むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • SGLT2阻害剤の勉強

    月曜は患者さんが多くゆっくりする暇がありません。月曜と土曜は訪問診療をやっていませんので、その分時間的には余裕があるのですが、月曜と土曜の慌ただしさは格別です。そんな中、今日は雨が降っていたので渋滞を避けて裏道を帰ったら結構道が空いていて帰宅に10分ほどしかかかりませんでした。そこで、急きょ近くのテルサで予定されていた勉強会に参加しました。

    テーマは糖尿病性腎症です。透析になってしまう患者さんの背景で一番多いのは糖尿病ですから、糖尿病の人は腎機能の悪化に要注意です。最近新しく出てきたSGLT2阻害剤という糖尿病治療薬は血糖だけでなく心不全や腎不全にも有効で、ひょうたんから駒という感じで次々と素晴らしいデータが発表されます。最初に出てきたときはこの薬どう使うんだろうと思っていましたが、今や使わないこと自体が罪になるレベルの優れた薬剤です。

    今日の勉強会でもあたらしい作用について学びました。日頃忙しすぎて勉強する暇がないのですが、こういった勉強会で耳学問ですが少しずつ賢くなり臨床に役立てば、勉強した甲斐があるというものです。医学の世界は日進月歩ですから一生勉強です。

    熊本市総合体育館(水前寺)

  • 素晴らしい週末でした

    週末はいい天気でした。いかがお過ごしですか?私は2週間ぶりに休みでした。ぶっ通しで働いてやっと休息です。日頃しないといけないと思っていてもできなかったことをする貴重な時間です。まずはいくつかの買い物を済ませ、昼ごはんにフーディーワンでお惣菜を買いました。サンマの刺身、カキフライ、イワシの南蛮漬けなど日頃あまり食べないものをいろいろ買って、家に帰ってノンアルコールビールを飲みながらお惣菜をつまみます。最高の日曜日です。

    食後は自宅の庭を掃除。猛暑で全く手付かずだった庭や自宅の裏に並んでいるエアコンの室外機の周りにはびっくりするほど草が生えていました。45Lのビーニール袋6つになりました。達成感があります。その後犬の散歩。このところ忙しすぎて少し手抜き気味だったので、今日はゆっくり犬と戯れ、散歩も2回連れて行きました。

    そして、恒例のウォーキング。だいたい週末には1万5千歩は歩くのですが、今日は県庁のイチョウが綺麗に紅葉したのを見に行き、その足で江津湖を散歩しました。また次の1週間を頑張れるだけしっかり充電できた1日でした。

  • 左右のバランス

    2、3日前に口内炎ができたと書きましたが、おかげさまでほとんど良くなりました。年をとると新陳代謝が落ちて治るのに時間がかかりますが、最近はビタミンをたくさん飲んでいるおかげで治りが早かったのではないかと思います。通常よりビタミンCとEを多めにとりました。また、傷の治りを促進するにはコラーゲンなどのタンパクが必要です。そこで、近所のこってり豚骨ラーメンを一度食べに行きました。大事なのは麺よりスープです。スープに溶込んだコラーゲンが大事です。これはインスタントラーメンのスープでは期待できませんので、本格的なラーメン屋さんでないと無理だと思います。

    口内炎ができると、痛い側の口で物を噛みづらいため、痛くない側だけを酷使します。また、食べていない時も痛みのせいで片側だけ歯を食いしばってしまいます。次第に顔の筋肉の使用状況にアンバランスが出て来ます。このようなアンバランスは顎関節症などの原因になります。

    歩道を歩いていると、大抵水平でなく道路側に傾いています。これは歩く姿勢を歪めるため、全身に悪影響です。同じ道を歩いて帰れば、帰りは反対に傾いているのでトータルではバランスが取れます。先日テレビを見ていたら、卓球選手のラケットを持つ腕が反対の倍くらい太かったのが印象的でした。我々素人も、そこまではなくとも左右差があります。これが肩こり腰痛などの不調につながるケースがままあります。

  • 神経痛

    神経痛と聞くと、お年寄りの持病みたいな印象を受けます。しかし、実際には若い人から高齢者まで幅広く見られます。神経痛の特徴は「ビリビリとした電気が走るような痛み」で痛みは体の向きを一定の方向にひねったりした時や皮膚を触ったりすることで誘発されることが多く、痛いのは一瞬でそれが1日何度も繰り返すことが多いようです。

    痛みを起こす神経によって「肋間神経痛」「三叉神経痛」「後頭神経痛」などと具体的な病名が付きます。肋間神経痛の場合、背中から胸にかけて肋骨に沿った神経の範囲が痛むため、右か左のどちらかで両側痛いということはまずありません。帯状疱疹(ヘルペス)後の神経痛も同じです。三叉神経痛は顔面の痛みです。おでこ、頬、顎と神経はみつまたに分かれているため三叉神経と言うのですが、そのうち1つか二つの領域が痛いことが多いです。

    後頭神経は頭皮に走っており、髪の毛をブラッシングしたりシャンプーしたりした時にビリビリと痛みます。どの神経痛も痛い本人は大変辛い思いをします。ロキソニンなどに鎮痛剤が効かないことはないのですが、効果は限定的です。そういう時によく効く薬があるのですが、うまく効けばかなり痛みは改善します。今日は、先週痛い痛いと言っていた患者さんがニコニコ顔で元気に来院されて、こちらも嬉しくなりました。

  • 口内炎

    口内炎ができてしまいました。久しぶりです。このところ土日もなく働きづくめで、しかも毎日の患者数も相当多く、休みなしです。こういう時に口内炎はできやすいですね。ビタミンなどしっかりとっていても、できるときはできます。そのせいで痛くて診察時にスムーズに話せません。たったこれだけでもなんか憂鬱です。

    口内炎がしみると食事がつらくなります。皆さんなら、こういうときはどうしますか?実は、とっておきのメニューがあります。それは、甘口カレーです。えー、カレーなんて食べたらヒリヒリするでしょ!と思うかもしれませんが、実は大丈夫です。甘口で唐辛子なしがオススメです。カレー粉のターメリック(ウコン)が、口内炎の痛みに効くのです。最初1ー2口我慢して食べると、あとは痛みも和らぎ美味しく食べられます。

    漢方では、黄連解毒湯や半夏瀉心湯をよく使います。いずれも普通に飲んで口内炎に効きますが、しばらく口にくわえてから飲みこむと痛みがかなり和らぎます。ただ、これからの季節黄連解毒湯は使いすぎると体が冷えてしまいます。慢性的な口内炎でお困りなら黄連解毒湯より温清飲がオススメです。口内炎のできやすい体質から治すことができます。