むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • オーディオが男の趣味だった頃の話

    今の世代はみんなスマホでイヤホンという音楽鑑賞スタイルですから、想像がつかないと思いますが、むかしは応接間や書斎などにどーんと大きなステレオセットとスピーカーを置くのが大人の男の夢だった時代があります。ステレオはデカくて重いアンプ、CDプレーヤー、カセットプレーヤー、時にはレコードプレーヤーなどなど下から重い順に積み上げていきました。スピーカーも重低音の出る大きなもの(ウーファー)から高音の出る小さなもの(ツイーター)まで3つほどついて1つの箱になっていました。いい音が出るようにスピーカーの下にブロックを敷いたりして工夫していました。ステレオメーカーも、アイワ、デノン、パイオニア、サンスイ、などいろいろあって電気屋さんで音を聴き比べるのが楽しかった思い出があります。わたしも親にねだって大学生の頃買ってもらった覚えがあります。

    あの巨大なステレオコンポが粗大ゴミと化していった最初のきっかけは、BOSEの小さなキューブ型のスピーカーだったと思います。よく飲食店や美容室などの天井にさり気なく取り付けてあり、目立たないのに圧倒的なサウンドで存在感抜群で驚きでした。その後の技術革新で、ノイズキャンセリングヘッドフォンが出たときもびっくりしました。ノイズの逆位相の音を耳元で流すことで静寂が生まれる。いまやヘッドフォンだけでなく車の中でカーステレオがノイズキャンセリング機能を持ったものまであります。すごいですね。

    私が訪問診療している老人ホームにオーディオ好きの患者さんがいます。部屋にはすごくいい音のするステレオがあり、いつも音楽がかかっています。その音楽ですが、皆さん想像するような演歌とか美空ひばりではありません。今日訪問したら高田みづえの曲がかかっていました。わ~懐かしい。僕が小学校の頃聞いていた曲だ。もう、老人ホームで高田みづえ、山口百恵の世界です。あと数年したらキャンディーズ、ピンクレディー、西城秀樹の時代が来ると思います。そういえば、郷ひろみはシニア向けマンションのCMをやっていますね。そんな時代になりました。