むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 将来の夢は具体的に!

    正月休みが明けたと思ったら早速連休ですね。正月休み明けは仕事のペースも乗らず体調が優れない人も多いと思います。ここでひと休みして来週からの本格的な新年の仕事に備えましょう。当院もこの木曜くらいからそうとう忙しくなってきました。土曜日は駐車場に車が止められないほどたくさんになりました。待ち時間があまり長くならないように効率よく働いているつもりですが、お待ちいただいた方にはご迷惑をおかけしました。

    今日は、私がクリニックを開業しようと思った時の話を書きます。勤務医で親も病院ではなかったので、クリニックをどのように開業したらいいのか全然わかりませんでした。そこで、当時熊本市内で次々にクリニックの立ち上げをコンサルされていたFさんにお願いすることにしました。そこでは、はじめにどんな病院にしたいか私の思いをコンサルに伝えることから始めます。一日何人の診察をするか、事務や看護師を何人ぐらい雇うか、イメージは具体的でないとコンサルも話を進められません。

    私は当時桜十字病院の外来部長だったのですが、3−4人の医師で一日100人ちょっとみていました。そこで、一人でできる限界は100人くらいだと考えました。そうすると、必然的に駐車場は20−25台分のスペースが必要となります。そのように、自分の夢をいかに具体的に考えるかで土地の広さが決まり、建物の設計が決まり、スタッフの人数が決まります。夢が現実になる基礎ができるわけです。もし自分の夢が一日20人見るなら駐車場も5台ほどでいいし、建物も小さくて済みますが、私の夢はもっと大きかったのです。そして、今まさに一日100人を見るクリニックとなりました。私の夢が叶った瞬間です。

    上江津湖

  • 働き方改革とはこれでいいのか

    経営者セミナーに参加してきました。演者はメガネのヨネザワの米澤社長でした。生い立ちから現在に至るまでの苦労話、仕事に一生懸命に取り組むことの大切さを話されました。一代でこれだけの大企業にした社長さんのお話はとても勉強になります。講話の中で、働き方改革の話がありました。時短時短といって10の仕事を7しか働かなくなったら会社の売上が7割になる。当然給料も7割になるはずです。それでいいはずはありません。みんなが想像しているのは、残業をカットして10の仕事を7にしても、今まで通りの給料をもらいたい。そんなうまい話があるのでしょうか。もしあるとしたら、仕事の効率を14くらいにしないといけません(14x7=98)仕事の効率を想像以上にアップしないと今までどりの給料をもらえない計算です。

    国やマスコミは時短のことばかりいって、仕事効率を4割あげないといけないなんて誰も言いません。騙されているとしか言いようがありません。責任感のある人は、時短だから帰宅しろと言われても仕事は終わるはずもなく、書類を持って帰って家で仕事をしています。そうしないと終わらないからです。役所務めの人たちは国の方針で残業カットと言いながら仕事量は減るはずもなくとんでもなく苦しんでいます。また、国はサイドビジネスを推奨していますが、残業せずに帰宅したあと別の会社でバイトするなんて、かえって効率が悪い働き方になるのにおかしな話です。

    今のまま働き方改革が推進されれば国の力はますます衰退し外国には追いつけなくなります。日本総貧乏の時代に突入です。会社を起こして成長させようとしている人たちは死にものぐるいで働いています。時短してのんびり暮らしたいならそれもよし、死ぬほど働いてリッチになりたければそれもよい。そういう働き方の自由があってしかるべきだと感じました。ちなみに私は朝7時から夜7時まで12時間働いています。これまでも、これからも、です。

    神水 健軍川が江津湖に合流する付近

  • クレームせずに解決する

    年末から新聞を2紙にしました。一つは熊日、もう一つは日経です。熊日は地元のニュースが多いので、私達のようにクリニックをしているととても役立つ情報が満載です。かかりつけの患者さんが意外なことで活躍しているのを発見したりすると一日嬉しく過ごせます。しかし、問題なのは私のうちには熊日が朝6時半頃しか届かないことです。私は6時半に家を出ます。出勤に間に合わないときもありますが、新聞はクリニックの待合室に置くので、新聞が届くのをギリギリまで待ちます。しかし、とうとうしびれを切らしました。

    しかし、もし私が熊日に抗議の電話をしてもっと早く届けてくれないと困るといっても何の解決にもなりません。バイトの高校生(?)が怒られるだけでむしろ言うだけ気の毒です。そう、会社でも同じだと思います。部下にいろいろ仕事をたのんでもいつまで立っても上がってこない事があると思います。そういうときサボってるのかと思って活を入れると逆効果です。部下は仕事が遅くても彼らなりに一生懸命やっているのです。もしかしたら私たちの気づかないような大切なことに気がついてその対策をしてくれているのかもしれません。私にできることは、彼らを信頼して、それぞれにベストを尽くしてもらうことです。

    自分のわがままで、朝6時半に仕事に出るのでもっと早く新聞を読みたいという欲求は、もう一紙新聞を取ることでいとも簡単に解決しました。日経は朝5時には届いているので、私も今まで5時半起きだったのを5時おきに繰り上げて新聞を読み、充実した朝を過ごせるようになりました。ものは考えようです。そして、2紙取ることでクリニックの待合で新聞を読む人が増えたのも意外な結果でした。みなさんの待ち時間対策にもお役に立っていると思えば、熊日にクレームしないでむしろ良かったと思っています。

  • 2020年あけましておめでとうございます

    あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました

    当院は開業4年目に入りました。昨年4月には医療法人社団トータルケアとして新しいスタートを切りました。家族みんなトータルで、心から体までトータルで、という思いで名付けました。その名前に恥じないようさらなる努力を重ねていきたいと思っています。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

    むらかみ内科クリニック 理事長・院長 村上和憲

     

    時代がどんどん変化しているように、クリニックも変化します。そして私も変化します。正月休みですが、レセプトのチェックが過去最高枚数あり、めまいがしそうでしたが、紅白が始まる前に終わりました。そして、せっかくの休みなので、一日に1冊は本を読んでいます。そして、1日に3本は映画を見ています。読書、レセプトチェック、映画は全部同時進行です。

    先日、外来に来られた患者さんが、年末なのにまだ何もしていません、と言われていました。「何もしなくても新年は来ますよ」と答えたのですが、そうはいきません、とのこと。ご主人が「あれを買っとけよ」とか「あそこを掃除しとけ」とか、口ばかり出すそうです。問題ですね。奥さんを家政婦みたいに使ってはいけません。こういう古い習慣(世の中)をなんとか変えたいと思うのですが、どうしたらいいのでしょうか。まだ答えがありません。

     

  • AI時代に生き残る

    今年もいよいよ最後ですね。今年を振り返りると、今年はAI(人工知能)の時代の幕開けだったとおもいます。

    バスや電車にのると8割位の人がスマホを見ています。10年前には誰にも想像できなかった世界です。当時、iPhoneが初めて発売されました。数字のボタン(テンキー)のない電話なんて使えないだろうと思って、私は買いませんでした。たしか初めてスマホを買ったのはiPhone3からです。20年くらい前、ドイツのフランクフルトに学会でいったとき、地下鉄の切符がICカードでできており、何度でもチャージできるので驚きました。いま、日本でもSUICAのような交通系ICカードがやっと普及してきましたが、一度便利さがわかると、世の中はあっという間に変わります。

    最近、私たちが買えるようになったAIといえば、スピーカーです。AIスピーカーは話しかければ音楽をかけたりエアコンやテレビまで声で制御できます。長崎や博多には、ロボットホテルも開業しています。受付などは、AIロボットです。人口が急激に減少し、若い働く世代が少なくなるので、おそらくこういうAI技術が生産人口の多くの部分をカバーする世の中になるでしょう。そんな時代はすぐそこだと思います。

    では、私たちの仕事はAIに横取りされて、失業してしまうのでしょうか?それはないでしょう。どこも働く人が欲しくてたまらないのです。黙々と部品を組み立てたり商品を箱詰めするような人はいらなくなります。ほしいのは、AIには任せられない仕事です。簡単に言えば、感情豊かなコミニュケーションが必要な仕事です。医療や介護系の仕事はまさにそういう分野です。AI技術がいくら進歩してもますます人手がほしいのです。