むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 年賀状について

    今更という感じもしますが、雑感を書きます。

    昨年末にうちのクリニックに来ている郵便局の人が、年賀ハガキの注文を取りに来て一枚の案内の紙をくれました。それには、震災に見舞われた熊本は全体が喪中のようなものだから、謹賀新年とは書かずに謹迎新年と書きましょうと書いてありました。つまり「賀」の字を書かないようにとの配慮です。

    当クリニックから出した年賀状は、一応そのアドバイスに従い、「賀」の字を使わずに書きました。しかし、正月があけてみると、届いた年賀状は一つ残らず通常通りの挨拶です。何ら変わったところはありません。結局、郵便局の人が気をまわしすぎたわけです。

    そもそも、年賀状に「喪中」の制度があるのがとても煩わしいですね。せっかくもらっても返事を書かないで気まずいし、あらかじめ喪中ハガキを書いていたとしても、みんながそれを気に留めてくれるかさえ分かりません。これから日本の人口はジェットコースターのように急降下します。つまり、これからの多死社会の中、日本中多くの家庭が喪中となり、年賀状を書けなくなると予想されるのです。

    そんなややこしい制度はさっさと撤廃して、喪中でもみんなに「おめでとう」の言葉を掛け合って、新年を明るく迎えましょう、といった方がいいのではないかと思うのです。