むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 難しい症例ばかり・・

    当院では、毎日10名ほどの新患があります。新患というのは新しい患者さんです。通常、内科クリニックの新患といえば風邪や胃腸炎がほとんどだと思います。しかし、当院ではそういう普通の内科系の新患以外に、とても難しい患者さんが次々に来院されます。例えば、がん患者さん。手術も抗がん剤もできないと言われたような症例では、漢方や針など残された治療法を模索します。場合によっては、温熱療法などをしてもらえる施設を紹介しています。他には、めまいや耳鳴り。これは通常耳鼻科の疾患ですが、なかなか治らず、当院に相談に来られます。もちろん、当院でもかんたんに治せるわけではありませんが、自律神経の問題とか、ストレスの方面からアプローチします。

    胃腸症状も結構たくさん来られます。難しいのは、お腹がはるというもの。胃カメラなどで検査しても何もありません。過敏性腸とか、機能性ディスペプシアという場合もありますが、最近は小腸内での過剰発酵が原因のSIBOという病態が結構みられます。SIBOも治療が難しいので、消化器の病院でもあまり治療をしていません。当院では、しょっちゅうSIBOの患者さんが来るので、漢方その他を駆使して、だいぶ改善する方法を確立してきました。

    他に、多いのは疼痛性障害です。あちこち痛いのでレントゲンを撮ったりCTを撮ったりいろいろ調べても何もわからない。しかし、とにかく痛みのせいで仕事に行くのもつらい。こういう場合、ストレスが関与していることが多く、単なる鎮痛剤ではうまくいかない事が多いです。似たような痛みでも、肋間神経痛や頚椎症に伴う末梢神経障害性疼痛などの患者さんも多く、整形外科でなかなか治らないと相談を受けることがあります。いずれも、簡単ではないのですが、他で治らなかったと聞くと、俄然私が治してみせよう、と全力で考えて努力しています。

  • WEB講演で勉強

    久しぶりにゆっくりできた日曜日でした。天気もよく、洗濯や布団干しなどもできました。布団干しは、花粉の季節ですからどうしようかと迷いますが、取り込む際によく叩いて取り込みました。私より症状が重い人は、掃除機を使ってしっかり表面の花粉を除去したほうがいいと思います。私は幸いビタミンDのおかげか、今年は殆ど症状がありません。このブログを読んでビタミンDを買って飲んでいる人たちも、結構調子いいと報告してもらっています。飲んでいるのに効果がないのは、飲む量がたりないからです。人によってビタミンD欠乏状態の差がありますから、必要量は一律ではありません。効いていないときは増量を試すのが良いでしょう。

    先週は私が熊本産婦人科漢方懇話会という勉強会で講演しました。診察室からパソコンに向かってのWEB講演です。以前はみんな集まる講演会でしたが、最近は殆どがWEBですから、診療が終わってそのまま診察室から講演できるのは助かります。時間の心配が全くありません。視聴する先生たちも自宅でご飯を食べたりお酒でものみながら聞けるので気楽です。こういうWEB講演が発達したのはコロナのおかげです。

    日曜は大阪漢方懇話会に参加しました。もちろんこれも自宅からWEB参加です。最近は、こういった全国各地で開催されている勉強会に参加できるようになったので、勉強の機会が以前の5倍10倍に増えています。講演する側も、相手はローカルではなく全国規模になりますから、準備も万端に恥ずかしくない内容を考えないといけません。そう考えると、WEB講演が普及したのは素晴らしいことだと思います。

  • コロナワクチンの準備中です

    この土曜は予想以上の混み合いでした。来週の土曜日が祝日なのでその分のしわ寄せと思いますが、待ち時間が長くなった患者さんには申し訳ありませんでした。土曜日しか来れない人が多いので仕方ありません。診察は集中して、短時間に的確な処方を出すよう心がけています。スタッフ一同、土曜日は気合を入れて頑張っていますので、どうぞご容赦ください。

    昼もだいぶ過ぎた頃、やっと診療が終わったのですが、急いで帰宅すると、新型コロナワクチンの説明会でした。今回もWEB会議だったため、自宅からの参加だったので楽だったのですが、予定された時間を随分オーバーする会議となりました。ニュースなどでご存知のように、このワクチンはアナフィラキシーという重篤なアレルギー反応を起こす懸念があるため、その対応についての説明でした。アナフィラキシーを起こしたと報告があるのはほとんどが女性ということ。また、アレルギーの原因はRNAを安定化させるために添加してあるポリエチレングリコール(PEG)が疑われているとのことでした。そこで、ピンときたのですが、化粧品の多くにはPEGが添加されています。そこで、女性は化粧品を通してPEGにアレルギーを持った人がいて、男性よりもコロナワクチンに対してアナフィラキシー反応が多かったのではないかと想像されます。ということは、過去に化粧かぶれなどを起こした人は注意が必要かもしれません。

    クリニックではショックなんて起こされるとその対応で診療が止まってしまい、大変なことになりますので、少しでも怪しい既往がある人はそういう患者さん専門のワクチン接種枠が地域医療センターにできるそうなので紹介します。花粉症とか、卵などの食物アレルギーは関係ありません。近隣の老人ホームなどからも問い合わせがありますが、ショックを起こしたときに酸素、抗ヒスタミン剤、ステロイド、エピネフリンなどの緊急の投与が老人ホームではできませんので、施設での接種は保健所の方に依頼したいと思います。

  • 肝臓に負担が少ないアルコールは?

    先週末は休日当番医だったため、2週間ぶっ通しでの仕事となりました。今日で13連勤です。さすがに疲れ気味です。また、今週はダイエットにチャレンジしており、天気が良ければほとんど歩いています。毎日1万3千歩くらいです。また食事もセーブしており、いつもお腹がグーグーいっています。お腹が鳴るたびに健康になり、若返るのです。子供の頃は、学校で授業中お腹が鳴るのを恥ずかしがりますが、私くらいの年頃だと、お腹がなるのは健康の証です。いばって鳴らしましょう。

    先日も書いたのですが、朝からコーヒーを飲むと、肝臓はカフェインを処理しないといけなくなるので、肝臓をできるだけ休めてあげるためには朝のコーヒーをやめてみようと思い立ちました。朝は白湯です。職場でも午前中はお茶をやめて白湯にしてみています。ただ、それだけでは寂しいので、朝からドリップしたコーヒーを魔法瓶に入れて持っていきます。ランチタイムにコーヒーを飲むことにしました。美味しい!午前中カフェインフリー生活が体にいいのかどうかは今検討中です。まだわかりませんが、こころなしか体が軽い気がします。

    お酒が肝臓の負担になるのは誰もが知っていることですが、私の経験上、焼酎のような蒸留酒はまだいいほうだと思います。日本酒のように雑多な成分(旨味や香り)を含むお酒は代謝するといろんな物質ができてきて、処理しきれずに二日酔いしやすい。ピュアなアルコールに近いほうが負担が少ないようです。そう考えると、ビールよりハイボールや酎ハイ(焼酎やウイスキーは蒸留酒)ではないでしょうか。

  • あっという間の10年ですが・・

    3月11日。東日本大震災から10年です。津波や原発の被害。思い出しても怖いですね。10年前のあのとき、どこで何をしていましたか?私はNTT病院(現在くまもと森都総合病院)の循環器外来をしている最中でした。なにやら待合ロビーでTVを見ている患者さんたちの騒ぎに、なんだろうと思っていましたが、忙しかったので、だいぶたってから震災のことを知りました。いまでもつい先日のように思い出します。

    10年という月日はあっという間ですが、いろんな事がありました。私は、その後桜十字病院を経て今のクリニックを開業しました。10年前は全く開業なんて考えていなかったのが、こうして山ノ神の地で充実した開業医ライフを満喫しているのは自分でも驚きです。当時まだ小学生だった子供はすでに大学生です。70歳だった私の親は80歳になりました。そう考えると、すごい月日が経っています。

    あっという間の10年とはいえ、それだけすごい月日だということは、一日一日を充実して過ごせば、相当な事ができるはずです。逆に、自分のしたくないことを人から言われてしているだけの日々だと、なにも残りません。貴重な人生、自分のしたいこと、楽しいこと、家族や大切な人のため、などの時間を優先して有効に使いたいものです。

    一日を有効に使うのにもっともしたほうがいいのは、朝からその日のスケジュールを確認し、何をするか計画することです。スケジュール帳などにきちんと書いておいたほうがいいと思います。できれば、一日の終りに予定がきちんと実行できたかを振り返れば、さらに充実した一日になると思います。