むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 花粉症の季節

    そろそろ花粉症の季節です。当クリニックにも抗アレルギー剤をもらいに来る患者さんが増えてきました。今から5月の連休くらいまでは花粉症の人にとっては辛い季節です。最近は、効果がいいわりにあまり眠くならない薬もありますから、自分に適した薬を探すといいと思います。

    とはいえ、抗ヒスタミン剤は眠くなるので、車の運転には注意が必要です。これから受験という人も、大事な時に眠くならないように、薬の飲み方には十分注意しましょう。高齢者には認知症を悪化させる可能性があるので、急に物忘れがひどくなったり、いつもと違う行動をとっている時はアレルギーの薬が悪さをしている可能性もあります。

    もちろん漢方でもアレルギー性鼻炎や蓄膿症、アレルギー性結膜炎などに使う処方があります。漢方は不思議なもので鼻や目に効くというよりは全身の体質に作用します。そこで、鼻の症状だけでなく、胃腸が丈夫かとか、冷え症があるかとか、そういうところから使う薬を考えます。最近の人は、以前に比べて薬が効きにくい場合が多く、2種類の漢方を組み合わせないと十分効果が出ないことが多いような気がします。

    小青竜湯という有名な処方があり、飲んだら10分ほどで鼻が通るので、漢方とは思えない即効性に驚きますが、誰にでも効くわけではありません。私自身、高校生から大学生ごろは小青竜湯がとてもよく効いていたのですが、いまではあまり効かないので、他の処方を飲みます。皆さんも漢方でそういう経験はありませんか?それは、漢方が効かなくなったのではなく、私たちの体質が変わったのだと思います。もしかしたらPM2.5のような環境因子も影響しているのかもしれません。