むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 猛暑ですね

    今年は太平洋高気圧が弱かったので雨が多く猛暑ではないのではないかと予想していましたが、去年同様の暑さです。昼に往診にでかけたときは車の温度計で44Cでした。これはアスファルトの上の温度ですが、実際に37Cはあったとのこと。どおりで暑いと思いました。クリニックにも頭痛やフラつきで来院される方が結構います。熱中症や暑気あたり(夏バテ)と思われます。中でも大変なのは、工場や厨房で働く人達です。冷房が効かないので、更に熱い環境で働いているそうです。脱水にならないように水分補給は必要ですが、気温があまりに高いと水分を補給しても体調は悪くなります。

    そうは言っても、日の出は随分遅くなりました。私は毎朝5時半頃起きますが、最近は暗いので雨でも降るのかと思って外を見ると、まだ夜が明けていません。夕方も、いつもの通り仕事の後に帳簿をつけたりお釣りをセットしてから帰宅するとすでに真っ暗です。ついこの前まで家に帰り着く頃は明るかったので、随分季節が変わってきた印象です。あと2週間でお盆です。猛烈な暑さもそこまででしょう。

    今日は、産婦人科の漢方の勉強会があったので、参加しました。香川大学の塩田先生の講演でした。はじめてお会いしましたが、膨大なスライドをとんでもない早口で機関銃のように話されましたが、内容が濃くてとても勉強になりました。後でじっくり反芻して自分のものにしたいと思います。

    暑い!

  • スマート家電はじめました

    今日は日赤の連携の会があり、大勢が集まりました。日赤病院には日頃からとてもお世話になっており、このような会でお互い顔の見える連携を取れるのはありがたいことです。いつも電話一本で患者さんをお願いしているので、感謝です。参加されている関連の先生たちの中でも久しぶりに会う懐かしい面々があり、話に花が咲きました。そういう意味でもこのような連携の会はいい機会です。

    ところで、最近はアレクサというAmazonから出ている人工知能スピーカーが役に立っており、手放せません。朝から晩までいろいろ使っています。朝起きて今日の天気やスケジュールを聞くと、秘書のように的確に答えてくれます。音楽を流したりタイマーをセットしたり、なんでもできます。そんな中、通常の家庭にあるテレビやエアコンなどの家電をスマート家電にすることのできるスマートホームコントローラー(LS Mini)という製品を購入しました。家庭のWIFIにつないで家電のリモコンをそのコントローラーに登録するだけで、スマホから家電を操作できるようになります。テレビやエアコンは手元のスマホでチャンネル操作や温度設定までできます。また、このコントローラーはWiFiにつながっているため、外出先からでもコントロールできます。家のエアコンを帰宅前に入れておくとか、消し忘れたテレビを寝室から消すなど簡単にできるようになりました。

    そしてもう一つすごいのは、アレクサと連動するのです。「アレクサ、テレビ(エアコン)をつけて(消して)」というと、「わかりました」と答えてくれます。もちろん指示通りスイッチが入ります。もう、家の中でエアコンを持たなくても、音声指示でここまでできるようになりました。時代はどんどん便利になっています。

  • 風疹ワクチンクーポン

    最近、風疹ワクチンクーポンが届いたという方がいると思います。今回は40歳から57歳の男性が対象です。この年代は女子だけ中学時代にワクチンを接種しているのですが、男性は打っていないため免疫のない人が多数いるためです。風疹は3日はしかというように本物の麻疹(はしか)に比べれば軽くて済むのですが、妊婦さんがかかると胎児の難聴や白内障などの障害が出るため、女子を優先的に予防接種したというのが時代の事実です。

    今回のワクチンクーポンは2段階になっています。まず、風疹の抗体を持っているかどうかの採血検査があります。もし抗体があれば、すでに免疫を持っているのでワクチンは不要です。厚労省のデータでは対象の年代の男性でも8割は抗体を持っているそうですので、実際にワクチン接種が必要なのは2割程度みたいです。

    当院でもクーポンがとどいた方の検査やワクチン接種は行っていますので、届いたクーポンを持っておいでください。いつもの血圧の薬などを取りに来たついででもいいし、風邪を引いたときに受診したついででもいいです。職場検診で採血する際についでに検査するのもいいと思います。働き盛りの男性ですからなかなか病院に行く暇はないかと思いますが、折角のチャンスを逃さないで使いましょう。クーポンを使えば無料ですが、同じことを自費ですれば1万以上かかるそうです。今年クーポンがとどくのは40−48歳。49歳から57歳は来年送ってくるそうです。ただ、ご家庭に妊婦さんがいる場合、クーポンを待つことなく急いで検査を受けたほうがいいと思います。

  • 冷たい飲み物のとりすぎに注意

    月曜日、昼から急に天気が崩れて雷雨となりました。気温が下がればよかったのですが、蒸し暑くてとても不快指数の高い一日でした。熱中症の症状で来院する方もいます。熱中症には点滴をしたり清熱作用のある漢方を処方したりしますが、来院する前にできるだけ水分補給をして来てください。スポーツドリンクやOS-1のような経口補水液がいいのですが、とりあえずなんでもいいので水分をとってください。脱水がひどいと何時間も排尿がありません。尿が出るくらいまで水分が取れたら十分です。

    部活で暑い中練習する子供さんたちは、脱水予防でたくさん水分をとっていることと思います。その際に飲む水分の温度が重要です。氷を入れてギンギンに冷やした麦茶などはよくありません。先日来た高校生はこのように冷たいドリンクを毎日4L飲むと言っていました。練習中暑いので冷たいものがほしいのはわかりますが、冷た過ぎは問題です。

    なぜなら、飲んだ水分は胃で体温まで温められます。0度のものを37度まで温めるには1mLあたり37カロリーを必要とします。もし室温に放置したドリンクが27度くらいだったら、体温に温めるには10カロリーしか必要ありません。この差は体力の消耗、夏バテ、胃腸の疲労と関連します。酪農家は、牛や馬が汲みたての冷たい地下水を飲まないように細心の注意を払うそうです。冷水は体を壊すことを知っているからです。水飲み場では日なたで温めた水を飲ませるよう工夫しているそうです。

    昔懐かしの足踏みミシン

  • 日曜は救急外来当番でした

    日曜は朝から地域医療センターの当番で救急外来でした。最近はたいした風邪も流行っていないからとたかをくくって行ったら休む暇もないくらいずっと患者さんが来ました。溶連菌感染、胃腸炎、尿管結石、イレウスなど様々な疾患です。重症が来ても心配ないのは、マンパワーがある点です。クリニックでは自分一人ですべてを完結させないといけませんが、大きい病院だと、自分の手に負えないときはほかの先生の知恵を借りたり、専門外なら専門の先生に頼んだりできます。いつでも頼めるというだけで気持ちに余裕がでます。地域医療センターは医師会病院なのですが、医師会というのは主に私たち開業医の集まりです。開業医(クリニック)が自分たちのクリニックではできない検査、入院治療などを頼みやすいように医師会費をはらって運営に参加しています。

    そこで、地域医療センターの外来は夜間、休日とも原則として1日分しか薬を出しません。翌日にはかかりつけの先生にお返しするのがルールです。あくまでクリニックの開いていない時間帯をカバーしてくれるだけです。それを知らずに、いくつかのクリニックにかかったけどまだ熱がでるとか咳が出るとか言って来院する人がいますが、明日またかかりつけの先生に相談するようにと言って帰っていただくのが仕事です。病院の立場を知らずに来院する人が結構いらっしゃいます。精査希望ならかかりつけの先生から頼まれないと、クリニックでの仕事を横取りするようなことはしません。

    私は、地域医療センターでも漢方処方をしようとするのですが、ことごとく薬局から在庫がありませんと電話がかかってきます。在庫がないならパソコンに出ないようにすればいいのに、と思います。小柴胡湯も柴胡桂枝湯も何もなく、葛根湯くらいしかありません。胃腸炎は漢方を使えばほぼ1日で治りますが、医療センター前の薬局にはビオフェルミンしかないのでこんなのでは3日たっても治らない、と悲しくなります。

    私のソウルフードの一つ。テキサスバーベキュー屋さんを発見