むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • リブレは生活改善に大きく役立つ

    夕方、仕事が終わって東洋医学会の役員会がWEB開催されたので、大急ぎで帰宅して参加しました。コロナ前は九大の講堂に九州各地から集まっていたのですが、WEB会議の発達のおかげで仕事の後に自宅から参加できるのは素晴らしいです。旅費もかからないし、貴重な週末が潰れないですみます。会議が終わると、直ちに漢方のWEB講演に参加しました。佐賀の栗山先生が毎月開催されている勉強会です。こちらも県外のわたしたちが気軽に参加できるのは嬉しいことです。その講義を聞きながらふとメモに目をやったら、今もう一つ心臓関係のWEB講演会があっているのを思い出しました。私はいつも複数の講演をパソコンを並べて同時視聴するので、今日もなにげにそちらの会にも入ってみました。

    すると見始めてすぐに講演に引き込まれてしまいました。熊大循環器時代の先輩で今は慈恵会医科大教授になられた吉村道博先生の講演でした。心臓の生理から実験、そして臨床と話は幅広く、科学の面白さ、不思議、ロマンあふれる素晴らしいお話でした。内容は高度に専門的な話なのでこちらには書きませんが、目からウロコとはこのことかと思うほど感動的な講演でした。おかげで、もう一方で途中まで参加していた漢方の講演は全く頭に入りませんでした。

    ところで、リブレという血糖測定器をご存知ですか。パッチ型のセンサーを二の腕にペタっと貼るだけで2週間連続した血糖が測れます。結果は数値と折れ線グラフでスマホで見ることができます。今日来た患者さんが結果を見せてくれました。最初は食事のたびに血糖が200くらいまで急上昇していました。何をどのくらい食べると血糖がどこまで上がるという結果をリアルタイムにフィードバックしてくれるので、自然と食事を気をつけるようになります。また食後に運動することで血糖が上がらないのも一目瞭然でした。その患者さんは2週間測定している間に食事と運動を工夫し、後半では食後血糖があまり上がらない様になっていました。素晴らしい。今、スマートウォッチで血糖が測れるセンサーが開発されており、市販される日も近いと聞いています。こういうデバイスの発達は生活改善の大きな助けになると期待できます。