むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • サウナで心も体もリフレッシュ

    ゴールデンウィーク最終日はあいにくの雨となりました。みなさん、どのように過ごされましたか?
    当院は、ブログでもお知らせしていた通り、休日当番医を担当しました。
    現在、コロナやインフルエンザが流行しているわけではないのですが、朝から夕方まで、発熱や胃腸炎の患者さんが次々と来院され、わりと忙しい一日でした。

    中でも印象的だったのは、「国内で健康診断を受けると、仕事の都合で結果が間に合わないので、すぐに結果がもらえるフィリピンの病院で健診を受けてきた」という方。なんともインターナショナルな話で驚きました。世界をまたにかけて働く方にとっては、こうした距離も「日常」の範囲なのかもしれません。

    さて、そんな多忙な中でも、せっかくの連休最終日、仕事の後でなんとかサウナに行く時間が取れました。最近では妻もサウナ好きになり、一緒にストレス解消しています。サウナでしっかり汗を流すと、不思議なくらい体の疲れもストレスもスーッと抜けていきます。こんなにも手軽にリラックスできる方法は、他にないのではないかと思うほどです。

    理屈で説明するなら――サウナの熱い空間と、続くギンギンに冷えた水風呂で、交感神経は一気に緊張状態になります。その後、椅子に座って外気浴をしていると、体の芯にこもった熱がじわじわと汗になってあふれ出してきます。
    この汗は、サウナ室で出る汗とは違い、副交感神経が優位になっているときに出る「リラックスの汗」です。つまり、サウナから外気浴までの流れで、2種類の汗をかくことになるわけです。

    自律神経は交感神経と副交感神経の揺らぎによって整えられ、最終的には「ととのう」状態――深いリラックスモードに入っていきます。

    心療内科の診察中、ストレスの原因についてお話を伺っていると、涙を流される患者さんも少なくありません。実は、この「涙」にもストレスを発散させる効果があるといわれています。泣いたあとは不思議とスッキリした気持ちになること、ありますよね。「小学校以来、泣いたことがない」という人は、もしかするとストレス発散がうまくできていないタイプかもしれません。

    不思議なもので、汗と涙はどちらも「ストレス解放」に通じます。仕事などでストレスがたまっていて、発散の仕方がわからないという方は、まずサウナに行って汗を流してみるのもおすすめの方法です。

    目安としては、

    • サウナ6分

    • 水風呂1〜2分

    • 外気浴(私は6分ほど)

    これで1セットとし、3セットを目標にするといいと思います。途中でお風呂に入ったりせず、サウナ→水風呂→外気浴をリズムよく繰り返すことが「ととのい」への近道です。

    「何だか心身が疲れているな」と感じている方にはぜひ、試してみていただきたいリフレッシュ法です。

    ジギタリスという花です。心不全治療薬のジギタリスです。