むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 博多でハンバーガー

    日曜は前日に引き続いて福岡で会議でした。九州大学病院で東洋医学会の役員会です。九州各県から代表が集まって、事業計画などを話し合います。私の意見としては、このような学会の事業を私みたいな開業医に任されるのは荷が重すぎます。大学のようにマンパワーのあるところで請け負ってもらいたいものです。しかしながら、熊本大学には漢方の講座がありませんので、こういう学会の仕事を担当できる部門がありません。何とかして欲しいものです。

    会議には少し余裕を持って早めに行ったのですが、都会の雰囲気を楽しみながらぶらぶらと歩きながら写真を撮ったりしました。美味しそうな店はたくさんありますが、人は1日にそう何度も食事できません。しかも一人で入るとなると、なかなか気軽には入れません。結果、ハンバーガーなどファーストフードになってしまいます。そういえば最近マクドナルドで夜マックをやっていますね。100円追加するとハンバーガーのパテを2倍にしてくれるものです。先日、試しにダブルチーズバーガーの夜マックをたのんだら、ダブルチーズのダブルで合計4枚のパテが入ったチーズバーガーです!これは一度試す価値ありです。もちろんビッグマックも夜マックがあります。博多駅にはビックカメラ近くにバーガーキングがあります。ここはマックより高いですが、美味しいので通りかかると無性に食べたくなります。

    このように、私は糖質制限はしているのですが、ハンバーガーは食べます。ただし、ポテトやソフトドリンクは頼みません。いつもコーヒーです。最近、糖質制限すると早死にするという週刊誌記事が出たそうですが、ネズミの実験の話です。穀物しか食べないネズミで糖質制限をする実験そのものに無理があります。私たちヒトの場合、明らかに糖質(甘い物)中毒ですから、出来るだけ炭水化物は控えた方が賢明だと思います。

    九大病院にて

  • 勉強は自己投資

    暖かいと思ったら、急に寒くなって体調管理が難しいですね。風邪などひかれませんように。最近は、風邪の後に咳が止まらないという患者さんが多い印象です。花粉症や喘息などアレルギーも多い季節です。咳が長引く際には、咳喘息と言って喘息に似た状態のことがあります。抗アレルギー薬や気管支拡張剤など喘息の際に用いる薬を使います。たんに咳止めではうまく止まらないことが多いと思います。それでも咳が続く場合、喘息の治療に用いる吸入薬を用います。

    さて、土曜日は、診療が終わって夕方から博多へ漢方の勉強に行って来ました。最近は熊本でもいくつもの勉強会があり、昔に比べると非常に恵まれた環境です。やる気さえあればどれだけでも勉強することができます。一方、新幹線のおかげで、福岡まで足を伸ばすと、勉強の機会はさらに増えます。自分の実力や興味、専門などに見合った勉強会がたくさんあります。

    勉強というのは不思議なもので、しようと思えばどれだけでも底なし沼のように深いものです。しかし、勉強をなんのためにするかということを考えないといけません。私たち社会人は入試のために勉強するわけではありません。単に趣味で勉強する人もいるかもしれませんが、結局、何かの役に立たないと意味がない気がします。私の場合は、日々の臨床で役に立つ勉強でないと、時間とお金の無駄です。もう少し寝たいとか、美味しいものを食べに行きたいとか、そういう大切な時間を使うのですから、自己投資という考え方が大切だと思います。

  • 勉強の喜び

    年に数回ですが、糖尿病や高血圧、高脂血症などを専門とする開業医の勉強会に参加しており、今回で20回目となりました。みんな、診療の忙しい中、いろいろ勉強したりデータをとって研究したりしてお互いにデータを持ち寄って発表しています。今回の発表は、食事中に糖質オフのビールを飲むと血糖は上がるのかという研究でした。発表したドクターご自身が被験者になって実験したデータでした。ほか弁の幕の内弁当を食べて、その前後で30分ごとに5回採血したそうです。弁当だけ食べた時、弁当に糖質ゼロのビールを一緒に飲んだ時、そして、血糖の上昇を抑える糖尿病治療薬を飲んで弁当を食べた時の数パタンでなんどもデータを取ったものです。自分を採血して、大変な研究です。

    結果、糖質オフでも、ビールを飲むと飲まなかった時より血糖が上がったそうです。その血糖の上昇は糖尿病治療薬を飲めば下がるのですが、ベイスンという糖の吸収を抑える薬が最も優れており、それ以外の治療薬はあまり効果がなかったとのことでした。

    糖尿病の治療はヘモグロビンA1cをいかに下げるかにばかり気を取られますが、どの薬を使って下げたかで将来の合併症などの予後が違ってくることがわかってきています。つまり、下げればいいという話でなく、いかにして下げるかが大事なのです。こんな不思議な事実は、勉強し続けないとわかりません。時代はどんどん進んでいるのです。

  • いいプレゼンとは

    明日は漢方の講演会で発表します。漢方薬の使い方のコツを30分程度話す予定になっています。少しでもわかりやすく、聞いてためになる講演にしたいと思っています。ところで昨日、前立腺肥大の勉強会があり、参加してきました。前立腺肥大とは男性の加齢に伴う現象ですが、おしっこが近くなって夜に3回以上トイレに行く場合は前立腺肥大の可能性があります。こういう夜間頻尿は特に冬場に顕著になります。あまり何度も起きていると睡眠不足になります。当院でも、このような夜間頻尿に関しては治療を行っていますのでお気軽にご相談ください。女性の場合は前立腺肥大でなく過活動膀胱の可能性があります。こちらもいろいろ有効な薬剤があるので、困っているときは恥ずかしがらずにご相談ください。

    その、前立腺肥大の講演会での話ですが、司会がタレントの生島ヒロシさんでした。流石にプロでした。講演をした演者の先生に、ズバリ言っていました。「素晴らしい講演、ありがとうございました。でも、私にはさっぱりわかりませんでした」それはそうです。専門家向けのコアな勉強会なので、素人が聞いても全く歯ががたつはずないのです。しかし、生島さんは続けました。「いい講演というのは、難しいことはやさしく、やさしいことは面白く、面白いことは深く」話すことが大切です、と。深イイですね。

    私たちドクターがドクター向けに講演するときはカッコつけているわけではないのですが、意味なく英語のスライドにしてみたり、というのがしばしば見受けられます。こういう自己満足は避けて、いかにわかりやすくメッセージを使えるか、というのは日本ではあまり指導されないような気がします。私がアメリカで医学部の学生に講義をしていたときは、講義の前日にプレゼンの予行練習をさせられて、スライドの作りがわかりにくいとか、話の展開をこのようにしたほうがいいとか、プレゼンの専門家からあれこれアドバイスをもらいました。このように、プレゼンのアドバイスを専門とする職員がいるのはアメリカらしいです。それにしても、生島さんのコメントは素晴らしかったです。

    桜十字病院のロビーにて

  • WindowsとOffice

    クリニックのあらゆるパソコンはマックです。電子カルテその他、全体がマックですので、必然的に自宅でもアップルのMacBookAirとiPad、iPodなどをいくつも使っています。それなのに私はWindowsも大好きです。なぜか、職場の医局に置いているノートパソコンだけはWindowsを使っています。マックを使い続けると、それに慣れてしまって、Windowsは使いにくいとか、フォントがきれいでないとか、いろんな不満が出てくるのですが、逆にどうしてもWindowsでないと困ることもあります。

    学会のスライドなどは大半がWindowsとマイクロソフトのパワーポイントを使うので、マックで作ったスライドを失敗なく映すには注意が必要です。最近はマック用のパワーポイントがあるので、ほとんど文字化けしたりはなくなりました。そんな中、先日の東洋医学会を主催するにあたり、やはりプロジェクターとの相性などもあってマックはうまくいかなかったらどうしようという心配がありました。自分がいち発表者ならなんてことないのですが、主催者ともなれば、全員分のスライドが滞りなく映って当たり前の世界です。失敗は許されません。

    そこで、うちの近所の中古パソコン屋さんに行ってパナソニックのLetsNoteというビジネス界では定番のノートパソコンを買いました。Core i5というCPUですからスペックは十分。3万5千円でした。WPSというオフィスと「ほぼ」互換性のあるソフトをタダでつけてくれたので、うちに帰って発表者からいただいたスライドを映してみたら、全く文字化けもなく問題ありませんでした。いやーWindowsは安いし、いろんなソフトがあっていいもんだ、と、久々にWindows愛です。

    ホスピタルメントさくら西館にて