むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 水を美味しくする方法

    熊本の水は美味しいので、不満はないのですが、水道水はカルキが入っているのでミネラルウォーターにはかないません。私は自宅とクリニックでブリタの浄水器を使っているので、ほとんどカルキは除去できておいしい水になります。ブリタで浄水した水をペットボトルに入れて冷蔵庫で冷やすと、買ってきたものと区別は付きません。それほどカルキ除去の効果は抜群です。このブリタで浄水した水で十分美味しいと思っていたのですが、最近妻に買ってもらった南部鉄瓶でお湯を沸かすと、びっくりするほど美味しくなります。そのお湯でお茶を入れると、お茶がワンランク高級な味がします。

    なんでこんなに美味しくなるんだろうと、不思議で仕方ないですが、理由はわかりません。鉄が微量溶け出すのかもしれませんが、鉄臭くはありません。そこで、水の味が変わることの不思議に関して思いを馳せていたら思い出したことがありました。さつまの黒じょかです。あらかじめ焼酎と水を6:4くらいに割っておいて1晩以上おいたものを黒じょかと呼ばれる小さなやかんのような陶器に入れてとろ火にかけて温めて飲みます。焼酎好きにはたまりません。私は持っていませんが、鹿児島の天文館でこの飲み方でお酒を出してくれる店があり、あまりの美味しさにびっくりしました。鉄瓶でなく、黒じょかでも味の変化があるのです。

    お酒のことを考えていて思い出したのが、ビール。信楽の特殊なビール器で飲むとクリーミーな泡立ちでとても美味しくなります。また、錫(すず)でできた器は日本酒が美味しくなるといいます。こう考えると、飲み物の味は一体どういうことで決まるんだろうと不思議で仕方ありません。試しに、家にあったいただきものの錫製のタンブラーにブリタの水をいれて一晩おいて飲んでみたら、なんと甘くておいしいこと!この水を花瓶に入れると腐りにくいという話もあるほどです。つくづく不思議ですね。

    佐賀にて