むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ヘルシーな外食メニュー

    当院でも医療従事者枠のコロナワクチン接種がついに始まりました。報道されている通り、注射そのものはたいして痛くもなく、なんてことありません。心配には及ばないみたいです。データを見ると、2回めの接種で結構な頻度で熱が出たり頭痛が出たりするらしいので、そのつもりで日程などを考えたほうがいいみたいです。私なりに考えているのですが、2回めの接種の前後に葛根湯+五苓散(または柴苓湯)を使ってみようと思います。副反応の予防になるのではないかと思うからです。当院での2回めの接種はこれから3週間後になりますので、漢方がいいかどうかはその後に報告したいと思います。これから、5月の連休明けくらいまでかけて医療従事者枠が進んでいく予定です。

    それにしても、今日は風が強く、天気予報は見ていませんでしたが以外にも曇り空で雨がふりそうでしたね。遠く南に発生した台風のせいでしょうか?診療が終わって、医師会で心臓検診班会議でした。入学式が終わり、新入生たちの心電図検診も進んできています。熊本市内の小中高校の何千という心電図を手分けしてチェックします。心電図は心臓検診班員がダブルチェックして、精密検査を要する生徒のリストアップをします。

    班会議が終わり、せっかくなので街でひとり外食をしました。今日は、下通りにオープンした「築地銀だこ」。たこ焼き屋さんですが、下通店は居酒屋です。おでん、モツ煮込み、焼き鳥、たこ焼きをいただきました。美味しかった。しかもこういうメニューだと炭水化物はたこ焼きだけ。あとはタンパク質と野菜なのでヘルシーです。

  • 体にいい塩「ぬちまあす」

    高血圧や慢性腎臓病で塩分制限を厳しく指導されている方は多いと思います。よく言われるのが一日の塩分摂取量を7g以下にしましょう、というもの。家庭で和食を中心にしたメニューでは塩分7gの料理はまずくて食べられません。病院の入院食がきちんと計算して7g程度になっているので、まずいという人が多いです。元気な人は、自分で梅干しや佃煮、ふりかけなどを勝手に添えて食べます。すると結果的には塩分10gは超えてきます。

    そんな方におすすめなのが、沖縄の「ぬちまあす」という海の塩です。塩化ナトリウムが75%で、25%はマグネシウムその他のナトリウム以外の成分です。いわゆる「にがり成分」がたっぷりはいった塩です。結構高いのですが、沖縄土産にいただければ嬉しい品です。私は沖縄にふるさと納税して「ぬちまあす」のセットをもらいました。この塩を蒸した野菜や焼き魚などに一振りすると、ものすごく美味しくなります。通常の食塩(伯方の塩など)は塩化ナトリウム99%くらいで鋭く指すような塩気ですが、「ぬちまあす」には塩気だけでなく、甘味や旨味が感じられます。そして、ナトリウムが少ないだけでなく、ナトリウムの悪い働きを打ち消してくれるカリウムやマグネシウムが豊富なので健康にも良いです。私の勉強している分子栄養学講座でもおすすめの塩です。

    いくら体に良いとはいえ、スープの味付けやパスタを茹でるときに入れる塩だとたっぷり必要になりますから、それにぬちまーすを使うのはもったいないです。そういうとき、私は藻塩(もしお)を使っています。海藻に海水をかけて乾燥させてつくった塩です。海藻からうまみ成分やミネラルが溶け出して、美味しい塩です。三温糖のような色をしています。

  • いい事は理屈抜きに実践すればいい

    最近テレビの車のCMを見ていると、むかし多かった車の性能を強調したようなものはほとんどなく、車を買ったらいかにウキウキ楽しい週末が過ごせるかとか、趣味のレジャーを楽しめるか、といったイメージCMが多く見られます。論理的な左脳に対してイメージ優先の右脳に訴える構造になっています。

    最近、薬の中にもこの車のCMのように性能をあれこれ語るより、とにかくイメージでその薬を飲んでおきさえすれば健康な未来が待っているといった薬があります。例えばスタチンというコレステロールの治療薬です。これはコレステロールの数字がいくつであれ、ちゃんと飲んでおきさえすれば将来起こるかもしれない心筋梗塞などを有意に減らすことができる薬です。 またSGLT2阻害剤という糖尿病治療薬は血糖の数字がどうあれこの薬を飲みさえすれば心不全や腎機能障害を軽減することができるということが分かってきており、薬の効果を数字であれこれ議論するよりも、ただ飲みさえすれば幸せな将来をかなえてくれる薬だと思います。

    その他、ビタミン剤も似たような効果を期待できるものがあります。例えばビタミン B やビタミン C です。これらのビタミン剤は効能をあれこれ知らなくても、きちんと飲みさえすれば身体に良い結果をもたらします。食事の面で言えばオリーブオイルやエゴマ油あるいは魚に含まれる DHA/ EPA などの良い油を取ることは非常に健康に良い結果をもたらします。あとは減塩することや糖分を取りすぎないこと。こういった当たり前の注意をすることがで幸せで健康的な将来が持っていると思います

  • 新しい糖尿病食のあり方(私見)

    従来の糖尿病治療はエネルギーコントロール食と言って1日の総カロリーを計算して制限する方法がとられてきました。しかしこのエネルギーコントロール食は十分なタンパク質やビタミンが取れず、栄養のバランスが悪いと思っています。そこで大切なのは糖質を制限して血糖を上げない食事です。最近話題の炭水化物ダイエット(炭水化物を制限してその他の肉や魚野菜などは制限しない食事方法)は同じカロリーの食事をしても血糖があまり上がりません。こういった食事を糖尿病の人には食べていただきたいと思っています。また同じ食べ物でも食べ方によって血糖が上がる場合とあまり上がらない場合があります。例えばご飯を暖かくして食べる場合と冷やして食べる場合では血糖の上がり方が異なります。冷えたご飯を食べると血糖はあまり上がらないことがわかっています。コンビニでおにぎりを買って食べる時、レジで温めますかと聞かれた場合、温めずに食べた方が血糖が上がらないと言うわけです。

    スムージーも人気ですが、スムージーにはリンゴやバナナなど甘い果物を一緒に入れますので、血糖はかなり高くなります。同じく市販されている野菜ジュースも、甘い果物を一緒に入れてあるため、単にトマトやニンジンといった野菜のジュースに比べて血糖が上がりやすくなっています。それを考えると、野菜はサラダとして食べ、果物はデザートとして食べた方が血糖が上がりすぎずにいいと思います。

    ご飯の前に野菜サラダを食べると同じ量のご飯を食べても血糖は上がりません。このような工夫を重ねることで栄養はしっかりとりつつ血糖を上げない食事が可能となります。食品交換表でカロリーの計算ばかりして味気ない糖尿病食に我慢するよりこのような知識を持って豊かな食生活を目指してはと思います。

  • 血糖をあげない食事法

    久しぶりに晴れた週末でしたが皆さんいかがお過ごしでしたか。私は朝から洗濯をしたり布団を干したりしました。押し入れの奥からほとんど使っていない布団まで出してきて干すことができました。昼から、あまりに天気が良いので阿蘇の温泉へ行きました。前回と同じ阿蘇大橋の近くのドンドコの湯まで行ってきました。阿蘇の山並みを見ながら入る露天風呂はほんとにリラックスします。

    温泉から帰ってきて、健軍アーケード近くの焼き鳥屋さんに入りました。焼き鳥とハイボール、どちらも血糖が上がらない優秀な食品です。締めにご飯や麺を食べなければこんなにヘルシーな料理はありません。これまでの食事療法といえばカロリー制限が主でしたが、私が考えるに大事なのはカロリーよりも血糖を上げない食品選びだと思っています。糖尿病でない人も血糖をあげないことが老化防止、生活習慣病予防になります。

    例えばご飯(米)を食べると血糖が上がりますが同じご飯でもバターライスにすると血糖の上がりがかなり抑えられます。ご飯の前にたっぷりの野菜サラダを食べるのも有効です。血糖を上げなければ体は糖化しません。糖化=老化です。糖化を抑えることで肌もきれいになります。血糖上昇を抑えることでインスリンの分泌を抑えることができます。インスリンは太る原因ホルモンなのでインスリン分泌が抑えられれば、同じカロリーをとったとしても肥満の防止になります。麺類はダイエットや糖尿の敵ですが、唯一血糖が上がりにくい麺は緑豆春雨です。緑豆には糖尿病治療剤のアルファグルコシダーゼ阻害剤(αGI)と同じ作用があるといわれています。春雨のスープや炒め物を上手に使ってダイエットしましょう。