むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 多忙な日々が一段落

    先週末から今週にかけて、講演が立て込み、診療が終わると慌ただしく会場に向かう日々が続きましたが、ようやく一段落しました。夕方、時間どおりに診療が終われば何とか間に合いますが、少しでも押してしまうとスケジュールが一気に厳しくなります。会場に来られない先生方にもオンラインで講演を届ける必要があり、時間厳守です。午後の診療は、気持ちがずっと焦っていて、まるで1分1分が勝負のような感覚でした。特に新患の方で病歴が長い場合、しっかり話を聞くうちに時間がどんどん過ぎてしまい、内心穏やかではありませんでした。

    昨日も診療後すぐ講演会場へ向かいましたが、バスやタクシーを使う余裕もなく、自分の車で直行しました。幸い、渋滞がほとんどなかったおかげで、なんとか間に合いましたが、こんな生活は長く続けられません。やはり、講演をするならクリニックからのオンライン配信が理想的です。会場に足を運ぶのは負担が大きく、体が持ちません。

    以前は、医師会や保険医協会の会合、日赤などの病診連携の会にもできるだけ参加していました。そこでは同業者と情報交換ができ、有意義な時間を過ごせます。しかし、最近の忙しさを考えると、そうした集まりに行く余裕がなくなり、しばらく参加していません。こうして開業医は、少しずつ世間から孤立していくのかもしれません。

    さて、AI(人工知能)に関するニュースは毎日チェックしておかないと、あっという間に取り残されます。最近、Deep Seekの登場により、これまで有料だった高度なAI機能が次々と無料開放され、ますます便利になっています。私も診療の合間に何度となくAIのお世話になっています。診察データの解釈や鑑別診断について相談することもあります。自分の経験や知識に基づいて思いつく疾患だけでなく、AIは膨大なデータから可能性のある疾患や検査法、治療方針まで提案してくれるので、まるで超優秀な秘書を持ったような感覚です。

    さらに、生活習慣病の指導用パンフレットなども、AIにアイデアを聞くと、あっという間に完成します。AIは何度頼んでも怒らないので、「もっと具体的に」「もっとわかりやすく」と指示すると、その通りに書き直してくれます。こうした技術を上手く活用しながら、日々の診療に役立てていきたいと考えています。

  • DeepSeekはすごい(AI革命)

    朝からネットでニュースを見ていたら、NVIDIAの株価が急落したという話が載っていました。NVIDIAは、チャットGPTなどアメリカのAI開発の技術的な面を引っ張っている最先端企業です。その会社の株価が急落した理由は、中国のDeepSeekという会社が開発したAIが、チャットGPTなどの開発(いわゆるディープラーニング)にかかった費用の10分の1で実現されたというニュースが報じられたためです。さらに、その中国製AIのDeepSeekは、オープンAI(チャットGPT)を凌ぐ性能を持っていると言われています。AI開発が10分の1でできるなんて、先駆者にとっては打撃が大きいですが、世界にとっては朗報です。

    そのDeepSeekが本当にチャットGPTを凌ぐAIなのか、早速試してみました。明後日開催する漢方の講演会があり、その講演のネタとして症例検討があります。58歳男性の動悸・不安感という症例で、病歴や所見が約800字にまとめてあります。この症例を写真に撮り、適切と思う漢方処方をあげてくださいという指令を書き、ChatGPT、Google Gemini、DeepSeekの3つのAIに投げてみました。すると、DeepSeekは正解でした。その処方を選んだ根拠も正しく、鑑別として挙げた他の処方も妥当でした。合格です!一方、ChatGPTは間違っていませんが、正解は2番目の候補でした。Geminiは頑張って考えていましたが、ピントがズレていました。

    漢方の臨床問題をAIに考えてもらう企画は以前もやったことがありましたが、わずか半年ばかりのうちに相当賢くなっていました。しかも今度中国から出てきたDeepSeekは漢方に強い!さすが中国製だ。私のブログの校正はいつもはChatGPTに頼んでいるのですが、今日はDeepSeekを使いました。私の使い方では確かにChatGPTに引けを取りません。Geminiよりは間違いなく賢いです。

  • 認知症の勉強

    季節がわからなくなるくらいキラキラと太陽が輝き、温かい一日でした。今週は3月並みの陽気が続くらしいです。ただこのまま一気に春になるわけでもないようなので、体調管理が必要ですね。私は往診時は防寒のコートを着て出かけるのですが、途中で暑くなって半袖になりました。暑かったり寒かったりに対応できるように、調整できる洋服がいいと思います。

    昨日「認知症はここまで治せる」というWEB講演がありました。うっかり聞き逃したら、今日見逃し配信してくれることになり、勉強させていただきました。内容は有名なコウノメソッドという認知症治療の方法を実践されている先生の講演でした。コウノメソッドは私も以前から興味があって勉強していたのでだいたい知っていたのですが、素晴らしい治療効果を発表されました。とても感心しました。やはり、高齢だからと諦めず、ほんの僅かな所見を見逃さずに病態を理解すること、そして、頭に悪影響のある多くの薬を飲んでいることが多いのでできるだけ薬を減らしてしまうことが大切です。アリセプトなど認知症の薬だから認知症に飲ませたほうがいいと思っているのも間違いです。合う合わないがあります。興奮して暴言暴力的になることも多いことが知られています。しかし、アリセプトで暴力的になったところを抑肝散やリスパダールなどを上乗せしておとなしくしている例もあり、不適切な薬の積み重ねがさらに状態を悪くする可能性があります。今日は改めてそういう勉強をさせていただきました。

    そういえば、今日の新聞で、大学入試「共通テスト」をAIに解かせたら91%正解だったそうです。さすがに日本史などが少し点数が取れていませんでしたが、このあたりも学習させれば完璧になるでしょう。とにかく、今私たちが身近につかっているAIは東大生くらい賢かったということ。それが文句も言わず何でもいうことを聞いてやってくれる時代です。指示を出せば自分の能力が足りないところを補ってくれる夢のような話です。

    チャットGPTに「東大生みたいなAIがいつもそばにいる絵」を描いてもらったら、ロボットが行儀良すぎてびっくり。

  • Office365が大幅値上げ

    ネットでニュースを見ていたところ、マイクロソフトのオフィス365が大幅値上げされるとのこと。これからは毎年、何万円もの使用料を支払う必要が出てきそうです。サブスク型にはこうしたリスクがあるため、当院ではサブスク型ではなく買取型のオフィスを全パソコンに導入しています。日常業務ではGoogleスプレッドシートを使うため、エクセルを使用する機会はほとんどありません。ただし、パワーポイントだけは他のソフトに置き換えるのが難しいのが現状です。特に学会発表では、PowerPoint形式がほぼ標準となっているため、他のソフトでは互換性の問題でスライドが崩れてしまうリスクがあります。このような事情もあり、パワーポイントだけは依然として必要不可欠なツールだと感じています。

    一方で、WPSオフィスという格安ソフトも存在しています。私は自宅で複数台のパソコンを使用しているため、コストパフォーマンスの良いWPSを導入していますが、ほとんど互換性に問題はありません。ただし、厚労省から送られてくるエクセル調査ファイルなど、複雑な計算式が埋め込まれたものにどの程度対応できるかは試したことがないため、引き続き検討が必要だと感じています。また、厚労省のファイルがMacで開くとエラーになるケースもあり、このような問題は改善されるべきだと思います。

    話題は変わりますが、今日は福岡で漢方の講演が予定されていました。あちらに出向く予定だったのですが、急な都合で自宅からWEB配信での講演に変更することになりました。運営を担当されている方々には急なお願いをしてしまい申し訳なかったですが、ZOOMのようなツールの発達により、出張せずに仕事ができる利便性を改めて実感しました。

  • AIは新産業革命

    正月2日目も快晴で、暖かい一日でした。せっかくの日差しを有効活用しようと、布団を干したり洗濯をしたりして過ごしました。今年は年賀状を出さないつもりでしたが、親しい方々から年賀状が届くと、返事をしないのも気が引けます。そのため、正月を過ぎてから郵便局に年賀はがきを買いに行き、パソコンの年賀状ソフトを使って作成しました。

    凝ったデザインを作る時間はなかったので、いつもブログに書くような文章をコンパクトにまとめて、読む部分が多い文面にしました。一度印刷を試みたところ、パソコンのOSが知らないうちにアップデートされており、プリンターが動作しないトラブルが発生。いろいろと調べてみると、プリンターが認識されておらず、ドライバーのアップデートが必要でした。アップデート後は無事に動きましたが、年賀状作りにはこうした細かなトラブルが毎年付きものですね。

    今回はプリントのトラブルを機に、年賀状の文面をChatGPTに校正してもらいました。さすがプロフェッショナル、文章がさらに読みやすくなりました!さらに、挿絵もAIに作成してもらい、いい感じに仕上がりました。最終的に完成形のデザインにたどり着くまで、10回ほど指示(プロンプト)を書き直しましたが、例年Googleで干支に関係する適当なイラストを探して拝借していたのに比べ、今年からAIで独自に作成できたのは本当に助かりました。

    AIの進化には驚かされます。元日の新聞によると、今年か来年にもAGI(汎用人工知能)という、人間の知能を超えるようなAIが登場する可能性があるとのことです。以前、孫正義さんが「AGIは10年以内に実現する」と語り、さらに「多分5年ほどで達成可能かもしれない」と述べていましたが、その進化は加速度的に進んでいるようです。これはまさに新しい産業革命と言えるでしょう。

    良し悪しを議論している場合ではなく、人類全体がこの恩恵を享受する時代です。そんな歴史的な大変革期に立ち会っている私たちは、ある意味でとても幸せだと感じます。

    さっき、もう一度Copilotで描いてみました。年賀状に使ったのとは違うデザインです