むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 休日におすすめのドラマ

    秋分の日でお休みですね。まだあまり旅行などできる状態ではないので家で過ごす方も多いと思います。そこで、最近私の見ているおすすめドラマを紹介します。ネットフリックスで見ていますが、「バイバイママ」という韓国ドラマです。妊婦のママさんが、いつものように道を歩いていたら、交通事故にあって死んでしまう。子供は無事に助かる。ママは我が子を一度も抱くことなく死んでしまった未練で幽霊になって子供につきまとう。ヒョンなことからママはこの世に生き返った。49日だけという期間限定。子供に会いたい、抱きしめたい。親にも会いたい。短い時間でしたいことはたくさんある。そんなドラマです。まだ途中までしか見ていないので、毎日うるうるしながら見ています。こういうドラマを見ている影響もあり、昨日ブログに書いたように一日一日を大切にしないといけないと思うし、妻、子、親、兄弟などにも悔いがないように日頃から接しておかないといけないと思うのです。せっかくの祝日、有意義にお過ごし下さい。

    今日はハイブリッド形式の講演会があり、私は演者だったので公演会場のニュースカイホテルに行きました。コロナ前は結構勉強会でこいうホテルにでかけていましたが、今回1年ぶりくらいでした。行ってみたらシルバーウィークなのに本当にガラガラで人気も少なく大丈夫かなと思いますが、きっと大丈夫ではないはずです。この苦境から早く脱して、みんなが旅行できる世になってもらいたいです。新市街付近では現在3つほど大きなホテルの建設が行われています。現存のホテルも経営が厳しいのに、いま巨額を投じて新たにホテルを建設するのは大丈夫か心配になります。

    今日の講演で話したのは漢方の話題でした。日常の口内炎とかしゃっくりとか膀胱炎などたわいもない治療の話からコロナワクチンの副作用対策やがん患者さんのサポートなどいろんな話題を提供しました。漢方は2000年の歴史が有効性を担保してくれているので、最近はやりの臨床治験などとっくに終わったも同然です。医学部ではほんのさわりしか勉強しないのできちんと使える人が少ないだけで、本気でやればすごく有効性が高いと思っています。

  • くまもとマスク

    敬老の日でした。昔は敬老の日は9月15日と決まっていて、熊本では藤崎宮の大祭でしたが、最近は敬老の日が月曜に移動しています。また、去年に引き続き藤崎宮の秋の大祭はコロナで中止。夏の江津湖の花火大会も中止だったので、なんか季節感がないまま年月が過ぎていきます。老人ホームでも敬老の日は一大イベントだったのですが、最近は家族の訪問も制限されて、お祭りとは程遠いものとなっています。というわけで、ただのお休みの月曜となりました。私は、近々漢方の講演を2つ頼まれているのですが、日頃は忙しくて全くスライドを作る暇がないのでこの休み中に集中してスライド作りです。また、経理の仕事も溜まっており、帳簿をつけたり領収書を整理したりと、分刻みのスケジュールです。

    家にばかりいても仕方ないので、スポーツジムで5キロ走って施設内の温泉で汗を流しました。いつもYouTubeを聞きながら5キロ走るのですが、YouTubeが面白いとあっという間に走り終わります。先日、スマホでアマゾンプライムの映画を見ながら走ってみましたが、これは辛いです。小さい画面を走りながら見るのは厳しい。特に、韓国ドラマだと字幕がないと意味がわからないので、途中で無理だと諦めました。

    下通りを歩いていたら、「くまもとマスク」の販売ブースが出ていました。「くまもとマスク」は当院でもお世話になっている薬品卸のジェネフィットジャパンがコロナ第1波でマスク不足が深刻だった際に国産でマスクを作ろうと三角に工場を作ったものです。品質もよく医療用のクオリティーです。くまモンシールが付いていて、県知事さんが使っているものと同じだと聞いています。当院横の凌雲堂薬局にて手に入りますよ。

  • 地域医療センターの思い出

    真夏のような日差しの一日でした。連休でゆっくりされている方も多いと思います。私は朝から医師会病院の当番だったので、お仕事でしたが、コロナも落ち着いてきてのんびりした外来でした。それでも、胸痛で心筋梗塞を疑って精査したり、尿管結石で痛がっている人も来たりで、さすがに救急外来というのはいろんな患者さんが来ます。私は、医者になって2年目を医師会病院(地域医療センター)で研修したため、大学院生時代もずっと医師会病院の夜の救急当番に入っていました。思い返すと、ここでバラエティーにとんだあらゆる急患に遭遇して、外来の基礎を学んだような気がします。

    医師会病院は繁華街から歩いて5分という地の利もあり、夜の外来は忙しかったです。12時過ぎた頃、酔っぱらい(急性アル中)がよく運ばれてきていました。そして、2時も過ぎた頃、風邪みたい、といいながら飲み屋のお姉さんやバーテンさんたちが受診。外国人も多かったです。昔は小児科外来が大忙しで何時間も待つ状態でしたが、このところのコロナ禍で急激に小児科の受診は激減しています。今まで、夜中に熱が出たら心配だからとりあえず受診していたような患者さんが、一晩様子を見るようになったものと思われます。

    今、私はは循環器を専門にしていますが、医師会病院で研修した当時は胃カメラの手技が面白くて没頭していました。服部胃腸科の桜井院長はその時の同僚です。二人で胃カメラの技術を切磋琢磨していました。しかし、もう一つ私は当時から循環器を勉強したかったので、暇さえあれば心エコー室に入り浸ってエコーを習いました。当時指導してくれたのが循環器部長だった後藤先生(今は御幸笛田のごとう循環器内科院長)でした。私の恩人の一人です。

  • たこつぼ心筋症

    たこつぼ心筋症という病気があります。変な名前ですが、国際的にもこのままTAKOTSUBOで通用します。ただ、外国人にわかりにくいので英語名でカテコラミン心筋症という別名もあります。非常に心筋梗塞と紛らわしく、鑑別診断に上がるのですが、最終的には心臓カテーテル検査ではっきりすることもしばしばです。症状は心筋梗塞とにていて、胸が苦しい、しめつけられる、呼吸困難感などです。心電図を取ると心筋梗塞とほとんど見分けが付きません。心筋梗塞は冠動脈という心臓を取り巻く血管が詰まってしまう病気です。糖尿病や高コレステロール血症が原因となることが多いです。一方、たこつぼの原因はストレスです。身内がなくなったり、何かとても強いストレスにさらされたときに急に心不全のような胸部症状が出るのですが、心筋が麻痺したように動きが低下します。昔「心臓麻痺」と言っていたものの中にタコツボが含まれていたと思われます。

    先日、このタコツボの患者さんを経験しました。私は、心電図などから心筋梗塞を強く疑い、救急病院に紹介し、行った先でカテーテル検査をした結果タコツボと確定診断されました。さいわい心筋梗塞ではなかったので、数日で退院されると思います。このような症例は当院の外来で年に一人くらい経験します。

    漢方を専門にしていると、病名をつけるのも難しいような難解な症例によく出くわします。便宜上、自律神経とか、身体表現性障害とか疼痛性障害とか言いますが、なにか重大な疾患を見逃していないかといつもヒヤヒヤします。先日は胸水の溜まった人がいて、胸膜炎と思って治療したものの全く改善しなかったので大きな病院に送ったら縦隔腫瘍(悪性リンパ腫疑い)と言われました。CTなどの検査ができないわれわれクリニックでは患者さんの診察においてひたすら感性を研ぎ澄まして嫌な予感がしないかに注意を向ける必要があると思いました。

    根子岳ビュー 月廻り温泉より

  • 学校のオンライン授業は東進を見習おう

    小雨の一日でしたが、ずいぶん涼しくなりました。いつものようにエアコンを付けていると、半袖の白衣では少し肌寒い感じでした。季節の変わり目、風邪には気をつけましょう。喘息や秋の花粉症も増えてきています。ひどくなる前にきちんと治療しておくことをおすすめします。

    毎日仕事が終わったあとはWEB講演会に参加して勉強しています。便利なもので、家にいながらにして東京などから配信される一流の講師の先生の講演を聴くことができます。全国版だと、参加者は2500名ということもあります。すごいです。ローカルの漢方のWEB講演会でも、全国から参加できるので200名を超えることはザラです。これまでリアルの勉強会だと、50名がせいぜいだったので、WEB講演になり、空間の制約がとれてとても効率よく勉強できるようになりました。

    ニュースを見ると、学校の授業もWEB配信になったけど、先生たちは試行錯誤で大変と言ってます。しかし、それはWEB配信のメリットを全くわかっていない。上述の通り、WEBだと空間の制約がないのだから、とりわけ授業の上手な先生が一人講義して、それを学年全員で見たらいい。授業の下手な先生は、カメラや音声担当をすればいい。公立の学校なら全国規模で日本一講義の上手な人の授業を配信したらいい。オンディマンドにすれば時間的制約もなくなるので、見逃した人や復習したい人は何度でも見ることができる。それを今の学校では旧態然として担任がクラスの40名前後のためだけに授業して配信するから非効率的だし、WEB講義が下手な人に当たれば最悪。この分野は、東進衛星予備校が先駆者です。一流講師陣の講義を日本全国から好きなときに受講できる。これからは塾だけでなく学校もこうあるべきでしょう。担任は授業するのではなく、履修状況の確認と受講のサポートだけすればいい。発想を変えないと公務員の先生たちはいつまでも効率の悪いことをやり続けるでしょう。