むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • コロナ後遺症の漢方治療

    今、月曜の夜にこの原稿を書いています。今夜台風が九州に接近するという話ですが、今の所雨もふらず、少し風が吹いているくらいです。このまま静かに通り過ぎていってくれればなと思います。おかげさまで、天気が崩れなかったので月曜日の診療は滞りなく通常通りでした。明日も問題なくできますように。

    さて、連日この話題を書いていますが、コロナの後遺症外来は毎日いろんな症状の方が来られます。それぞれ違う悩みで来られるので、誰一人として同じ処方ということはなく、みんなオーダーメイドでそれぞれの症状を解決するための処方を考えています。難解なパズルを解くみたいに大変な作業ですが、あまり時間をかけることもできませんので、直感と理詰めと、大量の症例経験を駆使して短時間で治療方針を立てています。多くの方が、結構いい感じで改善されるので、うれしいです。最初は皆さん、絶望したり不安な気持ちで一杯でこられます。まずは、治るんだという希望を持って、漢方を飲んでみていただきたいと思います。

    私は長年漢方治療を専門にしていますが、コロナ後遺症は症状も多彩で手強い症例が多いので、必然的に使う薬の量が多くなります。私もこれまでがん患者さん以外にはあまり使わないほど大量の朝鮮人参などを使って治しています。漢方が苦手とか、粉はちょっと、と言われても、ほかにない場合は頑張って飲んで頂く以外に方法はありません。当院前の凌雲堂薬局にはできるだけ錠剤やカプセルの漢方をおいてもらっていますが、他の調剤薬局に処方箋を持っていかれると、在庫がないということでメジャーなT社の粉をもらうことになる場合が多いです。何週間か頑張って飲めば治りますから、漢方が苦手と言わずになんとか飲んでいただけると助かります。