むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 物事にはいい面と悪い面がある

    昨夜の台風は東シナ海を通ったため、ほとんど被害を出さずに通り過ぎてくれました。ありがたいことです。昔元寇が日本に攻めてきた時、日本には神風が吹いて元の兵隊を載せた船は何度も日本海に沈没したと言われています。神風とは台風のことですから、台風は被害を出す怖いものと言う一面だけではなく、逆に国を守る神様でもあったわけです。物事には何でも一面だけでなくその裏(反)面もあります。例えば、怖い上司がいてとても苦手意識を持っていたけど、実はスタッフ思いで、ついついいらないことまで口を出してしまうだけだったということもあります。

    職場の人間関係で仕事に行きたくなくなった、という場合は、その人の悪い面しかみていない可能性が高いです。職場でも家に帰ってもその人のことばかり考えてドキドキしたり気分が沈んだりする。それほど一日中その人のことを考えるなら、その人のことがよほど好きなんじゃないかと思ってしまいますが、当の本人は真っ向から否定します。しかし、イヤな面しか見ずにその人のことばかり考えていても仕方ありません。こういうときの解決策は、その人の悪い面は置いといて、いいところをいくつ見つけられるか、頑張って考えることです。

    性格はあんなだけど、仕事はできる、字が綺麗、挨拶が元気よくハキハキしている、などなど。何事も一面があればその裏面もあるわけですから、いいところに着目してあげれば、イヤダイヤダと考えていた(悪い面)ー(良い面)に引き算をすることで悪い面が少なくなり、結果、こちらの心も軽くなるというわけです。あなたのそばに苦手な人がいたら、ノートを取り出し、その人のいいところを100個見つけてみましょう。

  • コロナ後遺症の漢方治療

    今、月曜の夜にこの原稿を書いています。今夜台風が九州に接近するという話ですが、今の所雨もふらず、少し風が吹いているくらいです。このまま静かに通り過ぎていってくれればなと思います。おかげさまで、天気が崩れなかったので月曜日の診療は滞りなく通常通りでした。明日も問題なくできますように。

    さて、連日この話題を書いていますが、コロナの後遺症外来は毎日いろんな症状の方が来られます。それぞれ違う悩みで来られるので、誰一人として同じ処方ということはなく、みんなオーダーメイドでそれぞれの症状を解決するための処方を考えています。難解なパズルを解くみたいに大変な作業ですが、あまり時間をかけることもできませんので、直感と理詰めと、大量の症例経験を駆使して短時間で治療方針を立てています。多くの方が、結構いい感じで改善されるので、うれしいです。最初は皆さん、絶望したり不安な気持ちで一杯でこられます。まずは、治るんだという希望を持って、漢方を飲んでみていただきたいと思います。

    私は長年漢方治療を専門にしていますが、コロナ後遺症は症状も多彩で手強い症例が多いので、必然的に使う薬の量が多くなります。私もこれまでがん患者さん以外にはあまり使わないほど大量の朝鮮人参などを使って治しています。漢方が苦手とか、粉はちょっと、と言われても、ほかにない場合は頑張って飲んで頂く以外に方法はありません。当院前の凌雲堂薬局にはできるだけ錠剤やカプセルの漢方をおいてもらっていますが、他の調剤薬局に処方箋を持っていかれると、在庫がないということでメジャーなT社の粉をもらうことになる場合が多いです。何週間か頑張って飲めば治りますから、漢方が苦手と言わずになんとか飲んでいただけると助かります。

  • 認知症を予防するには

    日曜はクリニックのワックス清掃でした。私も立ち会いのため一日院内に缶詰状態でした。この日はジムにも阿蘇にもいけないので、あきらめて日頃できていない事務作業に徹します。領収書の整理、帳簿つけ、そして月初め恒例のレセプトチェック。レセは先月1ヶ月の診療を振り返るいい機会です。どの患者さんにどんな検査をしてどんな薬を出したか全部見直します。過不足なく検査や処方をしたかどうかはこの機会に反省を込めながら全症例チェックします。8月はいつもにまして患者さんが多かったので、レセの枚数も過去最高でした。まだ全部目を通していませんが、肩こりがひどいです。とりあえず温泉に入って筋肉をほぐしてきました。

    さて、物忘れ、認知症が気になると言って来院される方が結構いらっしゃいます。認知症の治療薬を飲めば改善すると思って来られていると思いますが、考えが甘いです。認知症は何十年という長年の生活習慣の結果です。糖質に偏った食事、運動しない、考えない生活の結果です。まず食事。ご飯に漬物、塩辛いおかず、脂っこいおかずはだめです。塩分と油ものは控える、肉より魚や卵の蛋白をたくさん取ること。ご飯やパンなど炭水化物は減らすこと。野菜、ビタミンはたくさん取ること。サプリで言えばビタミンC,C,D,Eとオメガ3は必須です。欲を言えば卵黄レシチンは記憶を良くする大切なサプリです。

    次に運動。運動しないと血管が老化します。筋肉も衰えます。血管や筋肉が衰えるということは老化することと同じ。頭も当然衰えます。特に血管の老化は認知症を進めます。繰り返しになりますが血管にはオメガ3、ビタミンC,Eが必須です。更にアルギニン、シトルリンのサプリも有効。イソフラボンもいいでしょう。最後に、頭を使うこと。高齢者のデイサービスでは算数や漢字の書き取りなど脳トレをやっているところが多いです。もしデイに通わず家でボーとTVをみて居眠りばかりしていてはボケるに決まっています。新聞や本を読む、ネットなどで情報を見るなど脳に情報のインプットを行い刺激すること。そして、字を書いたり計算したり、歌を歌ったり、友人と昔話をしたりとアウトプットにも頭を使うこと。こういったことなしに薬で認知が改善するはずはありません。

  • 台風接近でめまい・頭痛・喘息が増えた

    連日、コロナ後遺症の患者さんが大勢来られます。みなさん、療養期間が過ぎてもきつくて仕事に行けないとか、微熱が続くとかいろんな症状で来られます。果たして治るんだろうかと心配して不安でいっぱいの方も多いですが、ほとんどの症例は大丈夫です。漢方を駆使すれば、2週間から4週間程度で軽快される方が大半です。単に西洋薬の咳止めやカロナールなどだけ使っていては相当長引くかも知れません。

    今週増えたのがめまい、頭痛、喘息、アレルギー性鼻炎、などの患者さんです。めまい、頭痛、喘息は台風が接近中なのでそれが影響しているのではないかと思います。敏感体質の方ははるか遠くに発生した台風に反応してめまいや頭痛が起こります。漢方では五苓散や苓桂朮甘湯を使います。喘息は漢方より吸入が第一選択となります。私が研修医だった頃は、喘息発作で救急車で運ばれて来て、救急外来で気管内挿管して人工呼吸したこともあります。ほんの20年ぐらい前まで喘息で亡くなる人がたくさんいました。これが、このところほとんどゼロになったのは、吸入ステロイドのおかげです。

    アレルギー性鼻炎が増えているのはなぜかわかりません。季節的には秋の花粉症は稲刈りのシーズンに増加します。今の時期にアレルギーを起こすとしたら、エアコンのカビとか室内のダニとかハウスダストでしょうか?暑いので締め切った室内でアレルギー源がなにかあるに違いないと思っています。さて、週末から来週はじめにかけては猛烈な台風接近の予報です。私は昨日江津湖付近が洪水になる夢を見ました。正夢にならないことを祈ります。

  • 甲状腺エコーのすすめ

    診療後、WEB講演会に参加しました。今回のテーマは甲状腺エコー。当院でも甲状腺エコーはよく行っています。検診で甲状腺が大きいと言われた、とか、動悸がする、イライラする、最近痩せてきたなど、甲状腺疾患を疑う場合、採血で甲状腺ホルモン関連を測定するのと同時に、エコーで異常がないかを確認します。甲状腺は頸の気管をまたぐ形の左右に蝶のような形の内分泌器官です。ホルモンが多すぎると動悸がしたりイライラしたりします。逆に少ないと倦怠感、低体温、肥満傾向となります。

    WEB講演会ではガンの特徴など実践的な画像診断のポイントをお話いただいたので、とても勉強になりました。当院では怪しいと思った症例は日赤や市民病院に紹介して診断を確定していただいています。年に1−2名ほどガンが見つかりますが、ほとんどの場合良性です。気になったら、検査を受けておくことをおすすめします。

    さて、昨日は訪問診療の患者さんが急に胸苦しいといいだし、入居している老人ホームから電話がありました。すぐに往診し、心電図をとったところ、脈拍が35くらいしかありません。よくみたら房室ブロックでした。お年は90歳を超えているのですが、日ごろ元気であまり認知症もない方だったので、日赤に送ったところペースメーカーの手術となりました。ペースメーカーは認知症のひどい高齢者には入れないことが多いのですが、しっかりした方には高齢であっても適応となる場合があります。すぐに対応していただいた日赤の循環器内科の先生には感謝です。