むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ご飯やパンは眠くなる

    日曜に相当数のレセプトを全部チェックしました。そのストレスもあり、なにげに立ち寄ったフーディーワン(スーパー)の中にあるポンパドールで塩パンを買ってしまいました。わたしは糖質制限をしているので、パンやご飯はめったに食べないのですが、炭水化物はストレス解消には抜群に効果があります。昔の日本ではハレの日(特別なおめでたい日)とケの日(通常の何事もない日)を明確に区別していました。ケの日には質素な食事、ハレの日には米や餅などのごちそうを食べたと思われます。しかし今の日本ではハレの日に食べるような食事をケの日にも食べています。糖尿まっしぐらです。

    そんな背景もあって、私は日頃炭水化物を制限し、なにか特別なときだけご飯やパンを食べます。すると、心は満たされ、喜びが湧いてきます。それほど炭水化物というのは中毒性があり、麻薬と同じです。しかし、ポンパドールの塩パンはいまいちでした。マックスバリューの塩パンのほうが倍くらい美味しいです。

    その塩パンを久しぶりに朝食にしたら、昼まで眠くて仕方ありませんでした。日本人は通勤のバスでもコクリコクリと寝ていますが、炭水化物の食べ過ぎなのです。外国ではバスや電車でうたた寝する人はめったにいません。もし寝てしまったらスリにあう危険もあるからですが、朝に炭水化物はやっぱりいけないと思った一日でした。

    個人的にはアメリカで一番美味しいと思うサンドイッチチェーンのQuiznoが仁川(インチョン)空港内にありました。わたしにとってはテンション上がる食事!

  • 被害者意識は自立を妨げる

    被害者意識があると、治るものも治りません。例えば交通事故。被害者にはお気の毒ですが、相手方の保険で治療を受けている間はなかなか治りません。ここが痛い、ここがしびれる、頭が痛い、天気が悪いと更に調子が悪いと、何ヶ月たっても改善の兆しがありません。しかし、保険には限度があります。後遺症と認定して示談金を払うのを最後に保険での治療を終了するというものです。大抵の人はここでやっと症状が軽くなります。実際は、多少の後遺症があるかもしれませんが、どれだけ言ってもそれ以上の保険金は出るわではないので、あきらめるのです。実際、こういう患者さんたちを見ていて思うのは、早く諦めたほうが早くなおるということです。

    これは、治らないほうが利得があるという構造が深層心理に働き、いつまでたっても治らない、というか、治らない方を体が選択しているのです。会社で嫌な目にあったりして体調を壊す場合も、なおらないほうが利得がある場合が結構見受けられます。そもそも会社に行くのはきつくて嫌だ、上司のパワハラを理由に会社を休むことができた上に傷病手当をもらったらなんとか生活が成り立っている、という場合、いつまでたっても治りません。

    一方、傷病手当もこれで最後とか、これ以上仕事をしないなら離婚させていただきますと三行半を突きつけられると急に症状が改善して仕事に行けるようになる場合があります。最近の韓国を見ていても同じことを感じます。被害者意識を捨てて、さっさと自立した一人前の国になりなさい、と言いたいです。

    ソウル東大門で見かけたLINEのクマのキャラクター。

  • 火の国まつり

    土曜日は火の国まつり総踊りでした。この踊りはおてもやんのオリジナル(津軽じょんがら節みたいなやつ)とサンバ風にアレンジしたものの2曲しかないものを延々踊るだけなので、みていて楽しいものではありません。盛り上がりに欠けるし、多分出た人たちだけが楽しいのではないでしょうか。去年は夕立でひどい雨でしたが、今年は天気に恵まれ、結構な賑わいでした。私はオープニングを市役所前でちょっとだけみました。市長や県知事が挨拶して、踊りが始まったら、通町筋をずっと歩いて見て回ってまもなく帰宅しました。今年とくに目立っていたのは社交ダンスチームでした。背筋をピンと伸ばして、アラジンみたいな衣装で社交ダンスの振り付けをしておてもやんを踊る姿は斬新でした。

    なかにはいち、に、さん、し、と掛け声をかけながら踊っている所がありましたが、こういう掛け声は練習のときはいいですが、本番では慎むべきでしょう。踊りが台無しです。一通り踊りを見たら家まで歩いて帰りました。バス停にして10以上あります、途中味噌天神にオープンしたタイ料理屋さんが気になっていたので立ち寄って見ました。焼き茄子のタイ風味、焼き鳥タイ風味、エビと春雨の蒸し焼きタイ風味(本当のメニューはタイ語で全然わからない)の3品を食べました。どれも上品で美味しいエスニックでした。

    この週末は月初めということもありレセプトのチェックでまるまる潰れます。日曜は院内のワックス清掃に立ち会わないといけないので、夕方まで院内に缶詰です。こういう拘束された時間は有効に使わないといけません。すでにあれをしよう、これをしようと計画はたっています。朝は5時に起きて計画(草取り、塀のコケ取り、クリニックの水撒き、訪問診療のサマリーづくりなど)を実行します。

  • ランナーのための健康アドバイスをしています

    夏休みに入り、中高生たちの来院も増えています。歯医者さんでは虫歯を夏休みのうちに治さないと、というのがありますが、内科を受診するのは何かというと、ランナーの皆さんです。部活で陸上をしている人たちの来院が目立ちます。暑い中汗を流してランニングすると、体力を消耗します。タイムも思ったように伸びません。夏はランナーにとってはシーズンオフなので、無理に走り込まなくていいと思うのですが、10月頃にシーズン・インした際に良い記録を狙うのであれば、夏のうちから頑張るしかありません。

    当院を受診するランナーの皆さんは貧血がないかを調べてもらうように、と監督さんから言われてくる方が多いようです。たしかに、ランナーさんたちは貧血傾向にある人が多くみられます。これは、通常の内科で検査を受けてもあまり問題視されないレベルの鉄欠乏です。貧血は軽くても、MCVという値が小さければ(90以下)鉄欠乏の可能性が大きいです。鉄が不足すると、貧血になるだけでなく、細胞内のミトコンドリア内で電子伝達系という発電所でエネルギーを作る力が低下します。したがって貧血がたいしたことなくても鉄が低い場合、しっかりと鉄を補給しないとランナーとしていいパフォーマンスが得られません。

    また、夏の暑い時期はミネラルを汗で失うため、マグネシウム、亜鉛、ビタミンB群、ビタミンC, ビタミンEなどをとる必要があります。バランス良い食事でとればいいと思うかもしれませんが、ランナーの要求する栄養は食事では足りません。例えば、ビタミンCならレモン100個以上、鉄で言えば、ほうれん草を毎日4キロです。それは無理なのでサプリで摂るしかありません。そういった指導も含めてランナーさんにアドバイスしています。

    アワビのお粥

  • 猛暑ですね

    今年は太平洋高気圧が弱かったので雨が多く猛暑ではないのではないかと予想していましたが、去年同様の暑さです。昼に往診にでかけたときは車の温度計で44Cでした。これはアスファルトの上の温度ですが、実際に37Cはあったとのこと。どおりで暑いと思いました。クリニックにも頭痛やフラつきで来院される方が結構います。熱中症や暑気あたり(夏バテ)と思われます。中でも大変なのは、工場や厨房で働く人達です。冷房が効かないので、更に熱い環境で働いているそうです。脱水にならないように水分補給は必要ですが、気温があまりに高いと水分を補給しても体調は悪くなります。

    そうは言っても、日の出は随分遅くなりました。私は毎朝5時半頃起きますが、最近は暗いので雨でも降るのかと思って外を見ると、まだ夜が明けていません。夕方も、いつもの通り仕事の後に帳簿をつけたりお釣りをセットしてから帰宅するとすでに真っ暗です。ついこの前まで家に帰り着く頃は明るかったので、随分季節が変わってきた印象です。あと2週間でお盆です。猛烈な暑さもそこまででしょう。

    今日は、産婦人科の漢方の勉強会があったので、参加しました。香川大学の塩田先生の講演でした。はじめてお会いしましたが、膨大なスライドをとんでもない早口で機関銃のように話されましたが、内容が濃くてとても勉強になりました。後でじっくり反芻して自分のものにしたいと思います。

    暑い!