むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 振り返りの大切さ

    よるに犬の散歩をすると秋の虫が綺麗な音を奏でています。今年は猛暑でセミの声はほとんど聞かれず昆虫たちも夏バテかと思ったら、秋の虫は元気のようです。季節の移り変わりを感じます。さて、先日1日の振り返りを手帳に書くことにしましたと書きました。あれから10日ほど経ったのですが、このやり方はいいですね。通常未来のスケジュールは書き込みますが、終わったことはあまり書きません。

    私は朝から夕方までクリニックの中の一部屋でずっと診察しているため、1日があっという間で何もない1日だったような気がしていました。朝出勤して昼まで働いて往診に出かけて、帰ったら夕方までまた診察。帰宅してご飯を食べて犬の散歩してブログを書いて入浴すれば1日終わり。こういう単調な毎日ですが、今日あったことを振り返ってみると、スケジュールに上がってなかったことが結構あります。予定にない訪問客があいさつに来られたり、読みかけの本を読み終わって新しい発見があったり、小さいことですが、振り返らなければそのまま時とともに流れてしまうようなことばかりです。また、1日の診察の中で難しい症例に当たった時、あとでこの疾患についてもう少し勉強しておこうと思うこともあります。

    振り返りは年末に「今年一年はどんな年でしたか」と聞かれて振り返るというのが恒例だと思います。しかし、日々振り返り、週単位、月単位で振り返り、そのサマリーを1年単位で振り返るという手順を踏めばきちんと目標が達成されているか、目標達成のためには何をするべきかが見えてきます。当院では2周年を迎えたのを機に開院からこれまでの2年間を振り返って経営理念に沿った行動が取れていたかを考えます。そして3年目に向けた取り組みを職員一同考えたいと思います。

  • 風疹ワクチン

    風邪が増えてきました。台風一過で日中の気温も30度を下回る予報が出ています。朝晩は意外と涼しく、エアコンをつけっぱなしにすると思わず冷やしすぎになってしまうかもしれません。私は先日かなり寒い地方へ旅行した夢を見ました。実際は寝室のエアコンがガンガンに効いていただけです。皆さんも気をつけましょう。

    ところで、熊本県内でも風疹患者が出たということで話題になっています。風疹は大抵の人は予防接種をしていると思われますが、幼少期に受けたワクチンは大人になった頃に効果が切れてしまう場合があります。妊娠予定の女性などは特に注意して抗体の検査を受けたほうがいいかもしれません。また、最近では海外旅行に行く際に風疹のワクチン接種を勧められる場合があります。ワクチンは注射してから免疫がつくまで数週間かかりますから、なるべく時間的に余裕を持って来院されてください。当院でも風疹ワクチンは可能ですが、来院前に電話確認してください。ワクチンの在庫に限りがあります。

    むかし風疹にかかったかどうかはっきりしないとか、ワクチンを打ったかどうか覚えていないという場合は、採血により抗体検査が可能です。もし抗体が陰性の場合はワクチンを接種する流れになります。ただ、抗体検査は保険がききません。自費になりますのでご了承ください。

  • 経営理念の説明

    せっかくの開設記念日ですから、気を引き締めて、もうすこし経営理念について書きたいと思います。

    第一に「患者さんとその家族の健康と幸せのために」と書いていますが、ポイントは2つあります。まず、患者さんだけでなく、そのご家族にもという点。そして、もちろん健康が第一ですが、それだけでなく幸せな暮らしをしてほしいという点です。わかりやすくいえば、健康を追求するあまり家族が犠牲になったり本人も苦痛を伴うような治療はできるだけ避けたいということです。たとえきちんと薬を飲んでくれない患者さんがいても怒ったり脅したりはせず、ちゃんと治療しようという気持ちになるよう工夫します、ということです。

    理念その2は東洋医学、西洋医学など幅広く実践し最も患者さんに適した治療法を考えるということ。私は漢方大好きなので、風邪から癌まで漢方を処方します。しかし、漢方が苦手な患者さんもいます。漢方でも西洋薬でも治せる場合、患者さんの希望を優先します。ただ、漢方でないと治療が難しい症例もあります。そういう場合、頑張って飲んでくださいと言います。逆に、漢方希望で来られても西洋薬で治した方が間違いないと判断した場合、西洋薬をしばらく飲んでほしいと説明します。患者さんの希望よりも、プロの目から見てのベストを提案するのが理念です。

    理念その3は接遇です。患者さんを自分の家族と思って応対するということです。これは、マニュアルで縛られたご丁寧な対応ではなく、親しみを込めて接するということです。私は診察時に声のトーンを落とし目にしています。家族に対してであれば、作ったような高いテンションで話すのはおかしいでしょう。

    理念というのは道しるべです。道が2つに分かれていてどちらに進もうかと思った時には、この経営理念に立ち戻って考えれば、自ずとどちらかの道が選ばれます。職員全員にもこのことを理解してもらいたくて、あえて書かせていただきました。

    上江津湖

  • おかげさまで開院2周年!

    9月1日は開院記念日です。本日で2周年になりました。皆様に可愛がられて順調に参りました。患者さんにお配りしている診察券の番号も6000番を超えました。コンスタントに毎日10名以上の新患が来られた計算になります。せっかくの記念日ですから、内外の皆さんにもう一度当院の理念について書かせていただきたいと思います。

    1 患者さんとその家族の健康と幸せのためにベストを尽くします

    2 そのためには、西洋医学、東洋医学などあらゆる手段を検討します

    3 患者さんは自分の家族と思い、心の通った接遇を心がけます

    私は、犬の散歩をしながら毎日この理念を口ずさみます。決して初心を忘れないように、そして経営がブレないようにするためです。この3つは理念であり、職員全員に心を一つにして協力してほしいことです。また、ホームページなどに書いたりはしていませんが、朝礼などで職員に示した経営方針があります。「心と体のトータルケア」です。身体科(内科や外科)のドクターは心の問題は苦手です。一方、精神科のドクターは身体の問題が苦手です。当院ではこの両者を分け隔てなく一括して治療することを目標にしています。

    当院、3年目はさらに進化を遂げます。職員全員で一丸となって患者さんの心と体の悩みにお応えできるよう努力していきます。

  • 1日を振り返る習慣

    皆さんはスケジュール帳はつけていますか?私は、iPhoneやiPadで共通して使えるiCalというカレンダーアプリを使っています。クラウドで管理するため、どの端末から編集しても反映されます。大変便利です。Googleカレンダーも同じです。このように今後の予定は電子的に管理するのですが、終わった予定はどうしますか?私は今まで全く気にしていませんでした。

    今日の通勤中にポッドキャストで「青木毅の質問型営業」の番組を聞いていたところ、青木さんが振り返りの重要性を話されていました。その日仕事がうまくいったりいかなかったりしたのは、過去に撒いた種の結果です。それがよかったかどうかは、毎日振り返らないといけないとのこと。そのためには、スケジュール帳やToDoリストで終わった仕事を消していくだけではいけません。まずは今日1日の成果を振り返り、記録することです。そして青木さんが言うには、毎日の振り返りの結果を週単位でまとめ、週単位の振り返りを月単位でまとめ、さらにそれを年単位でまとめるべきだそうです。それが何になるかと言うと、次の目標設定です。

    自分の軌跡を振り返らずに目標を立てるのは現実離れしてしまいます。大切なことだと思いました。引き出しの中にはまだ使っていない今年の手帳がありました。早速それをとりだして、今年残り4ヶ月使ってみようと思います。未来の予定を書くのではなく、その日その日の成果(過去)を書くのです。