むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ストレートネック

    当院に随分前からかかっていた患者さんで、肩こり、手の痺れなどがあまりにひどく相当悩んでおられました。そのせいでうつのようになったため、うつの治療もしました。整形でも検査を受けたりリハビリしたり、電気治療をしたりしました。電気治療は若干効果があり、自宅でもできるようにと、低周波治療器を購入したりされました。しかし、神経内科に行ってMRIをとっても、特に異常はないとのコメントでした。何件もの病院を回って結局よくわからないまま数ヶ月が経ちました。

    抗うつ剤の治療で少しは調子がいいものの、なかなか以前のようなコンディションにならないため、手をこまねいていました。ある日、その患者さんが他院で撮影したMRI画像をもらってきてくれました。見てみると、なんと定規で書いたようなストレートネックです。首の骨は横から見ると通常緩やかなカーブを形成しているのですが、そのカーブがなくなっています。これが原因じゃないですか、と患者さんに言いました。何件も病院巡りして今まで誰にも指摘されなかったそうです。

    私はこれまでストレートネックの鍼治療を何人もしましたが、実はセルフ整体(自分で自分に施術する)が最も効果的だと思っています。そこで、その患者さんにもちょっとしたセルフ整体のコツを説明しました。結果・・・2週間後に来院された際にはすっかり肩こりも手の痺れも取れて、元気になったそうです。こういうのが嬉しいですね。

  • 2年目に入り

    開院1周年で、あちこちからお祝いのお花などをいただきました。ありがとうございます。涼しくなり、落ち葉の季節となりましたが、最近ありがたいことにどなたかご近所さんと思いますが、朝からクリニックの前をきれいに掃除してくれる人がいます。誰にお礼を言えばいいかわかりませんが、この場を借りてお礼申し上げます。地域の皆さんには、ますます安心を提供できるように頑張ります。

    今、当院の患者さんの中には職場でのストレスで体調を壊してしまって来院される方が結構います。大変ですね、無理しないでくださいね、という感じのお話をします。一方、自分のクリニックも看護師さんや事務員さんにとってみればいち職場ですから、当然ストレスがあったり不満があるかもしれません。看護師さんたちは引く手あまたですから嫌だと思えばすぐに転職していきます。そんななか、オープニングスタッフが当院にそのまま1年勤めてくれたことは、感謝に絶えません。職場でのストレスがないように、働きやすい環境を作るのは私の仕事だと思っています。自分のところの職員がハッピーでないと、患者さんに優しくすることはできません。まずは足元から固めよです。

    9月1日は当院と連携している学研ココファン西原がオープンしました。全国チェーンの高齢者施設です。来週からは、こちらの施設にも訪問診療を開始します。自力で通院できない場合、遠慮なくご相談ください。

    江津湖に沈む夕日

     

  • プロフェッショナル

    NHKの番組でプロフェッショナルという番組があります。一流の仕事人のドキュメンタリーです。たまたまテレビをつけたらこれが始まり、見入ってしまいました。花屋の店主のお話でした。花屋とはいえ、超一流です。生け花の大家でもあり、花を長持ちさせたり開花調整させたりという花に関するすごいベテランです。一流とはこんな仕事をするんだと、感動しきりです。

    やはり、すべてにわたって手を抜かない、やれることは全てやる、そして常に勉強。これはどんな仕事に関しても同じだと思います。もちろん私たち医療もそうです。患者さんが何人来ようが、私たちの仕事は医者一人に対して患者さん一人、一対一です。それを一例一例丁寧に話を聞いて最も良いと思われる治療法を提案します。

    これが、医者一人に対して患者さん大勢という雑な仕事をしてはいけません。最近の患者さんはとても流動的で、昔のように一度決めたかかりつけ医と何十年も付き合うという人は珍しく、ちょっと治りが悪いと次の病院に移ってしまいます。私も、一流と呼ばれるよう努力を続けるのみだと、テレビを見て思った次第でした。

    浮島神社

  • 夏休み最後の休日

    いよいよ夏休みも終わりですね。お子さんがいると、2学期の準備があります。宿題は終わったでしょうか。夏休みの自由研究なんてありましたね。これば、テーマが漠然としすぎていてやりにくいです。もっと具体的に、「福祉について」とか、「環境について」とか決めてもらったほうがいいのではないかと思います。とにかく、子供が自分で考えるということはあまり期待できないので、親の負担は大きいです。そして、ギリギリになって、雑巾を持っていかんといかん、とか言いだして、慌てることもありました。今はコンビニや夜遅くまで開いているスーパーキッドなどがあるので雑巾もすぐにゲットできることでしょう。

    だいぶ涼しくなってきたので、約半年ぶりにランニングを再開しました。日曜日は嘉島の浮島神社まで走りました。涼しくなったとはいえまだまだ暑いです。汗だくで、水分補給しながらゆっくり走りましたが、やはり帰り道は歩きです。往復14キロでした。本当に久しぶりに走りましたが、体は覚えていました。以前とあまり変わらず、楽しく走れました。

    ところで、当院は今週9月1日をもって丸1周年です。おかげさまでたくさんの患者さんに来院いただける地域に根ざしたクリニックに育ってきました。また、心に悩みを持つ人たちには予約なしで当日すぐに対応する体制をとっているため、駆け込み寺的な役割も果たすことができました。これからも皆様の体も心も健康で過ごしていただけますよう、精一杯お手伝いいたします。

    嘉島の浮島神社です

  • 医療の価格は公定価格

    私たちのように保険診療をしている場合、診察料や処方箋料などほとんどすべて国が定めた公定価格です。裁量の余地はありません。したがって、東京のように地価(テナント料)が高いところも、田舎のように安いところも患者さんを一人診察して入ってくる収入は同じです。

    一方、レストランなどは全く違います。テレビを見ていたら、ぐるナイという番組をやっていました。例えばフレンチレストランで総額2万円と思うだけのメニューをオーダーしてぴったりかどうかを競う番組です。見ていたら、興味深いことに気づきました。それは、出演者が値段を当てるかどうかという視点ではなく、素人が思った値段と、店が決めた値段の差が面白いということです。店のオーナーは値段を好きに決められます。材料費+光熱費+人件費+テナント料+自分の腕が値段になるので、いくらで提供するかはオーナーの思い一つです。つまり、タレントが2万円と思ったメニューの実際価格が2万2千円だったとすると、その店の値段設定は素人の味覚+高級店だからこのくらい高いだろうという思いの総額よりさらに1割高かったということになります。素人は値段が味だと思うでしょうが、実際には人件費やテナント料も含まれていることを忘れていると思います。しかも、1皿あたりの人件費や地代などは1ヶ月で何人の客が来るかで割り算されるので、計算は難しいです。

    医療は腕が良くても悪くても同じ価格に設定されています。レストランのように自由な設定価格で医療を提供する自由診療(美容整形など)もありますが、それは例外です。公定価格の中でできることはあまりに限られており、規則(ルール)に従う以外方法がないのです。例えば私たち内科医が心療内科をやっていると、カウンセリング代が取れません。何分話を聞いても3分ですむ血圧の患者さんと同じ値段です。それでは割に合わないし、それでもカウンセリングしましょうという人が少ないのも納得です。でも、それが医療費(診療報酬)のルールなのです。