むらかみ内科クリニック

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  • 漢方理論は原因不明の病態も説明できます

    土曜の夕方は福岡で漢方の勉強会があり、診療後参加してきました。参加者は300名を超える盛況でした。漢方を勉強しようという人たちがいかに多くなっているかがわかります。西洋医学が発展しても、いろいろ調べたけど結局原因がわからないという患者さんが出てきます。ここに西洋医学の限界があるように思います。

    西洋医学は検査数値や画像などを科学的根拠として病気の原因がどこにあるかを見極めます。その論理が正しいのは、異常所見を治す薬や手術をすることで症状が改善することから証明されます。しかし、どんなに調べても異常が見つからないのに症状だけがある場合、お手上げとなってしまいます。

    そういう時に、西洋医の逃げ口上が「ストレスのせいかもしれません」というもの。実際、ストレスや過労はさまざまな症状を呈します。検査データに原因らしいものが見当たらないときはストレスのせいにしてしまいがちです。漢方では、気や血の不足とか、気の巡り、血の巡りがわるいとか、そんな理論ですから、検査所見に異常がなくても症状だけで診断、治療ができます。みんなが西洋医学(科学)的な理論しか納得しないので、わかりにくくなっているだけです。視野を広げれば、思い悩むことはないのです。どうして病気になったんだろうと詮索する必要はありません。ほとんどの体調不良は漢方的には説明できるからです。