むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 私がやらねば・・

    土曜日はいつも混み合います。仕事がある人や学生さんたちは平日の受診が難しいためだと思います。朝から神経を研ぎ澄まし、短時間で患者さんのこれまでの病歴を把握し、診察から今後の治療方針を決めるまでフルスピードで頭を使います。皮膚科や耳鼻科は数をこなす診療科なので、短時間でどんどん診察するスタイルのところが多いですが、内科では当院の診察スピードがほぼ限界だろうと思います。どうやってもこれ以上のスピードは出せません。中には何年も苦しみ、やっと当院にたどり着いた、という人やはるか県外から来院される方もあるのであまり時短時間の診察では申し訳なく、ある程度の時間をとってお話を伺っています。

    それだけ気合を入れて午前中みっちり働いたあとは、家に帰ってホッと一息するのですが、昼寝をしたりはせず、夕方にはスポーツジムでランニングです。さすがに台風接近で人が少なかったですが、私はいつもどおりランニングマシンでがむしゃらに5km走りました。最近はランニング中に六本木クラブをネットフリックスで見ることにしています。主人公が日本一の企業を目指してがむしゃらに働く姿は自分のガンガン走っている姿とシンクロしいい気分で走れます。

    先日、製薬会社のMRさんから、外来診療がこれだけ忙しいのに、昼休み時間は訪問診療で休みなく働くモチベーションはどこから来るのですか、と聞かれました。しばらく考えましたが、その答えは、「仕事が好きで趣味みたいなものだから、どれだけ働いても疲れない」というものでした。実際、大好きな漢方を駆使して他の誰も治せなかった難しい症例を治せた時はこの上ない喜びです。私がやらねば誰がやるの精神です。健康に恵まれ、勉強する環境も与えられ、西洋医学も東洋医学も勉強した私にしかできない事がきっとある、そう思って使命感に燃えて毎日働いているのです。

  • 世代によって異なる懐メロ

    土曜の夜8時頃FM熊本で「空飛ぶクジラ」という番組をやっています。ローカルのトーク番組で、英太郎さんら3人のオヤジパーソナリティーが熊本弁丸出しで雑談する番組です。先週たまたまジムの帰りに車の中で聞いていたら、”石野真子”の話題になり、彼女のヒット曲をかけていました。うわー懐かしい、僕が小学生の頃に流行った曲だ。これを語れるのはおそらく50過ぎの世代だけでしょう。

    そして今日、仕事帰りの車の中でたまたま聞いたのが、岩崎宏美と野口五郎のデュエット曲。これも、曲紹介を聞いたときに嘘か幻かと思いましたが、ほんとにそんな曲を今の時代ラジオで聞くなんて、逆に新鮮で驚きました。この二人も僕が小学生時代に人気だった歌手です。皆さん知っていますか?

    老人ホームのデイサービスなどではお年寄りに歌を聞かせたり一緒に歌ったりする時間がありますが、「夕やけこやけ」とか、ほんとに楽しいのかなと思います。たまに美空ひばりのコンサート等を大型スクリーンで流すと皆さん食い入るように見ています。そこで思ったのが、私達世代が老人になったときには、山口百恵、ピンクレディー、松田聖子、田原俊彦あたりを流してほしい。もっと新しい、小室哲哉でも十分楽しめます。間違っても童謡はやめてほしいと思います。全然楽しめません。

  • 「看護のお仕事」というサイトに当ブログが紹介されました

    「看護のお仕事」というWEBサイトが有るのですが、クリニックでブログを書いている施設を紹介するという企画があり、当院のブログもこちらで紹介されました。前に私が学生さんたちの漢方サークルで漢方の講演をしたお話を取り上げていただきました。リンクしたページの中頃に当院の紹介が出てきますので、よかったらご覧ください。https://kango-oshigoto.jp/media/article/31925/

    台風接近で外は結構な風が吹いています。先週の台風より距離は遠いはずなのですが、今回のほうが風が強いです。クリニックのベランダに置いているよしずも飛ばされそうだったので、急遽撤去しました。しかし、日中の残暑はまだまだ厳しいので、風がおさまったらもうしばらくおいておこうと思っています。話は変わって、私の自宅のブロック塀が熊本地震でボロボロに崩れていたのですが、ちょうど地震の年に開業したのもあり、全てが後回しになって今に至っていました。先日、うちを見た友人のKくんから、こんなにひび割れたままにしているとそこから水が入ってもっとひどいことになるから早く修理するようにと言われました。その際、良い建築業者さんを紹介してもらったので、助かりました。たった2日で壊れた塀はきれいに修復されました。あとは吹付塗装仕上げで終了です。とてもいい業者さんだったので、ついでに家の悪くなった部分の修理もお願いしました。

    家の修理でも、このように誰に頼むかで仕上がりが違ってくるし、10年20年後の結果も違ってくることでしょう。そして、支払う額もピンきりだと思います。当然ですが、体調不良をみてもらうにも、どの病院で誰Drにかかるかで結果は相当変わってくると思います。また、医療は高度に専門化されているため、適切なタイミングで適切な施設に紹介してあげるのが安心できるかかりつけ医の役割だと思います。

  • 台風で頭痛は五苓散

    台風がまた近づいてきているので、風が強くなってきました。気圧の変化で頭痛が起こる体質の方は2週連続で大変だと思います。五苓散の出番です。それにしても蒸し暑く、夜になっても全然涼しくありません。体調管理が難しい季節です。最近多いなと思うのは喘息患者さんです。発作の時期はもう少し涼しくなってからが多いのですが、このところ、コロナの後遺症なのか喘息なのかわからないようなケースがちょくちょくあります。原因はともかく、喘息は吸入ステロイドが基本です。吸入薬には1日1回タイプと2回タイプがありますので、薬局で説明されたとおりにきちんと使うことが大切です。

    最近は毎日10名近いコロナ後遺症(罹患後症状)の方が来院されます。皆それぞれ違った症状なので、治療もみんな違うのですが、これだけ症例があれば、私の経験値もだいぶ高まってきました。そんな中、明日は宮崎で漢方クリニックをされている川越先生がコロナ罹患後症状の治療についてのWEB勉強会を開催されるとのことで、私も参加します。楽しみにしています。漢方的な病態把握を弁証と呼びますが、まずは患者さんの弁証をきちんとすることで、自然と治療方針が決まってきます。そのあたりを漢方専門医が集まってみんなで侃々諤々(かんかんがくがく)するのはたのしいです。

    夜にゴンの散歩をしていたら、東の空に大きな大きな月がのぼってきました。17夜くらいでしょうか、右が少し欠けているのですが、ほぼ満月で深いオレンジ色をしていました。わー大きな月だーと思ってみてたら、その月の前にコウモリが飛んでいました。なんだかハロウインの漫画を見ているようでした。そういえば、先日日が暮れたあと歩いて帰宅していたら、山ノ内小学校の近くの田んぼでびっくりするほどたくさんのコウモリが飛んでいました。多分知らない人は鳥だと思うでしょうが、飛び方が全然違います。黒いアゲハチョウが速いスピードでジグザグに空を飛んでいるように見えたら、それはコウモリです。

    ウリシクタン(下通り)のビビン冷麺

  • 中秋の名月をみて思う

    9月10日土曜日は中秋の名月でした。日が暮れる頃、東の空は夕立でも降りそうな雲に覆われていましたが、しばらくするときれいに晴れ渡り、ひときわ明るく輝く中秋の名月を見ることができました。ゴンと散歩しながら見とれてしまいました。相当なパワーを頂きました。ゴンは散歩中に公園や舗装していない駐車場などがあると好き好んで入っていきます。土の匂いや生えている雑草が好きなんだろうと思いますが、私は靴底が汚れないようにあまり舗装していないところには入りたくないのですが、ゴンに引っ張られて行くことがあります。今日も砂利の敷かれた駐車場で夜空を見上げました。舗装されていない大地に久しぶりにたってみると、足から地の気(パワー)が入ってくるのがわかります。

    舗装されているとそのパワーは弱く、あまりわからないようです。おそらく同じことが靴を履いているか裸足かでも異なると思います。砂浜などだと裸足で歩くのが気持ちいい。これは、昔から言われている天地人です。夜空から中秋の名月のパワー(天の気)、舗装されていない大地からは地の気、そして、それを受け止める私たち(人の気)です。漢方を専門にしていると、このような薬以外のパワーも治療や健康増進に使います。

    よく、雨や台風などの影響で頭痛がする人がいます。私達のからだは自然や地球環境と切っても切り離せない影響を受けています。東洋医学は4000年の歴史で自然の中の人間という考え方が医学の基礎になっており、こういう考えが普通です。西洋医学しか知らない人にとっては理解不能で眉唾かもしれませんが、それは単に西洋医学の歴史が漢方の歴史の10分の1くらいしかないためです。