むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ビタミンDサプリの注意点

    今日は一日雨が続きました。夜に「チョコザップ」へ行ったときには雨も上がり、夜空には月が美しく輝いていました。明日は空気が澄んだ、良い天気になりそうです。

    ただ、雨上がりで気温が急上昇するタイミングは、花粉の飛散が一気に増えることが予想されます。今年は例年以上に花粉症の方が多く、暖かい週末に窓を開けて過ごしたいところですが、症状がある方には少しつらい数日になるかもしれません。

    ビタミンD摂取における「大切な注意点」

    以前からお伝えしている通り、花粉症対策として「ビタミンD」の摂取は非常に有効な選択肢の一つです。しかし先日、ネットニュースで「ビタミンDの過剰摂取による腎機能低下に注意」という記事を目にしました。

    これ自体はある程度事実であり、特に花粉症対策として比較的高用量を摂取する場合には、いくつか知っておくべき注意点があります。

    1. カルシウムの摂りすぎに注意

    ビタミンDはカルシウムの吸収を強力に促進します。そのため、以下の点に気をつけてください。

    • サプリの併用: カルシウムのサプリメントとの併用は避けましょう。

    • 処方薬の確認: 整形外科などで骨を強くする薬(カルシウム製剤)を処方されている方は、高用量のビタミンD摂取は危険を伴う場合があります。

    • 乳製品: 毎日大量に牛乳を飲む習慣がある方も注意が必要です。少量のチーズやヨーグルトなら問題ありません。

    血中のカルシウム濃度が上がりすぎると、血管や心臓への悪影響、また腎結石の原因になることがあります。

    2. 「納豆」を味方につける

    ビタミンDを多めに摂る際は、ビタミンKを併用することでカルシウム代謝の偏りを防ぐことができます。 日本人の場合、わざわざサプリを買わなくても「納豆」を1日1パック食べていれば十分です。食べるタイミングは朝でも夜でも構いませんので、ぜひ習慣に取り入れてください。

    なぜビタミンDが花粉症に効くのか?

    ビタミンDが花粉症を和らげるのは、骨に関わる「カルシウム作用」とは別の、免疫調整作用によるものです。ビタミンDはステロイドホルモンと似た構造を持っており、高用量で摂取することでアレルギー反応を抑制する働きがあると考えられています。

    当院では、症状が強い時期に一時的に用量を高め、落ち着いてきたら維持量へ減らす、あるいは週2回程度の摂取に調整していくなど、「必要最小限」で管理するよう指導しています。

    正しい知識を持って取り入れれば、ビタミンDは花粉症の強い味方になります。自分に合った飲み方や、今の処方薬との兼ね合いが気になる方は、どうぞ診察の際にご相談ください。丁寧にご説明いたします。

    京都のホテルで見た雛飾り。お内裏様とお雛様が左右逆なのが京都風(古い伝統的配置)

  • 「仲良しクラブ」で終わらせない組織づくり

    2月も終盤ですが、暖かい日が続いていますね。真冬のダウンジャケットの出番はすっかりなくなり、最近は薄手の上着を羽織ることが増えました。 このままのペースで夏を迎えると、今年もまた猛暑になるのではないかと今から心配になるほどです。桜の開花も早まるとの予報もあり、春の訪れは嬉しいものの、暑さはほどほどにしてほしい……というのが正直なところです。

    クリニックでは相変わらず発熱患者さんが多いのですが、最近はインフルエンザや新型コロナは以前より落ち着いてきた印象です。代わりに、それ以外の原因と思われる感染症が増えています。

    特に診断に苦慮するのが、「発熱以外に症状がほとんどない」患者さんです。喉や鼻に炎症がなく、お腹の調子も悪くない。こうしたケースでは、腎盂腎炎や胆嚢炎、前立腺炎など、身体の奥に隠れた炎症がないかを慎重に見極め、適切に抗生物質を選択する必要があります。 しかし、検査をしても決定的な原因が掴めない場合も少なくありません。そのような時は、風邪の初期に用いる葛根湯などの漢方薬を処方し経過を診ていただきますが、その後順調に回復されているか、常に気にかかっています。

    さて、今朝は「経営者モーニングセミナー」に参加してきました。 講師は、熊本の有名企業であるハイコムの甲斐社長。「最強のチーム作り」をテーマとした講話の中で、特に印象的だったのが「組織の関係性と目標の高さ」についてのお話です。

    「スタッフの関係性が良くても、目標が低ければ、それはただの『仲良しクラブ』である」

    この言葉にはハッとさせられました。 昨今はパワハラへの配慮もあり、上司が強いリーダーシップで高い目標を掲げにくい環境にあります。しかし、会社組織である以上、売上や業績、そして企業としての使命を追求し続けなければなりません。利益を上げ、存続していくためには、一丸となって目標へ進む仕組みが必要です。

    私たち医師は「技術者」として教育を受けてきましたが、経営やマネジメントについて学ぶ機会は医学部にはありません。しかし、実際にクリニックを経営していると、日々次々と経営上の課題が湧いてきます。

    リーダーシップをどう発揮し、いかにスタッフを導くか。 医学の知識だけでは解決できない問題を学ぶため、こうした経営者向けのセミナーに参加することは非常に意義深いと感じています。

    もし、会社経営をされている方や、これから起業を考えている方で「経営を学びたい」という方がおられましたら、私の所属する水前寺倫理法人会をご紹介します。ぜひ一緒に学んでみませんか。

     

    京都 プリンスホテル宝ヶ池のブッフェ朝食

  • 仕事冥利につきる

    医師という仕事をしていて、最も嬉しい瞬間。それは、患者さんから「おかげさまで、元気になりました」という言葉をいただくときです。今日は、そんな喜びを感じる出来事がいくつか重なりました。

    「合格しました!」という最高の報告

    一つ目は、不登校気味だった中学生の患者さんです。「朝起きられず、学校に行けない」という悩みに対し、漢方薬での治療を続けてきました。 今日、そのご本人から「朝きちんと起きられるようになり、無事に高校入試に合格しました!」と晴れやかな報告を受けました。これほど嬉しいことはありません。春休みの間も油断せず、漢方を続けながら新しい高校生活への準備を整えていきましょう、とお話ししました。

    漢方の力が、心の霧を晴らした瞬間

    二つ目は、約二週間前に来院された患者さんです。これまで複数の心療内科を受診し、抗うつ薬などの治療を受けても改善が見られず、「漢方なら……」という思いで当院を訪ねてこられました。 初診時は多くの抗不安薬を服用されており、漢方の追加でどこまで改善が見込めるか、正直なところ私自身も心配になるほどでした。

    ところが今日、再診に来られたその方は見違えるほど表情が明るく、「飲み始めて一週間ほどで、元通りの体調に戻りました!」とにこやかに話してくださいました。既存の薬は変えず、漢方を加えただけでのこの変化には、私自身も驚くと同時に、漢方の持つ可能性を改めて実感しました。

    数十年ぶりの再会:幼馴染との時間

    三つ目は、懐かしい人との再会です。小学1年生の時に同じクラスだった同級生が、何十年ぶりかに私を訪ねてきてくれたのです。 「職場の部下の健康状態が心配なので、診てほしい」と、部下の方を連れての来院でした。

    私の記憶の中では、一緒に野球や鬼ごっこをしていた当時の姿のままでしたが、目の前の彼は立派な大人になり、部下を思いやる素晴らしいリーダーへと成長していました。雑談を交わすうちに、当時の記憶が鮮やかに蘇り、胸が熱くなりました。 一日に100人近い方とお会いする仕事をしていると、たまにこうした珍しい再会があります。懐かしい友人の頼みとあれば、できる限りの力になりたいと思うものです。

    年度末を乗り切るために

    2月も間もなく終わりを迎えます。 これからの時期は入試や卒業、引っ越し、転勤など、生活環境が劇的に変わる季節です。職場でも年度末の追い込みで、心身ともに疲弊している方が少なくありません。

    風邪などの感染症はもちろんですが、過労やストレスによる体調不良にも十分な注意が必要です。一年の中でも特に無理をしやすい時期ですので、どうかご自身の体を労わってください。 「仕事が手につかない」「体が重い」と感じる時は、我慢せずに早めにご相談ください。打つ手はいろいろあります。一人で抱え込まず、一緒にこの年度末を乗り切りましょう。

  • 慶事と弔事

    本日(2/24)は急な休診となり、ご迷惑をおかけいたしました。

    実はこの連休、甥の結婚式に参列するため京都を訪れていました。東京や茨城に住む子どもたちも京都に集まり、親戚一同が久しぶりに一堂に会する喜ばしい場となるはずでした。 しかし、その前日に義母の訃報が届きました。結婚式の喜びと、葬儀の悲しみが混ざり合う、なんとも複雑な心境での集まりとなりました。

    それでも、入院していた義母にとって、孫の結婚式は我が子の事のように嬉しかったはずです。「前日に旅立ったのは、きっと魂となって、時空を超えて式に参加したかったからではないか」——そんなふうに感じています。

    白いネクタイから、黒いネクタイへ

    今日、先日日本各地から京都に集まった親戚一同が、今度は福岡に再集結しました。 一昨日、白いネクタイを締めていた面々が、今日は皆、黒いネクタイに。つい数日前に顔を合わせているので、「久しぶり」という挨拶も必要ありません。なんとも不思議な感覚です。 子どもたちも、京都から直接福岡へ向かった者、一旦関東に戻ってから出直してきた者と様々でした。短期間にこれほどの距離を軽やかに移動できる今の時代、日本は本当に狭くなったものだと実感します。

    「後悔しない生き方」を考える

    身近な人の死に直面すると、改めて「後悔しないように生きたい」という想いが強くなります。 お金をただ節約して残すのではなく、自分のため、あるいは子孫のために、生きているうちに有効に使いたい。そして何より、体力があり動けるうちに、見たことのない景色を見たり色んな経験をしたい——。

    日頃の私は、診療に追われる毎日です。土日も契約している老人ホームからの連絡に備え、国からは「24時間対応できるかかりつけ医」の体制を求められ、どうしてもクリニックに縛られがちです。先日九州を出たのも、一体何年ぶりのことだったでしょうか。

    「このままの生活で年を重ねて、果たして後悔しないだろうか」

    慌ただしく過ぎ去ったこの数日間は、医師としての責任と、一人の人間としての人生のあり方について、改めて深く考えさせられる一日となりました。

    下鴨神社の社務所の中庭

  • 再掲 2月24日(火)の午後は臨時休診

    このたび、院長の義母が逝去いたしましたため、急きょ2月24日(火)午後の診療を休診とさせていただきます。

    ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

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    【義母の思い出】

    子どもが小さかった頃、福岡からよく手伝いに来てくれました。その際に作ってくれた美味しい料理の数々は、今でも忘れられない大切な味です。ナスの揚げびたし、焼きそばに酢をかける食べ方、もやしを上手にゆでるこつなど、たくさんの料理を教えていただきました。

    日本舞踊をたしなむなど、和の心を大切にされる方でした。

    とても行動的な人でしたが、近所への買い物にも車を使われることが多く、運動不足を少し心配しておりました。

    わが家の庭に植えてくれた木香バラは、毎年たくさんの淡い黄色の花を咲かせます。その花を見るたびに、お母さんのことを思い出します。

    コロナ禍のこの数年、お見舞いに行くこともかなわず、最後にお会いできなかったことが心残りです。

    お母さんが教えてくれた温かい心と料理の味は、これからも私たち家族の中で生き続けていくことでしょう。

    これまで本当にありがとうございました。