むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • スマホの「通知」設定を吟味しよう

    私は、携帯やiPadなどの設定で、一つだけ気にしていることがあります。それは「通知」機能です。

    アプリを新しく入れると、たいてい「通知機能をオンにしますか?」と聞いてきます。うっかり<OK>を押してしまうと、いろんなアプリから通知音が鳴るようになります。特に多いのは、メールの新着お知らせ音。LINEやFacebookのメッセンジャーなども通知音が鳴ります。天気アプリまで、何かと知らせてきます。

    気がつけば、「なんでこんなに自分のスマホはうるさいんだ」と思うかもしれません。
    それは通知設定をオンにしているからです。

    「設定>通知」と開くと、アプリごとに通知機能を細かく設定できます。
    通知バッジ(アプリアイコンに表示される数字)だけのものから、音が鳴ったり、画面に通知が出たり、スマホを開かずともリストが表示されたり。(ドラマではよくこのリスト表示から浮気がバレて修羅場になるシーンを見ますね(笑))
    アプリごとに「本当にこの通知は必要か?」を一つ一つ吟味して設定するのが大切です。

    なぜ、こんなことをわざわざ書いているかというと――
    クリニックの待合で、さまざまなお知らせ音が鳴り続けている患者さんを、よく見かけるからです。
    もしかすると通知設定の存在を知らない方もいるのかもしれません。

    株の先物取引でもしていれば、緊急のお知らせも必要かもしれませんが、普通の生活では、メールやLINEを一刻を争って確認する必要はまずありません。
    「届いたらすぐ知らせてほしい、じゃないと心配」という人は、ややスマホ中毒の傾向があるかもしれません。
    通知をオフにするだけでも、かなり“デジタルデトックス”になりますよ。


    さて、話は変わって――
    最近、文春オンラインに「アレルギー検査はおすすめできない」という記事が出ていました。

    私も日ごろ、患者さんから
    「アレルギー性鼻炎や蕁麻疹の原因が知りたいので、アレルギー検査はできますか?」
    と聞かれることがあります。

    でも私はいつもこう答えています。
    「アレルギー検査というのはあるけれど、ほとんど当てにならない。『アレルギーあり』と出ても、実際の病態に関係していないこともあるし、その食品を食べてはいけないわけでもない。だから、うちではやっていません」と。

    そんな内容が記事になっていたので、「ああ、自分の考えは間違ってなかった」と確認できて嬉しかったです。
    詳しくは文春オンラインの記事をご覧ください:
    👉 アレルギー検査はおすすめできない

  • GWはペーパードライバーが増える

    今日は昭和の日でお休みでした。よく晴れて、まさに行楽日和でしたが、私は訪問診療があったため、いつものように4つの老人ホームを回りました。市内は車の量が少なく、道も空いていたのでスムーズに移動できました。

    ただ、ペーパードライバーと思われるようなノロノロ運転や、曲がりそうで曲がらない、どちらに進むのか分かりにくい車、さらにはクリニック近くの極細の道で、離合の際にとんでもない場所で止まってしまい、前にも後ろにも動けなくなる……という場面もありました。ゴールデンウィーク中はこういった車が増える印象です。いつも以上に安全運転を心がけて、思わぬ事故に巻き込まれないよう注意したいですね。

    せっかくの休日も、ダラダラ過ごすとあっという間に終わってしまいます。私は、訪問診療が昼からだったので、午前中は自宅の掃除や洗濯をしました。普段の日曜日には手が回らないような場所の掃除や、冬物の洗濯、シーツや枕カバーの洗濯などに励みました。太陽光パネルで蓄電し、自転車のバッテリーも満タンにしました。夜は「ミフネテラス」のサウナへ。いつもより時間をかけてじっくり汗を流しました。深くリラックスし、「ととのい」ました。

    先日開催された内科学会総会のアーカイブを、毎日のスキマ時間に少しずつ視聴して勉強しています。専門外の分野の講演も非常に勉強になります。今日は「医学知識のアップデートと自己学習にチャットGPTを活用する」というシンポジウムを視聴しました。私も日頃からAIを使って診療中に自分の知識を補い、判断が間違っていないかを確認しているので、その有用性は実感しています。

    よく患者さんがネット検索で自分の症状を調べ、「これに違いない」と思い込んで来院されることがあります。問題は、その検索結果の理解や判断が素人ゆえに誤っているケースが多いことです。

    私たち医師が調べると、一瞬で「これは必要」「これは不要」と情報を取捨選択できますが、患者さんが見ると、その判断がつかず、少し似ているだけで「これだ」と思い込んでしまいます。この思い込みはとても厄介で、診察時に役立つどころか、誤解を正すために余分なエネルギーを使うこともしばしばです。

    今後は、AIを使って症状を調べることが主流になるでしょうから、たとえ医療の素人であっても、より精度の高い情報にアクセスでき、正しい方向へ導かれるようになることを期待しています。

  • AIはロゴ作成も得意

    私は小学校時代、絵画教室に通ったことがあり、水彩ですが、絵を描くのが好きでした。高校時代は美術か書道の選択でしたが、私は書道を選びました。実は同じく小学校時代、習字も習っていたことがあるのです。

    今、私から手書きの診断書をもらったことがある方は、私がまさか習字を習っていたなんて信じられないでしょう。丁寧に字を書くのは苦手です。最近はパソコンで文章(カルテやブログ)を書くのが仕事で、タイピングは速いのですが、いざ手で字を書こうとすると漢字を思い出せなかったりして、みみずの這ったような雑な字でごまかしてしまうのです。

    さて、私がクリニックを開業した際には、クリニックのロゴをどうしようかとあれこれ考えたことがありました。紙に鉛筆と定規などを使って描こうとしても、一向にいいものができません。直線や丸だけでなく、やはり病院だからハートや人の形を入れたほうがいいか、とか、循環器だから心臓や心電図をモチーフにしたほうがいいか、とあれこれ考えたのですが、どれもどこかで見たことのあるような、ありきたりのデザインになってしまい、全部却下しました。

    そこで、自力でロゴを作るのをあきらめ、病院の設計を依頼した設計事務所のデザイナーさんに頼んだところ、いろいろと洗練されたアイデアが提案され、最終的にはその中から選んだのでした。

    そんなことを思い出して、チャットGPTに「私のクリニックは内科、循環器科、漢方内科、心療内科を専門としていますが、病院のロゴを考えてください」と依頼してみました。すると、1分ほど考えた後、ジャーンと現れたロゴが、かなり洗練されていて、しかも私の専門性を具体的なデザインに落とし込んだものだったので、びっくりしました。

    習字や絵画を習って育った私が太刀打ちできなかったロゴ作成が、わずか1分ででき、しかも即採用できそうなクオリティだったことに、少しショックを受けつつ、AIのすごさに感心しています。

  • 食後の血糖をあげないようにする

    最近、チャットGPTを仕事に活かす方法についてブログに書いていますが、先日その記事を読んだ患者さんから「自分も使っています」という報告を受けました。とても嬉しい出来事でした。

    その方は、体調が悪いときにチャットGPTを相談相手として活用しているとのこと。ボランティアによる健康相談の電話などもあるけれど、何度もかけるのは気が引けてしまう…。そんなとき、私のブログを読んでAIを相手に相談してみたところ、だんだん気持ちが落ち着いてきたそうです。まさに、AIが寄り添う形のメンタルサポートですね。素晴らしい使い方だと思います。

    以前にも書きましたが、チャットGPTなどのAIと対話する際は、「相手のキャラクター設定」が重要です。たとえば、男性・女性、朗らか・冷静などの人格を指定することで、より自分に合った話し相手になります。また、会話の導入でAIが混乱しないよう、役割をはっきり伝えることもおすすめです。

    たとえば、こう始めてみてはどうでしょうか?

    「あなたは私の信頼する主治医です。今日は相談があります。今から私の話を聞いて、必要があればアドバイスをお願いします」このように設定すれば、より的確な返答が得られる可能性が高まります。試しにGoogleの「Gemini」にも同様の設定で相談してみましたが、かなり良いアドバイスを返してくれました。

    さて、昨日NHKの『とりせつ』という番組で「加齢は糖化によって進む」という話題が取り上げられていました。もちろん加齢の要因はひとつではありませんが、「糖化(glycation)」はその大きな一因とされています。

    番組では、糖尿病のある人は高血糖のために体内のタンパク質が糖化されやすいことは理解されているが、血糖値に異常がない人でも、糖化がかなり進んでいるケースがあると紹介されていました。実際には、これらの方は「食後高血糖型」だったのです。

    健診で測られるのは空腹時血糖です。しかし、空腹時に問題がなくても、食後に血糖が急上昇している人がいます。この「見えない高血糖」が、体の糖化=老化を進めている可能性があるのです。

    こうした人たちにおすすめしたいのが、「食後のちょこちょこ運動」です。番組では「一つ上の階のトイレに行ってくる」といった軽い運動を紹介していました。食後血糖が上がるタイミングに合わせて軽く体を動かすことで、血糖値の急上昇を緩やかにする効果があるそうです。

    私も患者さんには「運動するなら食前より食後が効果的です」とお話しています。食前に運動するとお腹が空いて食べすぎてしまうこともありますが、食後に動くと摂取した糖をすぐにエネルギーとして使えるため、高血糖を予防できます。

    また、高血糖を避けると、インスリンの分泌が抑えられます。インスリンは血糖を下げる一方で、脂肪を蓄えるホルモンでもあります。インスリンの分泌を最小限にすることは、ダイエットや体重管理にもつながります。

    つまり、「食後高血糖」を意識した生活を送ることが、老化予防・健康維持につながるということです。

  • AIと英会話するための設定方法

    昨日のブログでは、ChatGPTで試験問題を解くだけでなく、資格試験対策の模試やその解答・解説まで作れることを書きました。また、チャット機能(音声入力)を使えば、AIと実際に会話ができるので、英会話教室のように語学練習もできる、という点にも触れました。

    昨日は「どんなことができるのか」をちょっと試してみて、「できたできた!」と喜びながら書いたのですが、今日はその機能を自分仕様にどうカスタマイズするかにチャレンジしてみました。

    私のクリニックには、英語圏の外国人患者さんがかなり多く来院されます。中国・台湾・ベトナムの方と比べると、英語圏の患者数は5倍以上。なので、英語での診察はもう日常茶飯事になってきています。

    とはいえ、診察内容や状況が少し変わると、いつもの英語表現では対応しきれないことがあり、単語や言い回しがすぐに出てこないこともあります。そういうとき、AIに通訳してもらうのはちょっと恥ずかしい…。なので、自分の語学力を高めるためのツールとして使いたいと思っています。

    昨日、資格試験の模試を作ってくれると分かったので、今日は試しにこんなふうにAI(今回はGoogle Gemini)に頼んでみました。

    「私は内科医です。英語を話す患者さんを診察する際に、挨拶・問診・検査の説明・処方などで想定される会話を、英語でどう表現するかまとめてください。」

    すると、まるで本屋さんにある「外国人診察に必携!医療英会話」みたいな本ができそうなレベルのまとめが返ってきました。これは本当に役に立つ!あとはこのフレーズを覚えて、ChatGPTとの会話練習に活かすだけです。

    普通に雑談を振れば、ChatGPTはどこまでも付き合ってくれます。でもそれでは診察時の練習にはなりません。そこで、診察シーンをリアルに再現するために、まず以下のような設定を日本語で指示してみました。

    「あなたはアメリカ人です。日本に旅行中で、今朝から発熱と咳があり、私のクリニックに来院しました。私は医師としてあなたに質問しますので、患者として答えてください。」
    これだけで、AIは役割をすぐに理解し、驚くほどスムーズにリアルな診察会話を始めてくれます。思わず冷や汗をかくほどの臨場感があり、かなり実践的な英会話トレーニングになります。これは私にとって必要なプラクティスですが、みなさんも自分に必要な状況設定を考えてAIに付き合ってもらえば、いろんな練習ができます。

    そういえば、以前新聞で「外国で弁護士を雇わず、AIの助けだけで裁判に勝訴した人」の記事を読みました。すごい時代になりましたね。

    今、私たちにとって一番必要な勉強は、「AIの力をいかに引き出すか」です。昔の記憶力だけで点数が取れた頃とは完全に時代が変わりました。思い出せないことは検索すればいいだけのことです。