むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ワクチンの準備状況

    学校はいよいよ新学期です。私は金曜日に仕事が終わってから医師会の心臓検診班会議でした。今年もいよいよ心臓検診が始まります。新学期に小中高校で心電図検査があり、その二次検診を行うものです。私はこの検診に参加するようになって7年ほど経ちます。毎年毎年大勢の学生さん達が心電図異常で再検査になりますが、この検査を行うことによって学校での体育の授業やプール、部活動などが安全にできるので非常に重要な検診です。来週から夏休みが始まるまで毎週土曜の午後に心臓検診です。ボランティアですが、循環器を専門としている以上、専門を活かして社会に貢献するのは使命だと考えています。

    話は変わりますが、コロナワクチンが熊本に到着したとニュースで言ってました。高齢者優先枠の分だと報道でしたが、実際はまだ熊本市内の医療従事者にほとんど行き渡っていないので、今回届いた分と次回到着分まではほぼ一般には回ってこないと思われます。当院も接種施設として準備中です。厚労省や県、医師会などからどんどんメールが来ます。ワクチンに関するマニュアル等です。それに加えてファイザーからもメールが来るし、予約システムを受注しているJTBからもメールが来ます。多すぎてわけがわかりません。特に、行政から送ってくる通達みたいなメールは何度読んでも意味がよくわかりません。しかしいよいよワクチンが入荷する日も近づいてきたので、わからなくても準備しないといけません。みなさんに不利益があるといけないので、診療の合間に大量のメールを読み直し、何百頁もあるマニュアルも読み込みました。

    しかし、どこをどうしたら予約システムに入れるのか、当院のIDやパスワードはなにか、どこを見てもわかりません。仕方なく、国の問い合わせ先にメールして、質問をしました。結局、予約システムの入口となるWEBアドレスや当院のIDなどをおしえてくれたのが今朝です。急いで当院スタッフの予防接種の予約を入力し、予診票の発行までたどり着きました。それとは別に、県独自のシステムも併存しており、ファイザーの市販後調査も同時進行です。ID、パスワードなどが乱立して大変な状況となっています。

  • コロナ雑感

    大阪や東京では新型コロナの患者数が増えてきています。ただ、グラフをよく見ると、非常事態宣言を解除したときと現在ではさほど爆発的に増加しているようには見えません。去年の例を考えると、4月5月は非常事態宣言中だったわけで、今年も同じパタンをとるとすれば、6月頃には落ち着くでしょうからもうしばらくの辛抱です。飲食関係は試練が続きます。

    思い起こせば、一年前、ちょうどGW頃からネットフリックスに加入して韓国ドラマを見始めました。それからほとんど毎日10分から30分くらいずつドラマを見続けています。だいぶ韓国語が聞き取れるようになってきました。また、同じ頃からZOOMを使い始めました。今ではほぼ毎日ZOOM講演会で勉強しています。この1年でオンライン勉強会がすごく充実してきました。オンラインでは、会が開催されているところがどこであれ、参加用アドレスさえあれば参加できるため、勉強の機会が飛躍的に増えました。

    今週末は内科学会です。内科学会は専門医を維持するために、東京まで参加費を払うだけのために行っていました。しかし、これもコロナのおかげでオンラインとなり、参加費もクレジットカード引き落としになったため、熊本のような地方の人にとっては恩恵が大きいです。以前だと、飛行機、宿泊、滞在中の食費などを考えれば7−8万円はかかっていたと思いますが、これが、家庭でパソコンで学会参加できて勉強できるのは最高です。

  • 生活指導の難しさ

    毎年のことですが、当院は4月1日からしばらく暇になります。外来患者さんが急に減るのです。例年、月の後半には普通に戻るので心配していませんが、経営のこともあるので、暇だからと言って喜んではいられません。いつも慌ただしくして、患者さんとゆっくり話す暇もないのですが、このところの患者数だと、お一人お一人ゆっくり話したり検査する時間がとれています。本当は、我々医者の仕事というのは、検査値を見て薬を出すだけでなく、お話を通してどんな生活習慣が問題で今の病気が起こってきたかとか、そういったの問題点の解決方法まで一緒に考えてアドバイスするべきと思っています。検査値を見て薬を出すだけなら今後AIロボットがとって代わる日も来るのではないかと思います。

    生活指導で思い出しましたが、例えば高血圧の患者さんには「塩分を控えめにしましょう」ではなく、「塩分7g以下にしましょう」と具体的に指導しなさいと厚生局から注意されます。数年に一度、厚生局からカルテを見せろといわれて、適切な指導をせずに薬だけだしていると、怒られるのです。しかし、塩分7g(一日合計)がどんな料理になるかとか、まともに指導しようと思えば、料理教室までしないといけなくなります。仕方ないので、国が言う通り7g以下にしましょうと言うにとどまります。

    実際の問題は、塩分7gがどんなものかというところではありません。料理を誰が担当するかがポイントです。もし、お嫁さんが作るのなら、おじいちゃん本人に塩分7gにしましょうと言っても意味はありません。同居している孫のために毎日ハンバーグとか、スパゲッティーという家庭で、おじいちゃんおばあちゃんだけ薄味の和食にするなんて、無理だと思います。そういった個々の問題を考えながらアドバイスするのが本当の意味での生活指導だと思うのですが、現実的にはなかなかできていません。

  • 趣味の写真

    週末の雨と強風で桜は終わってしまいました。その後から寒気が入ってきてこのところ朝晩冷えますね。桜の後はツツジとハナミズキがきれいです。わたしはピンクのハナミズキが大好きです。うちの近所の街路樹に使われているので、とても華やかです。私はブログ用に毎日近所を散歩しながら花の写真を撮ります。ブログは10年以上続けており、当院のブログの前はフォト日記というサイトを作っていて、毎日5枚から10枚くらいの写真をアップし続けました。おかげでiCloudの写真のストックはすごい大量の花の写真です。もちろんアップルの無料のストレージ枠を超えてしまっており、毎月お金を払っています。

    以前は一眼レフに交換レンズをいろいろ買って凝った写真を撮っていました。それが重く持ち運びに不自由するのと、お金がかかりすぎるので、コンデジ(コンパクトデジカメ)に変えました。お気に入りはリコーのGRなどです。そうこうしているうちに、iPhoneのカメラの性能がどんどん上がってきて、気がついたら一眼レフで下手にとるより、iPhoneのほうがきれいにとれることがわかり、完全にスマホ写真家に変更しました。今ではすべてiPhoneだけです。

    明日は当院向かいの東稜高校は入学式です。入学式ではやっぱり一眼レフが活躍します。体育館など光量が少なく、しかも望遠を使わないといけないようなシーンでは、スマホのカメラは厳しいと思います。一眼レフに、f値が低い(理想は2.8以下)の望遠レンズをつけていけばきれいな写真が撮れると思います。お子さんの晴れ姿、バッチリ写真に収めたいものですね。案外きれいに撮れるのは4K画質のビデオカメラです。望遠もきれいに明るくとれます。私は、子供も大学生になったので、こういう写真をとることからは卒業しました。

    ハナミズキ

  • コロナワクチンの予約(熊本市内はまだです)

    コロナワクチンの話題です。熊本市内では医療従事者の分もほとんど行き渡らず、いつになったら始まるんだろうと言う状況です。一方、郊外の方ではすでに医療者枠は終わっており、高齢者に案内が始まっています。人口密度の少ないところに先にワクチンが行き渡るのは変な話です。できれば、熊本などほとんど患者さんがいないので、大阪や東京など患者さんの多いところにワクチンを回してあげてはどうかと思います。

    今日は昼に暇だったので、待合ロビーでワイドショーを見ていたら、ワクチン予約の話題をやっていました。東京の郊外も高齢者枠の予約が始まったそうです。予約センターに電話かネットで予約するそうですが、高齢者ですからネット予約よりまず電話をする。その結果、予約センターは電話が殺到して、電話はつながりません。仕方なく、スマホをあれこれいじくってやっと予約しようとしたら、「4月の予約枠は終了しました、次のワクチンが入荷するまでお待ち下さい」だそうです。結局電話がつながった人も、わずか10分で予約枠は終了したそうです。

    去年の冬はインフルエンザのワクチンもあっという間に品切れでした。例年より多めに入荷したのにわずか2週間ほどでシーズンの予約枠が全部埋まってしまい、多くの患者さんに行き渡らずに不満を持たれた方も多かったと思います。コロナワクチンはインフルワクチン以上に流通が面倒でいつ頃何本入ってくるのか全然わからない状況です。皆さん、我先にと自分のことばかりいわず、お年寄りや重い持病のある人に回してあげるくらいの心の余裕を持ちましょう。