むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ペットの餌と自分の食事

    寒い一日でした。夕方にはみぞれやあられがどんどん降って積もりましたが、気温が零下でなかったためすぐに溶けてしまいました。夜うちの犬の散歩をしたときは、しゃりしゃりとシャーベット状の路面上でお腹をベチャベチャに濡らしながら楽しそうに歩いていました。明日、雪が積もったりしなければいいのですが、相当な寒波らしいので、早起きして備えが必要です。

    そういう犬の話で思い出したのですが、ペットを初めて買い始めたときに、餌としてやっていいもの、やってはいけないものというのがあり、勉強しました。犬の場合、玉ねぎやチョコレートがダメとか、鶏の骨は気をつけろとか、そういう話です。結局、ペットフードは完全食だから、それだけを一生与えていれば健康で長生き、ねこまんま(ご飯に味噌汁をかけたもの)なんてあげるとすぐに病気になるからやめるように、と本に書いてあります。そんな一生はかわいそうだと思いつつ、安くて健康(と言われる)ペットフードに頼りっきりです。

    一方私たちの食事はどうでしょう。甘いものあり、揚げ物あり、食べ放題・飲み放題でカロリーの過剰摂取、アルコールの多飲、とやりたい放題です。間違いなくペットより健康に良くないです。わかっているけどやめられない、本当に人間は弱いですね。

    ホスピタルメントにて

     

  • 高インスリンは肥満の原因

    インスリンというのは糖尿病治療薬でもありますが、通常は私たちの膵臓から分泌される血糖を下げるホルモンです。甘いものや炭水化物を食べると血糖が上がり、その結果インスリンが出てきて糖が肝臓や筋肉に取り込まれて下がるように制御します。このように、インスリンは血液中の糖濃度を一定に保つために大切なホルモンなのですが、それ以外の働きがあります。「脂肪の合成促進と分解抑制」です。つまり、高インスリン血症は肥満の原因と考えられるわけです。

    糖尿病の人の血液を調べると、高インスリンの人と低インスリンの人がいます。不思議なことに、高インスリンなのに血糖が高い(=糖尿病)のです。これは、インスリン感受性が悪いために体がどんなにインスリンを作っても身体が反応せず高インスリンで高血糖という状態になるのです。こういう高インスリンの人は太っていることが多いのですが、糖尿病治療薬の中にもインスリン分泌を高めるものが多く、ほとんどは治療するうちに太ってきます。注射のインスリンも同じです。一方、ビグアナイド(メトホルミン)とSGLT2阻害剤はインスリンを増やさずに糖尿を治療する優れた薬剤です。

    糖尿病でない人も、高インスリン状態を続けていくと当然太ってきます。したがって、太らないためには血糖をあげないこと、インスリンを上げないことが大切です。これすなわち糖質制限です。脂質制限よりも大切です。

  • ビタミンの効果

    最近、ビタミンには素晴らしい効果があると、感心しています。実体験です。通常、保険診療ではビタミン剤は査定のターゲットとなっており、漫然とビタミンを投与すると切られてしまいます。保険診療は病名に対して医薬品の処方が認められているので、病名のない健康増進とか、美容目的では保険が使えないルールなのです。

    そういうわけで、胃腸炎で2−3日ご飯が入っていないと言われても、保険の査定が怖くて迂闊にビタミン剤の点滴なんてできません。2−3日食べない位ではビタミン欠乏にはならないでしょうという理屈です。しかし、理屈はともかく、自分でビタミンを飲んでみてびっくりしました。二日酔いしないし、目覚めはいいし、体が軽いのです。あまりに劇的な効果だったので、当院向かいの凌雲堂薬局でもDHCのビタミンBミックスやビタミンCを売ってもらうことにしました。これは保険適応外で自費購入になりますが、20日分で160円前後です。健康を買うにはあまりに安い買い物です。

    結局、食べ物に気をつけていても、ビタミン剤1粒でレモン何十個分のビタミンCとかいうことになると、毎日レモンばかり食べていられないし、野菜を食べるにも限度があります。ビタミン剤をとれば、安くて安全に補えます。

  • 胃腸炎にご注意

    今日(30日)は休日当番医でした。まだ年末とはいえ、開いているクリニックも多かったので、今日はさほど忙しくはありませんでした。むしろ、今週の前半の平日の方が忙しかった感じです。最近の熊本の感染症状況としては、インフルエンザがだいぶ増加しています。なかでもインフルエンザB型が多く、例年とは違った動向です。通常、年末年始はA型が流行り、2、3月ごろからBが出始めるのですが、最初から半分くらいBが出ているのは今までにない新しいパタンです。B型はあまり高熱にならずにインフルエンザらしさが薄く見逃されやすいので、注意が必要です。兄弟にインフルエンザ確定の人がいて、その兄弟も熱を出したという時にインフルエンザの検査を果たしてするべきかどうか迷います。状況からして、インフルエンザの可能性が極めて高いし、もし検査をした結果が陰性と出てしまったら果たしてその結果は信頼できるのか、という問題があります。

    そのような場合、偽陰性(タイミングの問題でたまたま陰性と出ただけ)と判断してインフルエンザとしての対応を取るべきと思います。しかし、ほとんどの人は検査結果を100%正しいと思い込んでいますから、結果だけが一人歩きしてしまいます。検査の3割は見逃していると考え、状況から疑わしい場合は、たとえ検査が陰性であっても陽性だったと思って行動すべきだと思います。

    インフルエンザに並んで胃腸炎もかなり見られています。嘔吐や下痢があればはっきりするのですが、微熱とむかつきとかその程度の症状でも今の季節なら胃腸炎が疑わしくなります。感染性胃腸炎はビオフェルミンのような整腸剤ではいつまでたっても治りませんが、漢方薬では劇的な効果を期待できるものがあります。ムカムカしたり下痢になったら一刻も早く黄蓮解毒湯か半夏瀉心湯を飲んでみてください。よく効きますよ。

  • 正月前にオススメの本

    先週、人生の楽園というテレビ番組を見ていたら荒尾のオリーブ農家の話をやっていました。へー、オリーブが荒尾で採れるんだ、と熊本にいても知らなかった話題でした。番組によると、荒尾では市をあげてオリーブ栽培に取り組んでいるそうです。そんな中、近所のスーパーに買い物に行ったらまさにその荒尾で採れたオリーブの塩漬けが売ってありました。どんなものか、興味もあり買って見ました。味はいいです。美味しい。しかし、かなり小ぶりな実にタネが入っているため食べるところが少ない。これは残念。うちの冷蔵庫にあったスペイン産のオリーブの塩漬け(瓶詰め)と食べ比べたら、圧倒的にスペイン産の方が美味しい!熊本産、がんばれ!今後に期待です。

    最近本屋さんに平積みにして売ってある健康本で「医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68:牧田善二著(ダイアモンド社)」というのがあります。今だいたい読み終わりましたが、正月休みにぜひ読んでいただきたい本です。わたしもこの手の内容は常に勉強していますが、この本に書いていあるのが一番です。ほとんどの点にガッテンです。

    なかでも、老化は酸化と糖化であるという主張はまさにその通りであり、それを防ぐには血糖をあげないこと(糖質制限)と酸化を防ぐ食べ物(ポリフェノールやビタミンC, E)をきちんと摂ることが大切です。できればおせち料理を食べてゴロゴロと運動もせずに太ってしまう前に読んでいただきたいと思います。