むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 慢性腎臓病の治療

    来週からGWだからか、今日は100名近い来院数で待ち時間も多めだったと思います。静かに待っていただきまして、ありがとうございます。なかには午前中来ていったん引き返して午後来院された方もおられたと聞きました。もしそのように午前中に来て出直して頂く場合は、名前だけ書いておいてください。優先的に見たいと思います。夕方は6時過ぎまで診療して、終わり次第医師会に心臓健診班会議のため出かけました。幸い道は混んでおらず、遅刻せずにすみました。今、小中高校で新入生の心電図健診が行われていますが、先週私は550枚の心電図を判読しました。今日は班員みんながその結果を持ち寄って精密検査に呼び出す生徒のリストアップでした。もう10年近くやっているので、抽出ガイドラインは頭に入っているはずなのですが、なかには悩ましい心電図もあります。疑わしきは精密検査呼び出しとなります。事故が起こってはいけないからです。ここで言う事故は体育や部活、とくにプールなどでの不整脈を始めとする心事故です。

    夜に犬の散歩をしていたら、生暖かい風が吹いています。もう冷房がないと不快な感じです。天気予報では明日は大雨です。薬が切れる場合は仕方ありませんが、数日余裕があるようなら天気のいい日に来院されたほうがいいかもしれません。途中安全運転でお越しください。

    さて、今日は腎臓病の話をしますが、健診などで腎機能が少し低下していると、すぐにでも透析に移行しそうな勢いで脅されて来院される方があとを絶ちません。実際にはこのまま腎機能が悪化すればいつごろ透析になるのかはグラフを書いてみると予想できます。健診ではそういう手間を取らないで脅すだけ脅すからたちが悪いです。通常、10年以上かかってゆっくり進行するので、血圧やコレステロール、血糖などの対策をきちんとするだけでも進行を遅らせることができます。最近の一番の話題はSGLT2阻害剤という糖尿病治療薬が腎臓病の進行を遅らせるとわかったことです。とても有効性が高いので、恩恵を受ける人も多くなると思います。