むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 訪問診療体制を強化します

    台風が本州に上陸したそうです。今回は九州には影響なかったので良かったですが、中部から関東にかけて週末に夏祭りや花火大会などが予定されていた所はタイミング悪かったですね。地球温暖化により台風のできる場所が日本のすぐ近くになってきています。台風発生のニュースをきいてから上陸まで2日ほどしかありません。週間天気予報もあてにならないので、毎日天気のチェックが欠かせません。近海で発生する台風は発達する時間がないため、それほど強力なものになることは少ないと思いますが、急にくるので柔軟に対応しないといけません。

    さて、当院は訪問診療に力を入れています。高齢で来院できないような患者さんには定期的にご自宅や入居施設へ伺って診療しています。すでに70名近くを抱えています。訪問診療は原則24時間対応です。実際には入居施設のスタッフや訪問看護ステーションの協力もあり、それほど頻繁に夜間や休日対応しないといけないことはありません。しかし、私は開業して以来東京などである学会に参加できずにいます。

    そこで、この度、いちぐちクリニックの院長先生と話し合い、訪問診療をお互いカバーして助け合うことにしました。学会に行ったり、お盆休みなどで外出しても、どちらかが熊本市内にいて対応できる体制を構築します。緊急の連絡は携帯があれば日本中どこでも受けられますので、これまで通りです。

  • 夏の漢方

    私が漢方の勉強を始めた25年くらい前に中国のハルピン大学から熊本大学の発達小児科に留学してこられていた趙先生という先生がいました。当時ユニック(いまのアトル)という薬品卸の事務所で漢方の勉強会があっていました。それから延々と25年以上たちましたが、趙先生は今もお元気で漢方のセミナーをされています。今日は夏の漢方の講義でした。

    夏には夏バテ、熱中症、冷たいものの食べ過ぎでお腹が痛い、下痢するなどがよく見られます。このような症状に対して,西洋薬はほとんど無力です。せいぜい脱水に点滴をする程度でしょう。一方、漢方は寒熱虚実を調整するのが得意ですから、夏の暑さを冷ましてくれる処方はいろいろあります。胃腸が弱ったときにそれを立て直す処方も有ります。西洋薬で胃酸を抑えたりする薬では調子は良くなりません。

    漢方では夏バテをいくつかのパタンに分類します。暑邪(暑さにやられてきつい)に対して白虎加人参湯、清暑益気湯。湿邪(湿度にやられた)に五苓散、胃苓湯。脾胃気虚(胃腸が弱った)には六君子湯、補中益気湯。脾陽虚(冷房や冷たい物の飲み過ぎで体調を壊した)に人参湯という感じです。趙先生には25年以上教えてもらっているのでほとんどの内容は知っているのですが、それでも言葉の端端にキラリと光る漢方のコツを教えてくれるので勉強になります。私の大師匠です。芦北の中医クリニックにおられます。

    ソウルのコンビニで買ったどくだみ茶

  • 苔の簡単清掃法

    梅雨が明けましたね。日差しは夏そのものです。暑いので体調を壊さないようにしましょう。私は梅雨が明けたらしたいと思っていたことがありました。それは、苔の掃除です。クリニックの道路に面したところに目隠しの塀があるのですが、北側道路に面しているため、塀には苔がついてしまいました。去年も梅雨明けには苔が目立ったのでスポンジにクレンザーをつけて洗い落としました。しかし、かなりの重労働だったので、今年はもっといい方法はないかとググってみました。

    一つは、苔とりスプレー。1本1000円くらいだったので、アマゾンで即購入しました。スプレーするだけでこすらず取れると書いてあったので、疑心半疑ですが、まずは塀にクリニック名が書いてある部分を中心に端から3分の1くらいをスプレーしてみました。今日1日たってみたら、なんと塀がきれいに白くなっています!!びっくりです。こすらずこんな簡単にきれいになるなんて。時間がたつともっときれいになるようなので、楽しみです。もう一つの方法は、熱湯をかけるというものです。簡単ですが、植木にかかると枯らしてしまいそうなので、注意が必要です。クリニックのベランダの日陰の部分に苔がついて気になっていました。お湯の効果を試すにはちょうどいいと思ってポットいっぱいお湯を沸かして苔のついた部分にかけてみました。

    すると、一日たって、かなりきれいになっていました。ちょっとかけたりなかったところが残ったのでもう一度かけてみました。きっとこれできれいになるでしょう。こすらず苔は落とせるなんて、驚きです。皆さんもぜひお試しください。

    ソウルの中心部を流れる漢江の鉄橋からみた夕日

  • この季節、ゴーヤは主食です

    日韓は貿易問題がWTO会議まで行って大きな話題となっています。貿易以外にも竹島の領土問題など厄介な問題はいろいろあります。特に領土問題はお互いの主張が平行線で、どちらが正しいとか、歴史的にはどうであるべきかとか、そういう正論だけでは進展がありません。時間がたつほど住民の感情論的なものも大きくなります。私にとって日韓問題はさしたる問題ではなく、できれば仲良くしておいてもらいたいです。息抜きにちょっと週末に韓国旅行するのは東京より近くて安いので、気に入ってます。

    そんな中、今日は韓国のTV局から電話があり、今度ゴーヤが健康にいいという番組を作るにあたり、沖縄に行く前にちょっと寄りたいので取材に応じてもらえないかといわれました。なんでも、私のブログを読んで、私がゴーヤは健康にいい、糖尿病にもいいらしいと書いていたのを読んでのことだそうです。びっくりしましたが、私は何の基礎データも持っておらず、単にネットや講演会、本などで得た情報をもとにブログを書いているので、TVでお話するようなことはありませんとお断りし、琉球大学の専門家を紹介しました。

    実際、私は週に5日はゴーヤチャンプルを食べています。すでにそんな食生活になって1か月ほどたちます。よく飽きないと思いますが、カレー味にしたり、韓国唐辛子を山ほど入れて韓国風の味付けにしたりしています。毎日作るので、味は店で食べるレベルに達しています。今日も患者さんにゴーヤの差し入れを頂きました。今やゴーヤは私の主食です。

    ソウルの丸亀製麺

  • マルチタスク(=ながらしごと)のすすめ

    昨日、今日とTVをつけていたらたまたま別々の番組ですが文房具おたくの人が出ていました。筆記具やノート、電卓などをこよなく愛して買いまくる。いつの間にか文房具の評論家といわれるまでその道を究めるという感じ。とても分かります。私たちも学生時代からずっと勉強してきたし、今も毎日勉強の日々です。おのずと使うペンやノートには好みやこだわりもが出てきます。うちの子供もそんなところが似たのか、クレアなどに行くたびに蔦屋の文房具コーナーに行ってはシャープペンを買ってくれとせがまれました。500円くらいの投資で勉強する気になってくれればと、つい財布も緩み、何本ものペンシルを買ってあげました。おかげで、うちの中にはシャープペンやボールペンが大量にあります。私も文房具が好きですが、今では子供が買ったペンを置いて東京の大学へ行ってしまったので、私がそのペンを使って仕事をしています。

    かっこいいの、カッコ悪いの、軽いの、重いのといろいろあります。使ううちに自分のお気に入りもでてきます。私の場合は、それだけでなく、パソコン入力が仕事の大半なので、仕事用のiMacには東プレ(https://www.topre.co.jp/products/elec/)という一流ブランドのキーボードをつけています。また、プライベートではマックブック、iPad, Windowsパソコンなど何台も並行して使います。こういった文具やパソコンに囲まれていると幸せを感じます。

    ホリエモンの「多動力」という本がありますが、私も限りある時間を最大限に生かしてボーとしていることのないよう努力しています。マルチタスク(=ながら仕事)は推奨です。もちろん診察はながら仕事ができませんので、帰宅してからが勝負です。簡単なながら仕事は、洗濯しながらお風呂に入るとか、新聞を読みながら朝ご飯を食べるという感じです。同じ10分でも2つのことを同時にできれば人の倍生きたのと同じです。できるだけテレビを見てボーとしていたら一日過ぎた、みたいなことがないように気を付けています。

    ソウルのココイチ