むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 立秋&台風一過

    台風は九州をかすめて東側へそれたので、あまりおおごとにならずにすみました。今後、四国、近畿などの被害が大きくならないことを祈ります。台風が過ぎ、暦は立秋だそうです。数日前に陽極まれば陰生ず、と書きましたが、まさに立秋がこれにあたります。先週、暦を見ずに体感で秋の気配がしたのでブログに書きましたが、少しフライングでした。私は10月生まれなので、秋が好きです。暑い夏が終わり、ホッとします。

    話は変わって、顔にニキビが出たらみなさんどうしますか。石鹸でよく洗う、潰す、何か塗る、という感じでしょう。その何か塗るの「何か」が人それぞれです。オロナインみたいな消毒系も効果的です。ゲンタシンやダラシンのような抗生物質の外用剤も効きます。クレアラシルのような硫黄系の外用剤も効果的です。しかし、私が自分の顔にできたときはアロマ(エッセンシャル)オイルを使います。ティーツリーです。アロマオイルはなんでも原液で皮膚に使っていいわけではありませんので気をつけていただきたいのですが、私が自分の顔に吹き出物が出たらティーツリーオイルの原液を一滴塗ります。香りも良く、効果も抜群です。

    まだあまり効果を試していないのですが、霊芝(サルノコシカケ)の抽出液も皮膚疾患に効果抜群だそうです。私が持っているのは、霊芝をアルコールに浸して抽出したエキスです。アルコールエキスはスプレーボトルに入れて患部に吹き付けるだけです。褥瘡でも水虫でも効果があるようです。今のところこのような外用剤は市販されていませんので、自力で作るしかありませんが、興味があればご相談ください。材料は当院横の薬局で入手可能です。

  • 漢方教育研究会

    漢方を大学でも教えるようになって10年ほど経ちます。しかし、まだ熊本大学には漢方医学講座は存在せず、他の担当教授が漢方の講義を兼務されています。現場では漢方のニーズが年々高まっており、大学に講座がないのは時代に遅れている感があります。そういうなか、漢方を学生にいかに教えるか、どう試験をしてどう評価するかと言った漢方教育に関する研究も年々進んできました。土曜日の午後から熊本大学で開催された南九州沖縄地区・大学漢方医学教育研究会という会に参加してきました。私以外はみんな大学職員で、実際に学生教育のプロの方々です。

    私は開業するまで森都総合病院の漢方外来で学生の漢方実習をしていました。実際の患者さんを診察しながら漢方を求めてくる患者さんがいかに多いかを見てもらい、その患者さんたちに私がどのような対応をしているかを見てもらい、漢方の基礎と臨床を解説していました。

    私はこれからも学生に漢方を教える非常勤講師としても貢献できたらと思っていたのですが、開業してみると、これまで森都総合病院で見ていた患者さんの(1時間あたりで)2−3倍くらいの患者さんが来院されます。自分のクリニックにいた方が多くの患者さんをみることができます。一人でも多くの患者さんの悩みを聞いて解決するのが今の私のすべきことと思って頑張っています。

    昨日、真ん中の茶色いところがないひまわりの写真に「悪の枢軸のような」ひまわりと書いたら、どういう意味ですかと、聞かれたので、私がイメージした映画「21世紀少年」の「ともだち」というキャラクターの写真を載せます。あのひまわりは顔を隠した「ともだち」に似ているなーと思ったのです。

  • 動悸について

    動悸は本当に嫌なものです。ドキドキしたり、脈が飛んだりすると不快で仕方ありません。動悸の原因には心臓の問題と心の問題とあります。しかし、心臓の問題であったとしても、動悸がすることで不安な気持ちが増して来て、さらにドキドキすることがあります。こうなると、心の問題か体の問題かわからなくなります。

    心臓の心とこころの心は同じ心です。不思議なもので、こういう動悸がする際に心臓を治療する抗不整脈薬でも、こころの治療薬である抗不安薬もどちらでも効きます。しかし、心臓の問題の場合、いろんな不整脈が関係しており、場合によっては心房細動のように脳梗塞、半身不随の原因となるタチの悪いものもありますから、きちんと検査することをオススメします。

    精密検査としては、24時間(ホルター)心電図、心エコーなどです。どちらも簡単な検査ですから、ためらわずに受けていただきたいと思います。また、心臓疾患の不整脈の場合、アブレーションと言って、カテーテルを用いた(内科的)手術があり、根治できる場合もあります。まずはきちんと診断をつけないといけませんが、動悸がしている最中の心電図をとることができれば診断への早道です。よく、動悸が収まるまで家で休んでいて、治ったから来院したという患者さんがありますが。ぜひ症状がある真っ最中に来院していただければと思います。

    悪の枢軸みたいな悪そうなひまわり。玉名つかさの湯にて

     

  • やっぱり台風5号が来そうです

    今回の台風5号の進路予想を見ると、熊本は運が悪ければ直撃です。有明海側を通るルートでは、熊本市が台風の東側(進路の右側)にあたりますから、風の被害が大きくなると予想されます。何年も前ですが、とても被害の大きかった台風19号に匹敵するものと考えておいた方が良さそうです。

    テレビはあまり騒いでいませんが、所詮テレビは東京に被害のない場合は高見の見物です。来るぞ来るぞと騒いだりせず、被害が起こったら野次馬のように放送します。私たちは自分で正しい情報を収集しないといけません。いまの段階で予想されるのは日曜の夜に最接近です。とすると、金陽土曜のうちに備えた方がいいようです。私は今日の朝礼で職員に言いました。「月曜は台風の影響が予想されるので、安全第一で出勤してください。遅刻しても遅刻の扱いにはしません」

    私は早速準備を始めました。犬の餌を買ってくる。玄関先の植木鉢を片付ける。モバイルバッテリーを準備する。パンや缶詰などの食料を買ってくる。乾電池や懐中電灯を準備する。傘は役に立たないので、レインコートを準備する。ご飯を炊いて冷凍しておく。番茶をたくさん作って冷やしておく。などなど、地震と違って準備ができます。空振りでもいいのでちゃんと備えましょう。

    NASAがスペースステーションから撮った台風5号 (Typhoon Noru)

     

  • 突然涼しくなった

    何バカなタイトル、と思うかもしれません。ニュースでは熊本は38度越えで全国でも一番暑かったらしいです。しかし、仕事が終わって帰る頃にはぐんと涼しくなり、自転車で帰宅しても全く汗をかきませんでした。昼に比べて一気に10度くらい温度が下がっています。九州の南に台風が来ているので、そちらへ向かって北寄りの風が強まり、涼しくなったのではないかと思います。

    漢方の世界では陰陽理論(哲学)という基本があり「陽極まれば陰生ず」と言います。陽のピークを迎えた今、毎日少しずつ陰が増えて来ます。毎朝5時半に起きていますが、ちょと前に比べてだいぶ朝日が遅くなって来ました。そして仕事が終わって帰宅する際、暗くなって来ました。昼は暑い暑いと言いながら、確実に季節は陰転しています。季節の変わり目といえば春と秋を思い浮かべるかもしれませんが、陽極まり陰が生じ始める今の時期と陰が極まり陽が生じ始める節分の時期は十分な体調管理が必要です。

    今週末には台風が接近する予想が出ています。これだけギラギラした太陽が台風にエネルギーを与えていますから、まともに直撃されたら大変です。こちらに来ないことを祈りつつ、万が一こちらへ来た際の準備はいまのうちからしておく方が良さそうです。

    温度計が41度を指していた昼1時ごろの往診先のホスピタルメントで青空の風景を写真に撮ったら、ギラギラ光線が写っていました。びっくりです。