むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ToDoリストはデジタルではなく紙に書きます

    貴重な日曜日、いかが過ごされましたか?私は、平日は仕事以外全く何もする時間がないので、多くの雑用は土日に集中します。土曜は昼まで仕事ですが、帳簿をつけたり掃除をしたりしていると帰宅は2時か3時頃になります。しかも昨日はインフルエンザの診療体制についての説明会と、筑豊漢方勉強会があり、いずれもWEBで参加しました。時間が重なったので、iPadを目の前に2つ並べて同時に視聴しました。忙しいことこの上ない。そういう中、なにかしようとすれば、日曜しかありません。ToDoリストを書いてみたら、やるべきことが15個。クリニックの駐車場の草取りは大きなビニール袋6つ分も草を取りました。あとは、街で買い物をしたり、佐土原のマルシェ「有機生活」で無農薬野菜や藻塩などを買いました。訪問診療している患者さんの容態が昨日から悪く、訪問看護ステーションから報告があり、あれこれ指示を出しました。松橋の古保山リゾートの温泉にも行きました。お気に入りの韓国ドラマ「ご飯に行こうよ」は最終回まで見ました。忙しい一日でした。

    ToDoリストはパソコンやスマホで簡単に作れますが、私はそれは使いません。古典的に紙に書きます。書くこと自体を楽しめるように、わざわざ万年筆で書いてみました。重要なものは大きく書いたり、コメントを付けたり、ぐるぐる囲んだり、メモを修飾できるのが紙のいいところ。スマホでは無味乾燥なリストになるので楽しくないですね。そして、終わったものを消す作業も大事です。紙に書いていると、ペンを出して線で消す。これが快感です。スマホのToDoだと、消す作業も味気なくて楽しくありません。やはり、達成感がほしいです。

    それにしても、天気予報が珍しく外れて、昼から雨になりました。私は阿蘇の温泉にでも行こうかと思っていたのですが、急に天気が悪くなったので、行き先を松橋に変更しました。雨が降る前に頭痛がするという人は当院にたくさん来院されますが、今日は雨の予感(頭痛)はしましたか?このようなときは五苓散がよく効きます。

  • 来年の手帳をゲット

    診察室の壁には3ヶ月分のカレンダーを貼っています。見ると、もう年末はすぐそこです。来年のカレンダーの注文もしないといけませんが、まだそんな気分ではありません。しかし、スケジュールを書き込む手帳はそろそろ来年のがないと長期の予定がかけないので、早速購入しました。2021年版の手帳です。届いた手帳を見てびっくり。なんと9月スタートの手帳でした。今10月なので、先月から使えばよかったのですが、今届いてよかったです。もしこの手帳を年末に入手したら9−12月の4ヶ月分も無駄にするところでした。それにしても、確認しなかったのがいけないのですが、こんな手帳があるんですね。1月以外に4月スタートの手帳は見たことあったのですが、まさか9月スタートがあるとはね。

    最近、スケジュールはスマホのカレンダーに書き込むので、手帳でなくてもいいのですが、去年から手帳の使い方を改めました。予定はスマホ。では、手帳はというと、予定だけでなく、その日にやったことを書く。日記ではないのですが、アマゾンでなにか注文したとか、どこで外食したとか、些細なことを書き留めます。これはスマホのカレンダーではやりにくいので、手帳がいいと思います。

    手帳やスケジュール帳を買うのは楽しいですね。本屋さんにいくとよりどりみどり。自分にあったサイズ、必要十分な一日分のスペース、余白の量などこだわりポイントは無限にあります。そこまでこだわるなら、リフィルのできるシステム手帳でしょうと思われるかもしれませんが、私は毎朝弁当、水筒をリュックに入れて30分かけて徒歩通勤しているので手帳は軽いに限ります。さて、今度買った9月スタートの手帳は使えるか、現在検証中です。

  • 急いで動けば若返るハズ:相対性理論

    今日はあちこちから誕生日を祝っていただきありがとうございました。誕生日とは、本来人に祝ってもらうのではなく自分で自分の人生を振り返り、健康で幸せな生活ができていることを感謝する日だと思います。しかも、最も感謝しないといけないのはこの世に生を授けてくれた両親です。ありがとう。

    時間だけはみな公平に流れます。しかし、同級生でも老(ふ)けてしまった人、若々しい人など様々です。同じ月日がたったとは信じられません。おそらく、日々の仕事の充実度や食べ物、健康具合などにより人それぞれ違うスピードの時間が流れているのでしょう。アインシュタインの相対性理論では、速く動く物体の時間はゆっくり流れることが知られています。したがって、ロケットで人を火星などに飛ばす計画では、宇宙船が光の速さに近くなればなるほど宇宙飛行士の時間はゆっくり流れます。例えば地球時間で1年かかる行程も宇宙飛行士にとってはわずか数日でついた感じになるということです。

    これを卑近な例で応用すれば、歩いている人より車や新幹線、飛行機に乗った人のほうが時間がゆっくり流れる。老けにくいということ。実際に得するのは1秒もないかもしれませんが、とにかく速く動くことが大切です。ボーとして過ごすとどんどん老けます。これは実は私が高校生の頃、相対性理論を知ったときからずっと思っています。

    正しくは、地上で頑張って速く動いても相対性理論的に得する時間はたかがしてています。しかし、速く動くとたくさん仕事ができます。普通の人が2時間かけることを1時間で済ませれば私の時間は1時間しかたっていませんので、皆さんより1時間分年をとっていない(若い)のです。日々がこれの積み重ねです。山手線の横を爆走する新幹線に乗っているように同じ地球時間の流れの中でも私はバリバリ働き、結果、時間に余裕ができて、若返るのです。<追記>ダラダラしたセールスなどは時間泥棒です。用もないのに電話してくる〇〇銀行、肝に銘じてください。

    バースデーケーキ🍰

  • 世界を相手に一流人のみが生き残る世

    以前は製薬会社主催の勉強会が日航ホテルなどで頻繁にあって、診療のあとに時間があればでかけていました。ところが、コロナ禍において、そういった勉強会はほとんどなくなりました。代わりに始まったのが、WEB講演会です。ところが、WEB講演会を従来の熊本でやっていたような講演会のインターネット中継みたいな形にしても全然おもしろくありません。なぜなら、ネット環境があれば、世界中どこからでも参加できるし、演者も熊本にいなくても東京からでもアメリカからでも問題ないわけです。そうすると、いままで講演会(勉強会)はローカルなものだったのですが、一気にインターナショナルなものとなったのです。つまり、熊本で二流の演者が発表しても聴いてもらえない。東京の一流の演者の講演会にWEBで参加すればいいのです。旅費も何もかかりません。結果、講演会のレベルは地方格差がなくなりました。

    そういうわけで、日曜日は朝からアレルギー(蕁麻疹や花粉症)の基礎と臨床に関するWEB講演会に参加しました。演者、司会者などは全国から選りすぐりの人たちです。内容も濃く、充実した会でした。1時間半のプログラムがあっという間に感じられました。私たちの勉強スタイルがこれほどまで変化したということは、受験生たちも変わったのではないでしょうか。東進衛星予備校などは昔から東京の一流講師陣の講義が日本中どこでも聞けたわけですが、家庭教師だって、ネットで済むと思います。熊本にいながら東大生の家庭教師についてもらうなんて、ZOOMさえあれば簡単にできます。げんに私の知っている英語の先生はZOOMを使ってネットでマンツーマンの授業をしており、生徒さんは熊本だけではなく日本各地にいると言っていました。同じように、英語の先生はネット上で探せば世界中にいるので、アメリカ人、フィリピン人、オーストラリア人など世界中に英語を教えてくれる人がいるのです。そんな時代です。

    ということは、一流の能力があれば世界を相手にビジネスできるし、その実力がなくてローカルでやっていた人は世界を相手にして苦境にたつという構図となります。一流というのは学力とは関係ありません。その分野でいかに必死でやってきたかということです。必死とは命がけでということです。寝食も忘れるほど没頭すれば一流になれます。これからの世で生き残れるのはそういった一握りの人たちだけでしょう。そのレベルに達するには好きで仕方ない、趣味の延長みたいな仕事につく以外ないと思います。

    下通 たいちろうにて 海鮮丼 期待を超える充実した料理でした。

  • 非接触型体温計の原理と限界

    最近はどこへ行っても体温を測られます。とても不愉快です。あんなのでコロナの感染拡大を抑えられるはずありません。コロナは無症状の人が知らないうちに人に移すことが多いのです。熱があるかどうかは関係ないと思います。ビニールカーテンやフェイスシールドほど滑稽なことはないですが、入り口で熱を測っている飲食店にはあまり行きたくありません。

    非接触型体温計でピピッと測るのは便利ですが、全然正しい体温ではありません。医学的にはあの体温は信用しません。単なる参考値です。体温はちゃんとした体温計を脇など体の深部に近いところで何分かかけて計らないと正しくありません。本当の体温は口の中とかお尻に体温計を入れて測ります。非接触型では小児用で耳から鼓膜温を測るタイプが有りました。鼓膜は深部体温に近いので割と正確だと思います。

    物理的に表面温度を正確に測ることは何ら難しくありません。おでこの温度を正確に測ってもそれが正確な体温というわけではありません。おでこは外気にさらされており、外の暑い寒いとか汗の有無で温度が変わるからです。非接触型体温計のマニュアルにも、体温を測る場所と同じ環境に30分以上いて落ちついてから測ることと書いてあります。私は、今の非接触型体温計が普及し始めた15年ほど前に田迎の東病院につとめており、便利なので外来で導入しようと考えたのですが、脇で測る体温と非接触型の誤差を何百例とデータを取って、使えるかどうかを検討したことがあります。結果は、外から入ってきてすぐの外来患者さんの体温はあの非接触型ではでたらめすぎて測れないという結論でした。一方、入院患者さんは同じ環境内にいるので割ときちんと測れることがわかりました。

    繰り返しますが、外から建物に入ってすぐに測れば無茶苦茶な温度が出ます。あの体温計の原理を考えると、おそらく室温(X1)とおでこの体表面温度(X2)を測定することで、実際の体温(Y)を類推する計算式が入っていると考えられます。したがって、温度計がおでこから3センチ離して測定すること、と書いてあれば、そのとおりにしないと計算式に入れる値(X2)がおかしくなります。勝手に、口の中の温度を測ってみたり首の温度を測ってみたりすると、おでこ用に開発された計算式に当てはまりませんから、ぜんぜん違う予測体温(Y)が求められます。いずれにしても、ちゃんと測っていない体温(類推)ですから、こんな数値を信じてコロナ対策をしていますとわかったような顔をしている素人には本当に呆れますが、物理の知識のない人には理解できないでしょう。重要な事なので医療関係者はわかるまで読み返してください。