むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • うつの治療は食事が基本

    うつの患者さんにいつも聞くことがあります。それは、ちゃんと食べているかということです。これは体を建て直す基本です。うつの人はなかなかきちんと食べられません。それは、そもそもうつになったきっかけが忙しすぎて食事もままならない生活をしていたということがよく見られます。また、うつになってしまったら、寝てばかりで昼まで寝て朝ごはんは食べない、外出しないから昼もあまり食べない、夜はちょっとだけという感じです。これでは病気は治りません。うつは心の病ですが、きちんと食べないと治せません。その点、ご飯が作れなくなって実家に帰ったらお母さんが3食作ってくれるので、食欲はなくても頑張って食べた、という人は、食べているうちに治ってくることがあります。

    鬱を治すのに必要な栄養は鉄分とタンパク質です。これがないと、頭のセロトニンという物質が足りなくなり、気分が落ち込んだり不安になったりします。また、タンパク質からセロトニンができる過程でメラトニンというホルモンも産生されます。メラトニンは睡眠に関連する大切な物質なので、タンパク質と鉄をしっかり取ることで、睡眠もよくなってきます。

    どのくらいのタンパクが適量かというのはいろんな説がありますが、体重キロあたり1gくらいと言われています。60キロの人なら60gのタンパクです。これは、ステーキに換算すれば300g程になるとのことです。これは結構な量です。日本人にとってその量を毎日取るのは結構きついと思いますが、ご飯やパンなど炭水化物を減らして、できるだけ肉と野菜をたくさん食べるメニューを工夫したいものです。(参考 http://www.shirokawa.jp/column/kawatani_akiko/2829/

  • がってんでも認知症と血糖についてでした

    連日話題にしていた認知症の本はついに読み終わりました。大変納得の行く内容でした。著者は、アルツハイマー病は36通りもの原因があって、その殆どは生活習慣に原因するものと考えています。もちろん遺伝的体質もあるのですが、遺伝的素因を持っていても生活習慣を正すことで認知症の発症を抑えることができるということです。折しも、今日のためしてガッテンでは認知症の予防が話題になっていました。見たいと思っていたのですが、仕事が遅くなり慌ててテレビを付けたら最後の10分でした。それでも、結論の大事なところだけ見ることができました。

    http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20180523/index.html?c=health

    ガッテンの結論は、私が昨日書いたことと同じでした。認知症は生活習慣で起こってくる。特に血糖を上げないことが大切。ご飯は100グラム以下に制限すること。ご飯の前に野菜を食べること。そういう結論でした。インスリンが脳に作用することで神経が増えるといっていましたが、糖尿病の人はインスリンが過剰に分泌されているにもかかわらずそれが働かなくなっており「インスリン抵抗性」といいます。この状況では、たとえインスリンがあっても脳神経は増加しないと思われます。

    そういうときに、ケトン体は脳でエネルギー源となります。インスリン抵抗性のため糖を有効利用できない脳は機能不全に陥るのですが、ケトン体はそういったエネルギー不足の脳で燃料として有効利用されるのです。ケトン体はココナッツオイルを空腹時にスプーン1杯摂れば増えてきます。ポイントは空腹です。ケトンを増やすには12時間ほどのプチ断食でいいようなので、朝ごはんか昼ごはんを完全に炭水化物ゼロ(例えばコーヒーのみ)とすればOkです。コーヒーにココナッツオイルを入れると、香りも良く効果的です。朝食を抜いて仕事中にお腹がグーとなるのは恥ずかしいですが、グーとなるたびに脳神経は増加し、認知症からは遠ざかるのです。

     

  • グルテン(強力粉)はできるだけ避けること

    今日も一日アルツハイマーの治療について勉強しました。今読んでいるのは、先日のTV番組「世界一受けたい授業」で取り上げられたプレデセン教授の提唱するリコード法という治療法を解説してある本です。タイトルは「アルツハイマー病 真実と終焉」です。とても内容が濃くてある程度専門的な知識がないと難しいかもしれません。ただ、内容は生活改善を主体とした認知症の予防と治療ですから、是非とも取り組みたいものです。一読の価値ありです。

    昨日はミネラルの話を書きましたが、今日はもう一つ大事な食事のことを書いておきます。詳しくは本書をお読みいただけたらと思います。認知症を予防(治療)するには糖質を制限すること、いわゆる炭水化物ダイエットです。さらに夕食から朝食まで12時間は開けること。夜間間食をしないで12時間開けると血中ケトン体が増加します。それが、認知症の治療になります。米も小麦も食べ過ぎないようにしましょう。パンや麺類も避けるべき食材です。特に強力粉でできたパンやパスタはグルテンというタンパク質が多く含まれます。グルテンはアレルギーを起こしやすく、消化管をいためます。リーキーガットと呼ばれるのですが、傷んだ消化管の粘膜からアレルギー物質が体内に取り込まれ、慢性炎症の原因となります。これが認知症にも関連するということです。最近はグルテンフリーの食材も多いですが、最初からパンやパスタをなるべく食べないことです。(参考:「いつものパン」があなたを殺す)三笠書房)

    さらに、胃酸を抑える胃薬はビタミンや亜鉛の吸収を抑制することから避けるべきだそうです。炭水化物制限をすると過剰な胃酸が減って胸やけしなくなるということから、結果的にプロトンポンプ阻害剤のような胃薬を必要としなくなるのは一石二鳥です。また抗ヒスタミン剤(風邪や花粉症の際に処方されるもの:H1ブロッカーと、ガスターのような胃薬:H2ブロッカー)も脳に作用するため、長期投与は避けたいものです。まだまだ色々書いてあるので、また日を改めてご紹介します。

    https://www.amazon.co.jp/アルツハイマー病-真実と終焉-認知症1150万人-時代の革命的治療プログラム-デール・ブレデセン/dp/4802611404/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1526994948&sr=1-1&keywords=アルツハイマー病真実と終焉

  • 金属(ミネラル)成分と認知症

    認知症の本を読み始めて1日です。まだ半分しか読めていませんが、読み始めるととても面白く、ためになります。私の場合、一つのことに興味を持ち始めると、とことん追求します。その分野についてはどんどん詳しくなって、しばらくすると、講演できるレベルまで勉強します。今は昼も夜も犬の散歩をしながらもアルツハイマーの治療と予防について考えています。

    アルツハイマーを起こす原因は沢山あります。実際にかかってしまったら、どの原因で認知症になったのかを考えて、その原因を徹底的に除去しないといけません。しかし、まだかかっていない場合、いくつもある可能性はどれもできる限り避ける方法を考えないといけません。昨日書いたように、糖質制限は基本中の基本です。他には、鉛やアルミは避けないといけません。古い虫歯の充填物に鉛が含まれるものもあるそうです。魚の鉛は水俣病で有名ですが、食物連鎖からマグロ(ツナ)が要注意です。アメリカではツナは妊婦さんは食べないように指導されています。サバやサーモン、イワシ、アジなどは大丈夫なようです。

    料理に使う銅なべ、アルミ鍋やアルミ箔も要注意です。これは10年以上前から指摘されています。なべは鉄かホーローが安全です。逆にできるだけとった方がいい金属としては、亜鉛とマグネシウムです。亜鉛はビール酵母に沢山含まれるのでエビオスもいいとおもいます。マグネシウムはにがり成分です。私はサンゴ(炭酸カルシウム)が何万年かかけて海の中でマグネシウムと反応してできた炭酸マグネシウム・カルシウムのドロマイトというサプリを飲んでいます。

  • 糖質制限で認知症予防

    日曜日は雲ひとつない快晴に恵まれました。校医をしている中学校の運動会を見に行きました。あまりの陽射しに顔や頭皮がヒリヒリします。帰宅して慌ててビタミンCを飲みました。こういう時は、通常の健康維持に必要な量ではなく、治療量が必要となります。私は通常一日4gくらいのビタミンCを飲みますが、今日はその倍は必要かと思います。ビタミンCは水溶性で過剰な分は尿中に排泄されてしまうため、一気に飲まずに5-6回に分けて飲むほうが効果的です。

    私はこのブログを一日も欠かさず書いていますが、これだけアウトプットが多くなると、ネタも尽きてきます。たえずインプットする必要があります。インプットの代表が健康番組を見ること、ネットで医療関係のニュースを見ること、医学雑誌や本を読むこと、などです。特に、テレビなどで話題となったネタは、必ず情報元になった本や文献を検索します。今はアマゾンですぐに買えますから、芋づる式にどんどん情報が入手できます。先週は世界一受けたい授業という番組でアルツハイマーは治るという話題をやっていました。テレビではたいした治療法を紹介しないまま終わってしまい、がっかりだったのですが、ネタ本を注文していたのが週末届きました。全部で400ページを超える分厚い本でした。大抵は速読して必要なところだけをじっくり読むのですが、この本は最初から丁寧に読んでいます。おかげでこの週末はずっと読書です。テレビで紹介されたような薄い内容ではなく、情報量は膨大で読み応えのある本です。

    まだ半分しか読んでいないので、結論めいたことかけませんが、この本はとても重要なことが書いてあります。アルツハイマーの原因は一つではないこと、したがって、アリセプトなど単純な治療ではうまくいくはずもないこと、脳に蓄積されたβアミロイドは炎症などに対する結果であって、それを取り除く薬では認知症は治らないことなどです。そして、わるい生活習慣が脳に炎症を起こしたり、有毒物質にさらされたりするということです。予防ポイントの一つは私がいつも書いている糖質制限です。何百万年の人類の歴史の中で、人の体はまだ大量の炭水化物を処理できる進化をしていません。糖質制限をすること、血糖をあげないこと、十分なビタミンやミネラルを取ることなどは認知症予防に今日からすぐに始めるべきことです。