むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 湿の病(水毒)

    7月は台風ゼロの記録が出ましたが、8月1日になって、台風が発生しました。南の方は相当熱エネルギーが溜まっているでしょうから、今後しばらくは注意が必要です。とはいえ、週間天気予報ではこの先ずっと晴れ。今までのジメジメした空気が一変して、真夏となっています。水分補給、エアコンなどうまく使いましょう。クリニックなどは例年とは違って真夏でも窓を開けて換気しています。そのせいでエアコンの効きが悪いため、エアコンもフル稼働です。おかげで、冷えているところは冷えていて、温度差があります。こういうのも体調不良の原因になりやすいと思います。人があまり混んでいないときは窓を締めて快適な空間にしたいと思います。

    土曜日はいつも戦場のように忙しくしています。平日来れない患者さんが土曜に集中します。待合がこまないように極力スピードアップしてどんどん診察しています。まだ話足りない方もおられるかもしれませんが、土曜日はご勘弁ください。午前中だけで平日の1日分に近い人数を診察します。そして午後は学校心臓検診です。今年は夏休み返上で急ピッチで検診を勧めていますが、おそらく9月いっぱいかかります。毎週土曜日は息つく間もありません。

    梅雨は明けましたが、梅雨時に多かったのは頭痛とめまいの患者さんです。頭痛もめまいも湿気や気圧の変化が体調に影響します。気象病と言う概念で捉えられるものです。また、女性の場合、生理前になると体内の水分量が増えてきます。むくみやすくなるので皆さん実感すると思います。こういう、湿による病(漢方では水毒という)は、五苓散や苓桂朮甘湯が有効です。女性の場合当帰芍薬散がおすすめです。

     

    クリニックの近くにオープンした洋食屋Arot of kitchen のビーフカツレツ。おいしかったですよ!パン・オー・ルバンの向かいにある白いおしゃれなお店です

  • ナムルを極める

    韓国料理店に足繁く通っています。とてもおいしい。スパイシー。そしてヘルシー。なかでも、必ず頼むのがナムルセットです。ナムルはモヤシ、ニンジン、ゼンマイなどを軽く湯通しして醤油やごま油などで和えた前菜です。また、韓国ではこのナムルをたくさん作るので余ってしまったら、混ぜごはんにして食べるそうです。そう、それをビビンバ(プ)とよびます。ビビンは<混ぜる>という意味でバプというのは<飯>という意味だそうです。したがって、ビビンバを作るためにわざわざナムルを作ることはないそうです。中国の餃子も似たようなものです。みんなゆで餃子で食べるのが普通ですが、作り過ぎたら翌日茹でた餃子を焼いて食べます。日本で食べるように最初から焼き餃子を作ることはめったにありません。

    ナムルの話しに戻りますが、韓国のダシダというだしの素を買ってから、完璧に店のナムルの味に近づきました。さっと茹でたもやしなどにダシダ、ナンプラー、コチュジャン、すりおろしニンニク、ごま油、すりごまなどを適量あえると簡単にできあがります。あまりに簡単で美味しいので、楽天で韓国食材屋さんからゼンマイの水煮を買ってみました。1キロ900円くらいでした。開けてみたらすごい量。毎日食べても相当かかりそうです。ぜんまいのナムルは水煮ゼンマイをごま油で炒めて作ります。早速作ったら、これも店の味!ナムル4品作ったら野菜ばかりでお腹いっぱいになる量です。ヘルシー。

    ゼンマイ900円だけでは送料無料にならないため、いっしょに「まっこり」を買いました。韓国のどぶろくです。麹が生きておりシュワッと微炭酸です。明日には本場のキムチが届きます。楽天すごい。何でも手に入ります。興味を持ったらとことん極める。私の趣味はこんな感じです。

  • 夏休みの思い出

    いよいよ7月も終わります。今年の7月はずっと雨だったので、季節感がありませんが、やっと梅雨明けしました。急に暑くなり、体調を壊しやすい時期です。熱中症には気をつけましょう。学校も今年は変則的に遅くて短い夏休みのはじまりですね。自粛期間中ずっと家にいた子供がやっと学校に行ってくれたと思ったらまた夏休み、とお母さんたちからは落胆の声が聞かれます。子供が小さいうちは大変ですね。夏休みとはいえ、今年は遊んでいる暇はないでしょう。遅れた勉強を取り戻すため、夏期講習などに精を出す人が多いと思います。

    夏休みの思い出。ラジオ体操。朝起きは苦手ではなかったのですが、体操は面白くなかった。私が小さかった当時はまだクーラーなどない時代でした。ラジオ体操から帰宅すると、よく母から涼しいうちに勉強しなさい、と言われていました。朝は多少涼しいので窓を開けてすごしますが、蝉の声がすごすぎてイラッときました。夏休みの自由研究。私は中学時代気象オタクで、ラジオの気象通報という番組(各地の天気、風向き、気圧などを延々読み上げる放送)を聞いて天気図を作成できました。夏休みに1日も欠かさず天気図を書き、天気予報をしていまいた。今でも天気図や風向きの情報アプリは大好きです。そのまま進めば気象予報士になっていたかもしれません。

    天気で思い出しましたが、今年の7月は観測史上はじめて台風ゼロだったようです(正確には明日確定)。奇跡ですね。台風がないというのは風呂を沸かすときにかき混ぜないのと同じ。暑いところは更に熱くなり、寒いところは更に寒くなります。今年の冬は寒いと思います。そして、暖かい空気と寒い空気のぶつかる前線は非常に強いパワーで大雨となると予想します。気象情報から目が離せません。

  • 医療関係はFAXを使い続けている不思議

    新型コロナの感染者が日に日に増えてきて、心配している人も多いと思いますが、死亡者はそれほど増えていないのが救いです。計算上、感染者数に対する死亡者数の割合(死亡率)は日に日に下がっていっています。その点は喜ばしいことです。この、感染者数に関する話題をネットで見て驚いたことがあります。なんと日本は感染者数をFAXで集計しているそうです。1症例あたり1枚の報告書を作成してFAXしている。つまり、夕方に全国の感染者数を発表する際には、届いたFAXが何枚あるかを手で数えているそうです。このデジタル社会に、びっくりです。日本のデジタル後進国ぶりは恐るべきものがあります。

    それにしても、私のうちにはもう10年ぐらい前からFAXはありません。メール以外必要ないからです。しかし、不思議なことに病院関係の連絡はいまだにFAXが普通です。医師会からの連絡も保険医協会からの連絡もFAXです。調剤薬局からの報告書、ケアマネージャーさんたちからの連絡、その他あらゆる報告がFAXで届きます。電話だと相手の仕事を妨げるのでファックスにするというのは一理ありますが、FAXはアナログです。今や化石のような代物です。なぜこのようにいまだに普通に使われているのか不思議です。

    TikTokという動画アプリが中国製のため情報が中国に取られるという理由で、アメリカ各国が利用を制限する流れとなっています(https://news.yahoo.co.jp/articles/7d70b8c2813ca9d395f822e73fedbd0219f3b89f)。それで思い出したことがあります。昔、日本の公務員はかたくなに一太郎という国産ワープロソフトを使い続け、世の中はワードとエクセルの時代にガラパゴスと化しました。確かにワード、エクセルはマイクロソフトというアメリカ企業なので、国家の文書管理をするのは国産がいいというのはわかります。しかし、この度、その逆のことが起こったようです。国のデータ管理をいままでNTTデータが行っていたのが、AMAZONのクラウドサービスに移行するそうです(https://www.nikkei.com/article/DGKKZO55498840R10C20A2MM8000/)。公務員の人事や給与情報が米国に筒抜けになるということです。これも超絶驚きですね。

     

  • 第2波に備える

    いよいよ梅雨明け間近です。今年は長い梅雨でした。日照時間が短かったので農家の人達は心配だったと思いますが、今後しばらくはいい天気で暑くなりそうです。日照時間が短いと、紫外線が少なくなるので体内のビタミンD濃度は下がってきます。先日書いたように毎朝5時に起きていると、日に日に日の出が遅くなり5時頃はすでに暗い朝です。だいぶ秋が近づいた感じがします。私の体がそんな感じを受けているのでおそらくビタミンDが減ってきているのだろうと思います。この数日、熊本で急に新コロ患者さんが増えてきました。この背景には、日照不足が関係していると思います。

    ということは、この1−2日で梅雨明け宣言されると思いますが、この先1−2ヶ月は日照時間が増えてきて、体内のビタミンDが増加するでしょうから、新コロの爆発的感染は抑えられ、再度落ち着いてくると思います。しかし、この先しばらく落ち着いても、それはわたしたちが準備する最後のチャンスとなるでしょう。

    秋ごろからいよいよ涼しくなると第2波が来ると思います。その第2波は今年の3−5月の第1波が単なる予行演習に思えるほど大変な状況になると思いますが、国は第1波で給付金などで予算を使い切ってしまったので、これ以上保証付きの休業要請をしてくれないかもしれません。国民みんなで節度を持って行動するしかありません。免疫をアップすることが何より大切ですが、上に書いたとおりビタミンDの補給が最も有効と思います。この先天気が良ければしばらくは週1回5000単位程度飲めばいいと思います。