むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 葉酸の話にがってん

    夕方、仕事から帰ってTVをつけたらちょうどNHKでためしてガッテンが始まりました。今日のテーマは葉酸です。葉酸はほうれん草やブロッコリーなど青物野菜に多く含まれるビタミンです。通常は欠乏すると貧血になると知られています。番組では、オタマジャクシがカエルになる際に、ほうれん草を餌にやったらたくさんカエルになったが、葉酸が足りないとオタマジャクシからカエルになれる数が少なかったとのことでした。葉酸は成長に重要な働きがあるそうです。その後、脳の萎縮(アルツハイマーなど)の予防にも葉酸が大切だと言っていました。知りませんでした。昨日のブログにも書いたように、最近私はビタミンの勉強に精を出しているので、今日のがってんには釘付けになりました。

    TVがおわって、ネットでいろんな論文を調べました。アメリカでは葉酸と認知症関連の論文はたくさんあり、今ではほとんど常識のようです。なぜかというと、アメリカではすでに20年ほど前から法律で小麦やシリアル、パン、パスタなどには一定量の葉酸を配合しないといけない決まりになっているそうで、すでに葉酸を意識して取らなくても十分取れる社会なのだそうです。ためしてがってんでは、日本のある町が葉酸を取ろうと取り組んでいましたが、野菜をたくさん食べようというものです。アメリカではそんな努力をする必要ないというのがすごいです。アメリカの栄養学の先生が、その町の取り組みを褒めていましたが、きっとお世辞でしょう。

    番組では葉酸は野菜で取るものであって、サプリは妊婦以外は気をつけて取るように行っていました。なんとも日本らしい発想です。アメリカと真逆の考え方です。調べた論文に葉酸以外にも認知症を予防できる可能性のあるものが書いてあったので、ご紹介しましょう。1.ビタミンB1 一日あたり50mgでアルツハイマーに有効。2.ビタミンE。一日あたり400-800IU。コエンザイムQ10と併用するとなお良い。脳への酸素供給が改善し、認知症の進行を抑制する。3.ホスファチジルコリン。1日300mg(100mgを3回)で認知症に有効。4。ビタミンB12と葉酸。B12は100-1000μg、葉酸は400-1000μgが推奨量。5.亜鉛1日30-40mgで脳機能改善、認知症予防効果。 ちなみにビタミンB1,B12,葉酸、ビタミンEは凌雲堂にて販売しています。全部で1か月分が三百円ちょっとです。上記推奨量にするには日本の規定よりやや多めに飲む必要がありますが、ちゃんと肉・野菜をとっていれば、それほど多く取らなくてもいいと思われます。以下引用サイトです。英文です(↓をクリックするとサイトに飛びます)

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    三宮神社