは全部わかるのですが、こちらの言いたいことがスラスラとは出てきません。なんともつたない英語で確認すべきところは確認して、処方しました。体格も日本人より大きいので薬は少し多目がいいかも、などと考えることはいろいろあります。通常、当院で外国人の患者さんといえば、中国人、タイ人、韓国人などが多いですが、アメリカ人は年に一人あるかないかです。

    私は、今年車を買い替えました。前の車にはフルセグTVがついていたのでいつもTVを見ていたのですが、新しい車にはラジオしかありません。そこで、通勤の行き帰りはNHK第2で基礎英語を聞いています。私は中Ⅰからラジオ基礎英語をずいぶん聞きましたが、今の基礎英語はかなりレベルが高いです。私の聞いていた頃の数倍難しくなっています。番組のパーソナリティーに鈴木福くんとか、サンシャイン池崎さんとかが入っていて、面白いです。しかし、気になることが一つ。いくつかある基礎英語の番組の中で一人女性の先生がいるのですが、発音が下手。驚くべき日本語訛りのペラペラ英語。よく中学や高校にいたような英語の先生の典型。もう少し綺麗に発音できる先生はいなかったんでしょうか。

    しかし、考えてみると、英語というのは仕事をする手段であり、目的がきちんと達成できれば訛っていてもいいのです。イギリス訛り、アメリカのカリフォルニア訛り、テキサス訛り、黒人の訛り、オーストラリア訛りとネイティブだけでもいろいろな訛りがあります。また、フィリピン訛りとかインド訛りなど公用語を英語としているけどすごく訛っているところもあります。ラジオ基礎英語の日本語訛りの先生はそのことを教えてくれているのかもしれません。

  • 漢方の飲み方

    今日の診療ではなぜか相当人数が集中してしまい、待ち時間が長くなってしまいみなさんにご迷惑をおかけしました。ご協力ありがとうございます。待ち時間が長い時はスタッフに声をおかけください。ウォーターべッドなどリラックスできる設備がありますので、待ち時間に使ってください

    話は変わって、漢方の話題です。当院は漢方を専門としているので漢方薬を処方することがかなり多いです。最初から患者さんも漢方を希望で来られることが多いのでその点は問題ありません。しかし何でもかんでも漢方を勧めるわけではありません。私が西洋薬より漢方が絶対いいと思えば漢方を勧めるし、漢方では難しい時には西洋薬にします。時々、どうしても「漢方で」と言われることがありますので、その場合はできるだけの対応をしています。

    さて、漢方の飲み方ですが。添付文書には食前または食間と書いてあるので患者さんによってはついご飯を食べてしまったので、その時は漢方を飲まない、という方がいらっしゃいます。しかし、食前にする根拠は乏しく、2000年前に書かれた書物に桂枝湯を飲んだらそのあとお粥を食べて体を暖かくするように、と書いてあるため食前となっているだけです。したがって食前に飲み損ったら食後に飲むようしてください。飲まないと治療になりません。

  • 今年やり残したことはまだできる

    昨日のブログで今年の振り返りの話題を書きました。よく考えると、去年も年末に似たような話題の記事を書きました。ただ、その時は12月も第4週くらいに入って、いよいよ1年を振り返っての話題を書いたような気がします。今年、それよりも早めに書いたのには理由があります。それは、12月に入ったところで、一度今年を振り返り、やり残したことがないかを考える事で、年の瀬までの1ヶ月でまだいろいろできるはずだと思ったからです。そして、私がまだやり残した事と考えて、今日始めたのはNetflixで「梨泰院クラス」を見る事です。去年「愛の不時着」と並んで話題となった韓国ドラマです。なんとなく後回しにしていたのですが、やっぱり、これだけ評判の良いドラマは見ておこうと思いつきました。

    もう一つは、クリニックの玄関の吹き抜けが高い天井になっており、ガラスになっているところに開業以来5年分の蜘蛛の巣や虫の死骸が溜まっていたので、掃除したかったのですが、あまりに高いところで届かない。そこで、植木屋さんをしている幼馴染にたのんで掃除してもらいました。プロ用のの長い脚立を使い、エンジン付きの強力なブロワーで吹き飛ばしてもらいました。おかげで綺麗になりました。やっぱりクリニックは清潔にしておきたいもの。手伝ってくれた友人に感謝です。

    日曜日、いつもはスポーツジムで汗を流すのですが、今日は休館日だったため、ひたすら在宅ワークの一日でした。月初にチェックしないといけない書類を確認するのですが、眠くなるので音楽を聴いたり海外ドラマを見ながら朝から延々ながら作業です。それでも、今日したいと思っていたToDoリスト10はクリアしました。

  • 今年の振り返り

    師走に入り、だんだん慌ただしくなってきました。道もいつもになく混んでいます。みんな何をするんだろうと思ってしまいます。確かに大掃除やお歳暮など、どうしても年内にしないといけないことはいろいろありますね。私はお歳暮は楽天を使うので自宅のパソコンで選びます。今週末はいろいろと済ませたいと思っています。

    ところで、1年を振り返ってみるには良い時期です。今年、何をしようと目標を立てましたか?今となってはよく思い出しません。年始にきちんとノートに書いておくべきでした。しかし、今振り返ってみると、年始には思いもしなかったことをたくさんすることができました。人生というものは自分だけではなく家族や職場の同僚、そのた大勢の人たちの影響を受けながら日々変化します。私のように毎日自宅とクリニックの往復しかしない生活をしていても想定外の事が展開していきます。わたしの生活が結構変わったのが、スポーツジムに行き始めた事。そして、そのついでに毎週イオンモール(クレア)をぶらぶらするようになった事です。これまで毎日似たようなものばかり食べていましたが、クレアに行くとレストランもたくさんあるし、お惣菜などもすぐ買えます。運動する事で今まで以上に健康的になったし、1週間に変化がでました。

    もう一つが、シャープのホットクックを買った事。ホットクックは炊飯器みたいな自動調理器ですが、最初に全部材料をいれてメニューからプログラムを選択する事で、全自動で料理してくれるお料理ロボットです。材料が何人前でも勝手に判断して作ってくれます。自分でも料理は得意なのですが、ロボットに任せることでその時間あと一品他のメニューを作ったり、家の掃除をしたりと時間の有効活用ができます。そして何より、自分で普段作らないメニューが勝手に出来上がるので毎日の料理のレパートリーが増えてバラエティー豊かな食生活となりました。