むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 体にいい塩「ぬちまあす」

    高血圧や慢性腎臓病で塩分制限を厳しく指導されている方は多いと思います。よく言われるのが一日の塩分摂取量を7g以下にしましょう、というもの。家庭で和食を中心にしたメニューでは塩分7gの料理はまずくて食べられません。病院の入院食がきちんと計算して7g程度になっているので、まずいという人が多いです。元気な人は、自分で梅干しや佃煮、ふりかけなどを勝手に添えて食べます。すると結果的には塩分10gは超えてきます。

    そんな方におすすめなのが、沖縄の「ぬちまあす」という海の塩です。塩化ナトリウムが75%で、25%はマグネシウムその他のナトリウム以外の成分です。いわゆる「にがり成分」がたっぷりはいった塩です。結構高いのですが、沖縄土産にいただければ嬉しい品です。私は沖縄にふるさと納税して「ぬちまあす」のセットをもらいました。この塩を蒸した野菜や焼き魚などに一振りすると、ものすごく美味しくなります。通常の食塩(伯方の塩など)は塩化ナトリウム99%くらいで鋭く指すような塩気ですが、「ぬちまあす」には塩気だけでなく、甘味や旨味が感じられます。そして、ナトリウムが少ないだけでなく、ナトリウムの悪い働きを打ち消してくれるカリウムやマグネシウムが豊富なので健康にも良いです。私の勉強している分子栄養学講座でもおすすめの塩です。

    いくら体に良いとはいえ、スープの味付けやパスタを茹でるときに入れる塩だとたっぷり必要になりますから、それにぬちまーすを使うのはもったいないです。そういうとき、私は藻塩(もしお)を使っています。海藻に海水をかけて乾燥させてつくった塩です。海藻からうまみ成分やミネラルが溶け出して、美味しい塩です。三温糖のような色をしています。