むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 起立性調節障害

    祝日の影響もあってか、連日大変混雑しています。風邪もだいぶ増えてきています。当院ではまだインフルエンザは出ていませんが、咳がひどいとか、熱が高いという症状が多く見られます。ご注意ください。インフルエンザの予防接種は年内いっぱい受け付けますが、予約制となっていますので、早めにお願いします。

    中高生で朝起きられないとか、立ちくらみがするという場合、低血圧が問題の場合が結構あります。立ちくらみは起立性低血圧と言いますが、立ちくらみでなくて朝礼などでずっとたっていると意識が遠くなって倒れてしまうのは起立性調節障害です。よく貧血と言いますが、貧血とはヘモグロビン値が低い(血が薄い)ことです。起立性調節障害の場合は、貧血は関係ないので、採血データに異常はありません。血圧が下がると脳血流が低下するためふらついたり立ちくらみが起こります。

    脳血流は自律神経が調整します。交感神経、副交感神経の調節が悪くなると不調をきたします。まずは、睡眠時間をしっかり取ること、食事をきちんと取ることなど日常の生活リズムをきちんとすることが大切です。それがうまく行かない場合は薬の力に頼ってでも、きちんと寝る、食べるを整えます。当院では漢方を主に使いますが、食欲、睡眠、血圧などがどうしても改善しない場合は西洋薬も併用します。子供さんにも漢方を処方していますが、たいていは内服できています。