むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 医療関係はFAXを使い続けている不思議

    新型コロナの感染者が日に日に増えてきて、心配している人も多いと思いますが、死亡者はそれほど増えていないのが救いです。計算上、感染者数に対する死亡者数の割合(死亡率)は日に日に下がっていっています。その点は喜ばしいことです。この、感染者数に関する話題をネットで見て驚いたことがあります。なんと日本は感染者数をFAXで集計しているそうです。1症例あたり1枚の報告書を作成してFAXしている。つまり、夕方に全国の感染者数を発表する際には、届いたFAXが何枚あるかを手で数えているそうです。このデジタル社会に、びっくりです。日本のデジタル後進国ぶりは恐るべきものがあります。

    それにしても、私のうちにはもう10年ぐらい前からFAXはありません。メール以外必要ないからです。しかし、不思議なことに病院関係の連絡はいまだにFAXが普通です。医師会からの連絡も保険医協会からの連絡もFAXです。調剤薬局からの報告書、ケアマネージャーさんたちからの連絡、その他あらゆる報告がFAXで届きます。電話だと相手の仕事を妨げるのでファックスにするというのは一理ありますが、FAXはアナログです。今や化石のような代物です。なぜこのようにいまだに普通に使われているのか不思議です。

    TikTokという動画アプリが中国製のため情報が中国に取られるという理由で、アメリカ各国が利用を制限する流れとなっています(https://news.yahoo.co.jp/articles/7d70b8c2813ca9d395f822e73fedbd0219f3b89f)。それで思い出したことがあります。昔、日本の公務員はかたくなに一太郎という国産ワープロソフトを使い続け、世の中はワードとエクセルの時代にガラパゴスと化しました。確かにワード、エクセルはマイクロソフトというアメリカ企業なので、国家の文書管理をするのは国産がいいというのはわかります。しかし、この度、その逆のことが起こったようです。国のデータ管理をいままでNTTデータが行っていたのが、AMAZONのクラウドサービスに移行するそうです(https://www.nikkei.com/article/DGKKZO55498840R10C20A2MM8000/)。公務員の人事や給与情報が米国に筒抜けになるということです。これも超絶驚きですね。