むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • お盆休みのお知らせ

    来月のお盆休みについてご連絡します。今年は8月13日(木)から16日(日)までがお盆休みとさせていただきます。昨日、今日あたりがちょうど4週間前にあたります。本来なら、もっと前からお知らせしておくべきでしたが、あまりの忙しさに、うっかりしていました。この数日で1ヶ月分の処方をした患者さんは数十名いると思われます。休み中に薬が切れないように、ご注意願います。今日診療が終わる頃に気がついたので、申し訳ありませんでした。

    今日は夜に、WEB配信の漢方セミナーに参加しました。演者は熊本赤十字病院の加島先生でした。新型コロナを漢方で治す方法についての解説ですが、何百年も前に中国で流行った疫病をどのような処方で治したかと言う文献考察が素晴らしかったです。現に、武漢の新コロ患者の8割くらいは漢方治療で対応できたと言われていますので、軽症(人工呼吸などの不要なもの)なら私たち漢方専門医が頑張らないといけません。それにしても、東京ではどんどん陽性者が出ていて不穏な空気ですが、よく新聞を見ると、全国で重症者(ICUに入るレベル)はたったの6人しかいません。

    と言うことは、軽症か無症状の陽性者がどんどん増えているわけですが、これは、みんながワクチンを打っているのと同じ意味です。国全体に免疫がついてくれればこんなに喜ばしいことはありません。陽性者が増えた増えたと不安を煽るのではなく、誰も死んだりしていない現実を見て喜ばないといけません。私見ですが、夏は太陽の光のおかげで体内のビタミンD濃度が上がります。ヨーロッパや東南アジアからの報告で、血中ビタミンD濃度の高い人は重症化しないと言う事実が知られています。そう考えると、夏は重症になる人は少ないと考えられます。危ないのは昼寝て夜活動する飲み屋さん関連の人たちですね。日に当たらない人はビタミンDを飲んでおきましょう。

    久しぶりに雨が上がり、田んぼも緑鮮やかに輝きます 南区良町

  • 喜んで働く(喜働)

    ほとんどの人は一日の大半を職場で過ごします。家はご飯を食べて寝るだけ、と言う場合も多いことと思います。それでは、幸せで豊かな人生を送るにはどうしたらいいか。それは、喜んで働くことです。間違いありません。嫌々ながら、とにかくお金を稼ぐためにと我慢して働くのは辛い人生です。例えば、草取りとか床の清掃、ワックスがけとか、一見辛い仕事はあります。私は毎日クリニックの床のモップがけをします。時々ワックスがけやクリニックの駐車場の草取りなどもします。なんで院長がそんなことを、と思われるかもしれませんが、やってみると楽しいのです。きれいになれば達成感があるし、「10分だけ」と時間をくぎればゲーム感覚で精を出すことができます。

    喜んで働くには、自分の得意分野で勝負するのが得策です。それだけ、仕事に打ち込めるからです。しかし、会社勤めの場合、部署異動でなれない仕事に回されることもあると思います。そこで、これは自分に向いていない、辛い、とネガティブに考えるのではなく、新しい仕事をさせてもらって、自分のスキルがアップする。本来なら授業料を払わないといけないところを、給料をもらいながら新しい仕事にチャレンジできると考えれば、悪いことではありません。また、畑違いの部署に異動したら、人脈も広がります。もう一つは、食わず嫌いでやっていなかった仕事も、実際やってみるとすごく才能があったと言う場合もあります。

    もう一つ大事なのは、自分のやりたいことにこだわりすぎないことです。例えば、あなたが寿司職人だったとします。おまかせで一人1万5千円以上のにぎりしか握らないと決めたら、ずば抜けた才能の人だけが成功して、普通の職人さんなら商売になりません。回転寿司とは言わなくとも、美味しくてお手頃な寿司屋さんなら大繁盛です。自分のこだわりとお客さんのニーズをどこまですり寄せるかが成功の秘訣となります。

    コウヤマリゾート

  • 家庭が基本

    昨日のこのブログを読んで「今日は家に帰ったら奥さんには疲れた顔を見せずニッコリしてみます」といってくれた方がいました。素晴らしい。いいと思ったことをすぐに実行できる人はチャンスに強い人です。「即行:気づくと同時に行う」これは成功の秘訣です。疑ったり、じっくり考えてから、と思っていると、チャンスを逃します。そして、チャンスというのは何度も巡ってきませんから、後で後悔しても仕方ありません。

    もう一つ大切なこと。それは、会社でニッコリする前に家に帰って奥さんの前でニッコリすることです。すると奥さんもニッコリ返してくれることでしょう。夫婦が仲良くしていると子供の情緒も安定して、反抗したり非行に走ることもなくなります。子育てで苦労するのは、父親が自分は仕事で忙しいから子育て(家庭の事)は全て奥さんに任せた、といって無関心を極める場合です。

    家庭を幸せにできない人が会社で成功するのは難しいです。家庭あっての会社、そして国家です。自分の家庭がボロボロで会社や国家をよくしようとしてもその効果は一時的で継続した働きはできません。多くの人が家庭を犠牲にして働いていますが、順番が間違っていると気づかないといけません。

    古保山リゾート(温泉)からの眺め:松橋http://www.kohyamaresort.com

  • 相手が怖い顔をしているのは自分のせい

    夫婦間で相手がいつも眉間にシワを寄せてにこりともしないとか、職場でいつも不機嫌な人がいて、その人がそばにいるとこっちも気分が悪い、みたいなことってありませんか?被害が軽い場合、それ以上のなんでもありませんが、たまにはその不機嫌な顔のせいで夫婦間に亀裂が入ったり、職場で出勤するのが辛くなってやめてしまったりすると、大変です。

    このような場合、当事者に話を聞くと、相手の顔が怖い、見るだけで動悸がする、みたいな話になります。果たしてそれが真実でしょうか?私が最近勉強している丸山敏秋先生の著書によると、相手の顔は自分の顔を写した鏡だと思えと言うことです。自分が笑っていないから相手も機嫌悪そうな顔をしているのです。嘘だと思うなら試してみてください。苦手な人の前で、自分の顔がいかにしかめっ面しているか、自覚がないと思います。まずはそれを反省してニッコリしてみましょう。きっと相手の表情も緩むはずです。店の営業の達人は無意識にそうしていると思いますが、ここは、意識的に微笑むことです。相手に「もっと笑って!」といっても無理です。自分がほほえむことなら難しいことではありません。

    鏡に写った顔が汚れているからと、鏡を拭いていませんか?そう言う時は、自分の顔を拭くのが正解です。相手を変えることは難しいけど、自分を変えるのはいともたやすい。私の最近の例を挙げると、徒歩通勤中にとても怖い顔をした男性といつもすれ違っていました。ためしに、思い切ってニッコリしながらおはようございます!といってみた。その結果、今では毎朝その人は微笑みながら挨拶してくれるようになりました。相手のことを知りもしないで怖いと思ったのが間違い。自分がニッコリすることで相手の心も緩むのです。

  • 自律神経の話

    動悸、発汗、のぼせなどがみられると、更年期かと思いますが、歳も60すぎて更年期は10年前に終わったとか、まだ30代の場合などは自律神経失調症です。自律神経失調は治療がなかなか難しい病気とされています。産婦人科医にいけば、ホルモン補充療法をするかどうかと言う話になります。60過ぎていたり、まだ30−40代で女性ホルモンに問題ない(けど症状だけある)場合、経過観察となってしまいます。また、漢方を使う婦人科の先生だと、加味逍遥散や桂枝茯苓丸が処方されます。

    しかし、私の見立てでは、桂枝茯苓丸より当帰芍薬散の方があっている人の方が多いと思います。ここは、厳密な漢方の弁証(見立て)が必要なので、漢方をもらっているけどあまり効いていないと言う場合、弁証が違っている可能性があります。西洋薬では古くはグランダキシンという安定剤を処方されることが多いのですが、私はほとんどこの薬を使いません。他にもっとよく効く薬があるからです。たまに、デパス(エチゾラム)やソラナックス(アルプラゾラム)が他院で出ていることがありますが、当院に来たらこれらの安定剤は極力他の薬に置き換えています。

    自律神経は自分の意志で調整できない神経です。交感神経と副交感神経があります。ストレス社会ですから交感神経の過緊張が問題となることがおおいです。そこで、副交感神経を優位にする方法ですが、ゆっくり食事をする、静かな音楽を聴く、お風呂に入る、運動をするなどです。運動やサウナなどはその最中は交感神経ですが、終わったら副交感神経に大きく振れます。また、日常の睡眠、起床、食事などのリズムを一定に保つことが大切です。

    城南のインド・ネパール料理「エベレスト」。往診の通り道にあり気になっていたので行ってみました