むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 天気予報に違和感を感じる

    今に始まったことではなく、ずっと昔から思っていたことを書こうかと思います。天気予報で、台風の予想進路などを見ていると、今回の台風1号のように台湾の方へ行ってしまうものがあります。日本にすると、やれやれといったところですが、台湾の人にとってはまともに直撃ですから、大ニュースです。それなのに、全く何事もなかったかのように、あるいは「恐れは去った」とでも言わんばかりに台風情報は消え去ります。日本の領土を出てしまえばニュースにならないのでしょうか?

    今回は900ミリヘクトパスカルという非常に強い台風だったため、日本領土内でなくても、台湾でどんな被害だったかを知ることは、私たちの今後の備えに役立つはずです。それが、よほどの大惨事にでもならない限り、もうニュースや天気予報で扱われないというのは、おかしいと思うのです。

    テロ事件にしろ、飛行機事故にしろ、日本人に被害がなかったという決まり文句で他人事のように済ます風潮、これがいけません。なぜこうなったかを考えると、日本に住む人が極めて単一民族で純粋な日本人が圧倒的に多いからだと思います。これがアメリカだと、親や祖父の時代はアメリカ以外に住んでいたという人が多い多民族国家です。そうすると、自国だけでなく、あらゆる国の出来事に一定の人が関心を持つということになります。日本も、最近では韓国人や中国人がたくさん住んでいます。彼らにも市民権はあるのですから、祖国のニュースをもう少し丁寧に扱ってあげてはどうかと思います。

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