むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • もったいない=>糖尿病まっしぐら

    月曜は昼から雨になり、昨日までの温かい陽気から一気に寒の戻りとなりました。昨日は北風が強く、夜に犬の散歩に出たら、阿蘇からの火山ガスと思われる硫黄臭がすごく立ち込めていました。1ヶ月ほど前にもブログに書いたのですが、最近は北風の日はいつもこんな感じです。あまりに臭いのでうちの北側にある川がよごれてヘドロからガスが発生しているのかもと思いましたが、熊本市内一体が臭ったらしいです。先日高森にドライブに行ったらすごい硫黄ガス臭だったので、喘息など肺疾患がある人は要注意です。黄砂などよりよほどダメージが強いと思います。

    最近は、糖尿病の患者さんを相当数見ていますが、やたら神経質にヘモグロビンA1cの値に一喜一憂する人と、全く気にしないで食事療法もしない人の両極端な患者さんが多い気がします。過度に神経質な人は、栄養失調、あるいは神経症(ノイローゼ)が心配。むとんちゃくな人は心筋梗塞、腎不全(透析)などに進行する可能性があり心配です。むとんちゃくな人たちに特徴的なのは、食べたいものは食べた上で、菊芋を最近取り始めたとか、糖質が減らせる炊飯器を買ったとか、全く努力とか制限をせずに結果を求める自分に甘い人。菊芋とか糖質を減らす炊飯器などでは糖尿病は良くなりません。まず、ご飯、パン、麺、お菓子その他小麦製品全般の摂取を可能な限り減らすことが大事。ただ、玄米とそばなら少し食べてもいいです。

    もったいない精神が強いと、家族の食べ残しとか、買いすぎたものが痛む前に全部食べちゃえ!的な意図せず過食になってしまう例も多々あります。先日コストコに初めて行ってみました。アメリカ留学中は時々行ったし、帰国後も福岡のコストコには行っていましたが熊本にできてから初めてでした。メンバーズカードを作る前にぐるっと店内を回りましたが、結局買い物はしませんでした。最初からわかっていましたが、販売サイズがでかすぎる。パンなど1袋に何十個入っているかわからない。ケーキも寿司も、お菓子もなんでも大量です。まともに消費したら糖尿病まっしぐらです。少なくとも私の生活スタイルには全く合わないと判断してメンバーにもなりませんでした。

     

    健軍の交番近くにある面白い道。 右へ進むか左へ進むか 分かれ道。ずっと進めば大きな差となります。人生もこんな感じでしょうか?

  • 忙しい土曜日

    土曜日は仕事を持った現役世代の高血圧や糖尿病など慢性疾患の患者さんが集中します。とにかく待ち時間を最小限にして、効率よく、しかも各人の要望を取りこぼさず丁寧に見ることを心がけています。血圧の治療などは、血圧手帳の確認くらいでどんどん進みますから、かなりのスピードで診察できます。開業以来使っているパソコンがもうすぐ7年を迎えますが、処理速度が遅くなってきて、私がどんどん診察するのについてきてくれません。時々カーソルがグルグルまわって止まってしまいます。そろそろパソコンの買い換え時だと思うのですがなかなか踏み切れません。新しくなると、画面の雰囲気も変わるし、マウスの動かす距離なども微妙に変わります。私は毎日100名ほどの電子カルテを処理しているため、マウスを持つ右手はクリックをする位置など非常に微細な動きを手が覚えているのです。パソコンが変わるとその手の動きにも修正が必要なので、スピードが思ったほど上がらない可能性もあるのです。

    さて、その土曜日の慌ただしい診察が終わったら、弁当をかき込んですぐに医師会ヘルスケアセンターに心臓検診にでかけました。午前中の診察に引き続き、ノンストップで夕方5時まで診察でした。終わったときはくたくたになっていました。今日は走れない、ジムは無理・・。夕食後に犬の散歩を済ませたら、ランニングは休んでジムの温泉だけ入りに行きました。リフレッシュできました。

    韓国語と中国語をNHKラジオで勉強をはじめましたが、ハングルはもしかしたら読めるかもと思ってきました。日本語はひらがな、カタカナなど何の法則もなく50音が2種類存在します。元をたどったら漢字に行きつくのですが、外国人がそこまで学習する必要はないと思います。一方、ハングルはまるで発音記号、あるいはローマ字みたいなもの。子音と母音の組み合わせで文字ができているので、法則を覚えれば読めるようになります。日本語より子音も母音も多いですが、日本語の50音を2種類覚えるより簡単なはず。何のためにハングルを学ぶのかと言われたら、答えに困ります。韓ドラをもっと楽しむためなのですが、耳学問で覚えた単語の数々はハングルでどう書くのか、発音を間違っていなかったかなど、興味はつきません。さっき蔦屋に5月号のテキストを買いに行ったら、最後の1冊でした。あぶなかった。ギリギリ間に合いました。

  • 技術は進んでいるのに・・

    私は写真が好きで、ブログにも毎日自分で撮った写真を上げています。以前は一眼レフやコンデジを使って気合を入れて構図やピント、露出などに気をつけながら一枚一枚撮影していましたが、最近はiPhoneでぱぱっと撮っています。構図は1°でも傾いていると気もち悪い写真になるので、撮ったあとに水平を合わせて修正することもあります。露出は暗くなってしまったら補正して明るくします。構図も、うまく被写体に寄れない場合があるので、できた写真に無駄な余白が多いときはトリミングして構図を整えます。ただ、毎日のブログとなると、なかなかそこまで時間をかけず、撮って出しの写真を使うことがほとんどです。今日熊日新聞を見ていたら、フォトコンテストの入賞作品が載っていましたが、入賞者はみな70−80歳台。写真は高齢者の趣味なんでしょうか?

    実際には、若い人皆さんも携帯でバンバン写真を撮っています。むしろお年寄りのほうが写真をとらないような気がします。ということは、携帯でとる場合と、フォトコンに出すような一眼レフで気合を入れてとる場合で年齢差があるのでしょう。しかし、私の経験から言うと、一眼より最近のスマホの方がきれいに取れます。失敗が少ない。世の中技術がどんどん進歩しますから、昔のやり方で難しかったことが今はかんたんに誰にでもできるようになっています。いつか、フォトコンテストにもiPhoneで撮った作品が載ればいいなと思います。

    技術は進歩しているのに、昔のやり方にこだわる人は多いものです。例えば車。オートマは運転が簡単で楽ですが、いまだにマニュアルが好きという人もいます。たとえば履歴書。ワープロ書きすれば何度でも書き直しできますが、何故か手書きにこだわります。例えば、小銭の支払い。コンビニや私のよく行く水春(温泉)のレジで不思議と若い世代も現金を出しています。電子マネーなら一瞬で決済できるのに、片手にスマホを持っているのに財布から現金を出している人、私からすれば不思議で仕方ないです。

  • どんどん国際化している

    気温がかなり上がって来ました。診察室は冷房を入れて頭を冷やさないと、オーバーヒートしそうです。周りのナースをみると、半袖の人もいればカーディガンを羽織っている人もいる。暑いのか寒いのか、人それぞれ感じ方は違うようです。そういえば、今日訪問診療したお年よりも、まだベッドサイドにストーブがついていました。私にしてみれば暑くてたまらないのですが、冷え性の人はまだ寒いのでしょう。高齢者は不思議と暑さに強く、真夏の熱中症になりそうな時期にも冷房をつけずに過ごしている人が多く見られます。暑く感じなくても体から水分が蒸発しますから、脱水になったり熱中症になります。まだ4月ですが、すでに熱中症が報告されています。みなさんも気をつけましょう。

    昨日取り掛かった心電図判読は思った以上にはかどり、今朝方には全部終了しました。800枚以上あると思っていましたが、もう一度カウントしたら450枚くらいでした。どうりで1晩で読み終わったわけです。ただ、熱中して作業したので、中国語、韓国語の勉強が少し遅れ気味です。今日はベトナム人が診察に来ました。さすがにベトナム語まで勉強するのは難しいですが、熊本に在住する外国人で最も多い国籍はベトナムです。すでに老人ホームなどの介護の世界ではベトナム人、フィリピン人、インドネシア人などがたくさん働いています。案外身近に多国籍な職場が存在しています。

    お隣中国はどうかと言うと、たまに中国人も日本で働いていますが、最近は中国のほうが給料が良いので、日本に来るメリットはなくなっています。逆に日本からは相当数が中国に仕事に行っています。現地に工場があって出張で行く人もいますが、あちらのほうが給料が良いので出稼ぎに行くパタンも増えてきているようです。そういう意味でも、これからは英語、中国語は必須です。加油!(中国語でガンバレ)파이트(韓国語でファイト)

  • 熊本地震から7年

    熊本地震から7年です。だいぶ復興しましたが、まだ傷跡はあちこちにもみられます。私の自宅も雨漏りなど大事なところはすぐに直してもらったのですが、去年やっとひび割れたブロック塀の修理をしました。室内の壁紙はまだ破れたままです。仕事が忙しいので、家の修理に来てもらう暇がありません。それでも、雨が漏れず、エアコンが効いていれば快適です。この7年は当クリニックの歴史でもあります。地震があったその日、当クリニックはちょうど建物の建設中で基礎工事が終わり棟上げをしたところでした。まだ壁も何もない状態だったので、幸い地震の被害はありませんでした。それでも、建築資材が届かなくなったり、大工さんが仮設住宅建設のためにかり出されて、当院の完成は予定より1ヶ月以上遅くなりました。7月オープンのつもりだったのですが、9月1日オープンとなりました。

    それから、7年です。私は医療のことはわかっていても、経営のことは素人だし、スタッフの面接や運営などわからないことだらけでした。それでも、開院当初から私の片腕となり、献身的に働いてくれたスタッフが今も働いてくれていることは感謝してもしきれないほどです。今では、私があれこれ言わなくても各自が患者さんのため、病院のためにしっかり責任を果たしてくれるので、私は幸せものだと思います。クリニックだけでなく、関連の取引業者さんたちにもたくさん助けられています。

    通院患者さんも単なるお客さんではなく、当院を成長させるための大切な役割を果たしていただいています。おかげで、開院当初はうまくできなかったことも今ではスムーズにできる様になったことがたくさんあります。開院7年の歴史の後半はコロナ対応に追われ、ストレスの多い3年でした。やっとコロナ禍も落ち着き、ポストコロナに向けて着々と新しい取り組みを始めているところです。