むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 経営理念の説明

    せっかくの開設記念日ですから、気を引き締めて、もうすこし経営理念について書きたいと思います。

    第一に「患者さんとその家族の健康と幸せのために」と書いていますが、ポイントは2つあります。まず、患者さんだけでなく、そのご家族にもという点。そして、もちろん健康が第一ですが、それだけでなく幸せな暮らしをしてほしいという点です。わかりやすくいえば、健康を追求するあまり家族が犠牲になったり本人も苦痛を伴うような治療はできるだけ避けたいということです。たとえきちんと薬を飲んでくれない患者さんがいても怒ったり脅したりはせず、ちゃんと治療しようという気持ちになるよう工夫します、ということです。

    理念その2は東洋医学、西洋医学など幅広く実践し最も患者さんに適した治療法を考えるということ。私は漢方大好きなので、風邪から癌まで漢方を処方します。しかし、漢方が苦手な患者さんもいます。漢方でも西洋薬でも治せる場合、患者さんの希望を優先します。ただ、漢方でないと治療が難しい症例もあります。そういう場合、頑張って飲んでくださいと言います。逆に、漢方希望で来られても西洋薬で治した方が間違いないと判断した場合、西洋薬をしばらく飲んでほしいと説明します。患者さんの希望よりも、プロの目から見てのベストを提案するのが理念です。

    理念その3は接遇です。患者さんを自分の家族と思って応対するということです。これは、マニュアルで縛られたご丁寧な対応ではなく、親しみを込めて接するということです。私は診察時に声のトーンを落とし目にしています。家族に対してであれば、作ったような高いテンションで話すのはおかしいでしょう。

    理念というのは道しるべです。道が2つに分かれていてどちらに進もうかと思った時には、この経営理念に立ち戻って考えれば、自ずとどちらかの道が選ばれます。職員全員にもこのことを理解してもらいたくて、あえて書かせていただきました。

    上江津湖