むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • AI時代に生き残る

    今年もいよいよ最後ですね。今年を振り返りると、今年はAI(人工知能)の時代の幕開けだったとおもいます。

    バスや電車にのると8割位の人がスマホを見ています。10年前には誰にも想像できなかった世界です。当時、iPhoneが初めて発売されました。数字のボタン(テンキー)のない電話なんて使えないだろうと思って、私は買いませんでした。たしか初めてスマホを買ったのはiPhone3からです。20年くらい前、ドイツのフランクフルトに学会でいったとき、地下鉄の切符がICカードでできており、何度でもチャージできるので驚きました。いま、日本でもSUICAのような交通系ICカードがやっと普及してきましたが、一度便利さがわかると、世の中はあっという間に変わります。

    最近、私たちが買えるようになったAIといえば、スピーカーです。AIスピーカーは話しかければ音楽をかけたりエアコンやテレビまで声で制御できます。長崎や博多には、ロボットホテルも開業しています。受付などは、AIロボットです。人口が急激に減少し、若い働く世代が少なくなるので、おそらくこういうAI技術が生産人口の多くの部分をカバーする世の中になるでしょう。そんな時代はすぐそこだと思います。

    では、私たちの仕事はAIに横取りされて、失業してしまうのでしょうか?それはないでしょう。どこも働く人が欲しくてたまらないのです。黙々と部品を組み立てたり商品を箱詰めするような人はいらなくなります。ほしいのは、AIには任せられない仕事です。簡単に言えば、感情豊かなコミニュケーションが必要な仕事です。医療や介護系の仕事はまさにそういう分野です。AI技術がいくら進歩してもますます人手がほしいのです。

  • 経営的視点の重要性

    マクドナルドでもどこでも同じだと思いますが、バイトで接客していたときはとても楽しかったが、店長などの管理職になった途端に負担が重くストレスに耐えられないと言う人がたくさんおられます。それで体調を壊して来院される人もいます。バイトと店長では、さすがにストレスの度合いが違うということだと思います。それだけでなく、店長ともなると、スタッフみんなの管理だとか、仕入れ、コスト管理、環境整備、新規採用などしないといけないことは多様にあり、バイトでは経験したことない仕事の数々だと思います。突然、店長になれと言われても、喜んでできるものではないと思います。普通の会社でも同じです。もうすぐ部長になるとか、グループの長になるとかいろんな昇進があると思いますが、昇進は思った以上にストレスが大きいものです。

    そういうとき、頑張れるかどうかは平社員(あるいはバイト)時代にいかに経営者目線でものを考え、行動してきたかにかかってくると思います。日頃、自分の部署の事ばかり考えず、会社全体の利益とか、結果が経営理念に沿っているかどうかということをきちんと考えていれば、昇進しても頑張れるはずです。

    病院でも同じです。会計だけとか採血だけがうまくできる人と、経営的視点に立って考え行動できる人では働き方に差が出てきます。クリニックのように小さな組織では院長以外は皆同じ立場なのですが、個々の小さなことだけでなく大きな視点で考えたり行動してくれるスタッフは組織にとっての宝だと思います。

  • 年賀状作りは大変

    土曜日は御用納めでした。今年一年無事に診療できたことを感謝します。忙しい中、あるときは元気な声で患者さんを出迎え、あるときは優しく声をかけて癒やしの空間を作ってくれたスタッフみんなに感謝です。実は、私はスタッフに対してほとんど何もリクエストしていません。私のメッセージは職員に対するものも患者さん一般に対するものも、みんなこのブログに書いています。そこで、それ以上のメッセージを改めて朝礼で話たりすることはありません。しかし、スタッフは皆私の経営方針や患者さんへの思いを共有し、自主的に動いてくれています。私の目指しているクリニックのあり方がきちんと現実になっていると思います。これからも、医療レベルの向上はさることながら、快適で癒やされる空間づくりにも力を入れていきたいと思います。

    御用納めのあとは毎年恒例ですが、年賀状作りです。私のパソコン環境はほとんどマックなのですが、マック用の年賀状ソフトは「宛名職人」というものしかありません。これが、非常に使いにくく洗練されていませんが、これしかないので我慢してこの3年使っていました。ところが、先日自宅のパソコンを最新のOSにアップデートしたところ、宛名職人がおかしくなりました。動くのですが、印刷したら天地が無茶苦茶になって大量の年賀はがきを書き損じてしまいました。最初はプリンタが古いせいだと思っていましたが、マックのほうが問題でした。

    そこで、いつも学会のスライド用に使っているウィンドウズパソコンにむかし使っていた筆王という年賀状作成ソフトを入れて、最新版にアップデートしました。ウィンドウズ版の年賀状作成ソフトはたくさんあり、どれも切磋琢磨しているだけあって使いやすいです。マックの宛名職人から住所録を取り込んで宛名印刷したら、今度は綺麗にできました。それにしても毎年年賀状作りは大変です。そろそろやめたいと思う今日このごろです。

  • 12月28日(土)は通常通り診療します

    12月28日(土)は通常通り診療します。土曜日ですから、午前中のみとなります。年始は1月3日までお休みなので、途中で薬が切れそうなら薬を補充してください。特にお変わりなく、とにかく薬が切れる、という場合、通常より素早く診療します。年末の忙しい時間を無駄にしないよう、できるだけの配慮をいたします。

    今週から日経新聞をとり始めました。うちの場合、熊日が朝の6時半ごろにしか届かないので、出勤ギリギリでほとんど読む暇がなかったのですが、日経は朝の5時半には届いています。嬉しい限りです。朝のコーヒータイムが充実します。また、その新聞をクリニックの待合においているのですが、今まで男性患者さんの読み物が少なかったのもありますが、よく男性が日経を読まれている姿を見かけます。私は医学の次に経済学に興味があるのですが、奇しくもうちの二人の子供が医学部と経済学部に進んだのは私の興味を半分ずつもっていった感があります。

    学生さんたちは冬休みですが、受験生は年明けには試験が始まるため塾も忙しいし、ストレスの多い時期です。当院でも、受験生が動悸や不眠、腹痛などいろいろな症状で来院されます。本人はストレスと思っていなくても体が反応しているのです。試験ギリギリになんとかしてくれと言われても難しいですが、すこしでも早めに相談いただけると体調不良は案外落ち着きます。無理に睡眠時間を削ったり、いつも食べない夜食を食べたりすると自律神経が狂ってしまいます。生活リズムを壊さないように、そして風邪引かないようにするのが大切ですよ。

  • 動悸がしたら

    当院は循環器と心療内科と専門にしているため、動悸の患者さんがたくさん来院されます。動悸がすれば、不整脈などの心臓の問題を考えます。ところが、なかにはストレスで動悸になる場合があります。心因性か不整脈かはっきりしない場合、当院のように循環器と心療内科が両方あると都合がいいと思います。

    多くの場合、まずは心臓の問題でないことをはっきりさせたいと思います。そういう患者さんには24時間心電図を付けて不整脈が出ていないいことを確認します。当院では24時間心電図の解析は5分足らずでできますので気になる方はぜひ検査を受けてみてください。

    心電図で期外収縮と言われた場合、たいてい経過観察となります。一方、心房細動と言われた場合、脳梗塞のリスクとなるため治療を要します。心臓に異常がなかった場合、ストレスから来たのかも、と考えます。心の問題だった場合は心臓ではなくストレスに強くなるよう処方を考えます。循環器の病院では心の問題は倦厭しますが、当院はそれを専門としているので、こんなことで相談してもいいのだろうかと思うような場合も心配いりません。お気軽に相談ください。