むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 「自由度が高い」は「自分に厳しく」に通ず

    よく雨が降りますね。今朝、県南で豪雨のニュースが入ってきました。皆さん注意してください。この季節、湿度が高いとか、気圧の変化などでめまいの患者さんがかなり多いです。一日に5-10名のめまい患者さんが来院されます。それから、先週ぐらいから発熱をともなう夏風邪が流行っています。のどが腫れていることが多いですが、咳や鼻水などはたいしたことない人が多い傾向です。この時期、ちょっと熱が出るだけで会社からは出勤停止となり、患者さんも、この熱はいったい何?もしかしてコロナ?とドキドキするみたいですが、例年の夏風邪と変わりないみたいです。コロナではないと思います。

    ちょうど今頃は職場の健診の時期です。外出自粛期間中に家でゴロゴロして運動不足、食べ過ぎ、お酒の飲みすぎなどで糖尿や肝機能が悪化したり、メタボになったりしている人が多くみられます。きちんと職場で働くことは健康にもよいということがわかります。逆に、専業主婦などでいつも家にいる場合、間食しないとかきちんと運動する習慣をつけるなど自制することはいかに難し事かと感じます。

    とりあえず、今回の健診で数値が悪かったのはコロナのせいにしていいですから、非常事態宣言が解除された今、ちゃんと運動して、無駄なお酒や甘いものを食べ過ぎないようにして健康を取り戻しましょう。在宅ワークというのは自由度が高いが上に個人の自己管理能力が問われます。仕事もしないでTVを見て間食をして健康を害すような人は会社からダメ人間とレッテルを張られてリストラの対象になります。どこも経営が厳しいですから、手抜き社員はばれたらアウトです。自由度が高い=自分に厳しく、と認識しましょう。

  • コロナ禍で病院のためにやってほしいこと

    熊日新聞をみたら、保険医協会のアンケートで開業医の外来減9割という見出しです。収入が9割減ったわけではなく、9割の施設で外来数が減ったということです。紛らわしいタイトルです。ミスリードを狙って書いたタイトルかもしれません。こんなコロナ禍で外来数が減らないことなどほとんどあり得ません。9割減と言われても全く不思議ではありません。こんな当たり前の集計を新聞の1面に載せて、なんのニュース的価値があるのでしょうか?もっと掘り下げた議論をしてもらいたい。病院は私的な企業(ビジネス)ですが、診療時間は保健所に開設許可をもらわないといけないし、診察代は厚生局が管理しています。何一つ自分で決めることができません。民間の企業と違って、企業努力がなかなかできない仕組みになっています。

    コロナ禍で患者さんが減ったから24時間オープンにするとか、初診料半額キャンペーンとか、そういうことは許されません。街中は人通りが少ないから臨時で住宅街にに第2クリニックを開設するなんて、全く通用しません。テレビCMなども規制されています。すべて厳しい許認可が必要となっています。病院は利益追求企業とは違って、社会インフラとしての責任があります。儲からないからやめるとか、儲ける部門しかしないというのは良くありません。しかし、これだけ規制されていて企業努力がしにくい医療業界が、コロナ禍で生き残るにはどうしたらいいのでしょうか?

    もちろん、無駄な出費を避けることが大事です。しかし、アルコール消毒やマスクなどは従来の10倍くらい値上がりしており、必要経費がかさみます。清掃や消毒はいつもの何倍も回数を増やし、人件費もバカになりません。換気をきにして窓を開けているとエアコンが効かないので電気代も嵩みます。そういうことを考えると、保険医協会やそのアンケートを集計して記事にした熊日にやって欲しいのは、初診料や再診料など基本料の点数を上げてもらう議論をしてほしいです。それだけコストがかかっているわけですから当然です。

    IPhoneでも一眼レフみたいな綺麗な写真が撮れます。

  • やっぱり怖がらないでいい!

    東京では新コロの新規感染者数が結構伸びていますが、4月ごろのような深刻さはないようです。日本は世界のはやりに安易に乗ってロックダウンの真似事をしたら経済がえらいことになったので、政府は現状を見つつ二の足を踏んでいるのかもしれません。政府の新コロ関連の記者会見は西村経済再生担当大臣がやっていますね。どうして厚労省でなく経済再生担当大臣なんでしょう?なにか裏があるに違いないですが、庶民には関係ないので傍観しておきます。話はそれましたが、今、感染者数が増えているのはおもにホストクラブやキャバクラなど夜の商売の従業員さんたちです。

    みんな若いので重症化しないため、緊迫した感じになっていないのかもしれません。しかし、水商売の人達は喫煙率が高いので、リスクはあります。では、感染しても重症化しないで済んでいるのはなぜでしょう?私が思うに、夏は日光に当たることで体内でビタミンDができるのが幸いしていると思います。ヨーロッパの幾つもの研究で、ビタミンD血中濃度が高かった人は重症かしなかったというデータが発表されています。そこで、夏の間は皆さんもし感染したとしても重症化する確率が低いのではないかと思います。そう考えると、水商売の人は昼あまり外出しないのでビタミンDが少ない可能性があります。夜勤が多い人は夏でもサプリを飲んだ方がいいでしょう。

    世の中は、ワクチンや新規治療薬の話題で盛り上がっています。おそらく世界で何百億もの新規ビジネスとなることでしょう。賢い人は、科学的裏付けなしに飛びつかないことです。カモになりますよ。ビタミンDのように安くてデータも確かなものがわかってきているのにビタミンDは医薬品でないのと、激安なのでビジネスとして儲からない。したがってどの製薬メーカーも本気で取り組まないという背景があります。

     

    高森 ラクダ山

  • 自分の機嫌は自分で取る

    斎藤一人さんと鴨頭嘉人さんのYouTubeを見ていると、いい生活習慣のすすめがあります。まず、歩きながら「ついてる、ついてる、ありがとう」とこころで呟く。私の場合、犬の散歩で2000歩は歩きます。その際に「ついている、ついてる」と唱えながら歩くと2000回のついてるが心にインプットされます。当然、何が起こっても「ついてる」気がしてきます。もう一つは、歯磨きをしながら「笑顔の練習」です。歯を磨く時は鏡が目の前にあることが多いので、ボーと歯を磨くのはもったいない。笑顔の練習にもってこいです。https://youtu.be/km6zuforLOg

    笑顔でいると、深刻な悩みが考えられなくなります。職場や家庭でいろんな悩みがあってつらい人は、まず、作り笑顔でいいので笑顔になることです。そうすることで、悩みが軽くなります。診察中でも、いろんなストレスや悩みで体調を壊して来院される方が大勢いますが、たまに、診察室で涙を流しながら話をしたかと思ったら、「こんなことで悩んでもしかたないとわかってるんですけどね」と言いながら涙を拭いてニコッとされる方がいます。この、最後の微笑みは、楽しいから笑うのではありません。

    悩んで体調を壊している自分を客観視して、笑っているのですが、実は、ここでにっこりできることで、悩みが軽くなります。作り笑いは、自分へのプレゼントになるのです。こういう作り笑いは女性の方が得意ですが、サラリーマンのお父さんも練習しましょう。社長の機嫌を取る前に、自分の機嫌をとると仕事もバッチリうまく行きますよ。

  • 糖質とカフェインは中毒性あり

    わかっているけどやめられないもの、それは、甘いもの(砂糖)、カフェイン、小麦製品。例えば、コーヒーとケーキ。菓子パン、タピオカドリンク、など。どれも中毒性があり、病みつきになりやすい食べ物です。皆さんが飲食店をやっている場合、こういう病みつきメニューを看板にすれば、お客さんはたえることがありません。うちの近所のパンケーキ屋さんも、すごい人気です。いつも駐車場に車が入り切れずに並んでいます。

    甘いものは当然糖尿病のリスクとなります。精製された糖分は中毒性があるので、やめられません。糖尿病の人は頭ではわかっていてもなかなか甘いものをやめられず苦しみます。カフェインは、コーヒーだけでなく、紅茶や緑茶も含んでいます。また、栄養ドリンクにも入っています。飲めば一瞬元気になるので効いた気がするのですが、その元気良さは幻です。カフェインが切れるとどっと疲れます。不眠の原因にもなるので飲む量は程々にしましょう

    小麦はパン、麺類などに多いですが、精製された小麦は糖分と同じです。それだけでなく、小麦にはグルテンという蛋白が含まれます。グルテンはもっちり感を出す物質です。強力粉にはたくさん含まれます。そのグルテンは消化管で炎症を起こしてリーキーガットを起こします。原因不明の体調不良の際には小麦を制限すると改善する場合がしばしば見られます。

     

    高森 月廻り公園から根子岳を望む