むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 唾液は口の免疫バリア

    かかりつけの患者さんでとても博学で毎回来院されると面白い情報をいただく方がいるのですが、今日は唾液の話をされました。週刊新潮の9月16日号に「天然の万能薬 唾液力の鍛え方」という記事があり、とても面白いと教えていただきました。早速読んでみましたが、納得の内容です。唾液は食べ物ー特に炭水化物ーをアミラーゼという酵素で消化するのが大きな役割ですが、当然口から入ってくる最近やウイルスに対する免疫としての働きがあります。その立役者はIgAという免疫グロブリンです。したがって、唾液の分泌が悪いと感染症にかかりやすくなるというわけです。

    記事によると、唾液を増やすには1に口の運動、2に活性酸素による唾液腺へのダメージを防ぐ(抗酸化作用の高い食材を取る)、3に水分を取り脱水を予防する、などがあげられています。私の日頃やっている分子栄養学的にはビタミンAとCが唾液には重要です。私は以前マラソン好きで毎日10km走っていましたが、ときに口の中がカラカラになり、びっくりするほどネバネバの唾液が口の中に引っかかる事がありました。実は唾液を作るのは耳下腺(おたふく風邪で腫れるところ)と、舌下腺、顎下腺の3つがあり、耳下腺は漿液腺といって消化液を多く含むサラサラ唾液、そして舌下腺は粘液腺でネバネバ唾液を産生して口腔粘膜のバリアに役立っているそうです。私にこの記事を教えてくれたIさんは常にガムを噛んで唾液を出すようにしているとのこと。たいへん理にかなっているので私も真似しています。

    さて、このように急に週刊誌を読みたくなった時、皆さんどうしますか?本屋に走りますか?私は楽天マガジンというアプリを使っています。毎月500円くらいで大抵の雑誌は全部読み放題です。携帯では小さくて読めないと思いますがiPadくらいのサイズなら全く問題ありません。バックナンバーも全部読み放題。docomoにも似たサービスがあります。雑誌を毎月1−2冊買うならこちら電子媒体のほうがお得だし気に入った記事はスクリーンショットで保存すれば場所もとりませんよ。